日立が太陽電池モジュールの販売に参入
公開日:2013/10/03 | 最終更新日:2022/12/26 | カテゴリ:ニュース

日立が太陽電池モジュールの販売に参入
新製品の主な仕様(単結晶シリコン太陽電池モジュールHSS-M210BB)
公称最大出力 210W 種類 単結晶シリコン 公称最大出力動作電圧 38.3V 公称最大出力動作電流 5.48A 公称開放電圧 46.6V 公称短絡電流 46.6V セル実効変換効率 18.6% 質量 約14.9kg 外形寸法(幅×奥行×高さ) 1,581×809×35mm 価格※1 127,890円 ※1この価格は事業者向けの積算見積価格であり、一般消費者向けの販売価格を示したものではありません。
日立アプライアンス株式会社が『日立ブランド』で太陽電池モジュールを販売します。家電メーカーとして有名な日立ですが、意外にも今までモジュールは販売していませんでした。
従来販売していた日立ブランドの住宅用太陽光発電システムはソーラーフロンティアとサンテックパワーのモジュールを採用、パワコン、架台、金具などは自社で開発を行なっていました。年内に自社ブランドでモジュールの発売を始めるため、日立ブランドの太陽光発電システムが販売されることになります。
国内メーカーの競争が激化?
2012年度の住宅用太陽光発電のシェアは国内メーカーのパナソニック、京セラ、シャープ、東芝、三菱電機、ソーラーフロンティアの国内メーカーが上位6社となっています。
各メーカーにはそれぞれ強みがあります。新築住宅では多くのハウスメーカーが採用している京セラ、シャープが多くのシェアを占め、高出力・高効率の東芝、パナソニックは価格が高くても幅広い人気です。三菱も先日、高出力のモジュールの販売を開始し、ソーラーフロンティアは実発電量の多さでユーザーからの注目度が高いです。これに加えて安価な海外メーカーが徐々にシェアを奪いにきており、国内の住宅用太陽光発電システムの競争は熾烈を極めています。そんな中、販売に踏み切ったのはそれなりの理由があるようです。
需要動向と開発の背景
2013年度の住宅用太陽光発電システムの国内市場は、約33万件(前年比100%)と安定した需要が見込まれます(当社調べ)。
従来、太陽光発電システムの導入は既築住宅が中心でしたが、近年新築住宅への導入が進み、都市部での需要が拡大しています。さらに、2012年7月に「再生可能エネルギー 固定価格買取制度」が開始されたことで、全量買取の対象となる10kW以上のシステムの導入が増加しました。
このような太陽光発電導入環境の変化を受け、当社は日立ブランドの太陽電池モジュールを品ぞろえするとともに、太陽電池モジュールの取り付け用の固定金具のラインアップを強化して、顧客のニーズにより幅広く対応してまいります。日立 ニュースリリースより
日立は家電メーカーとしての実績があるため、ユーザーからの信頼度は高いでしょう。また、パワコンなどの周辺機器、架台、取り付け金具を自社で開発しているのは強みになります。まだ販売が始まっていないので、実勢価格や発電量などのデータはありませんが、国内メーカーのシェアにどのくらい割って入ってくるのか注目です。ユーザーからの口コミや評価が分かってくるのも来年あたりになってくるのではないでしょうか。
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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