【長崎県・大村市】「オール大村」で挑むゼロカーボンのまちづくり
| カテゴリ:全国の脱炭素社会実現に向けた取り組み | タグ: ゼロカーボン, 大村市, 脱炭素, 長崎県

1. 大村市におけるゼロカーボン宣言
長崎県大村市は、「琴の海」とも呼ばれる穏やかな大村湾に面し、豊かな自然と空港・長崎自動車道・新幹線の駅が共存する交通の要衝です。市は、この恵まれた環境を次世代へ引き継ぐため、令和5年2月にゼロカーボンシティ宣言を行いました。
この宣言にあたり大村市は、SDGsの理念のもと、市民・事業者・行政が一体となった「オール大村」で脱炭素社会への取り組みをしていく方針を示しています。
大村市のゼロカーボン宣言の概要は以下の通りです。
| 計画・宣言 | 宣言時期 | 最終目標 |
|---|---|---|
| ゼロカーボンシティ宣言 | 令和5年2月 | 2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ |
| 中間目標 | 2030年までに2013年度比で46%削減 |
また、大村市は以下の5つを重点施策として掲げ、市民、事業者、行政がそれぞれの役割を担い、連携して取り組むことを目指しています。
- 省エネルギーへの取組
- 再生エネルギーの利用促進
- ごみの減量化・資源化への取組
- 利用しやすい都市・交通環境の整備
- 環境保全の意識向上
2. 地域経済と地方創生を両立する「オール大村」協働戦略
画像引用:大村市公式ホームページ|大村湾SDGsプロジェクト事業
大村市は、脱炭素への取り組みを通じて、環境保全だけでなく、地域の活力を高める地方創生との両立を目指しています。
2-1. 「人と自然が共生し みんなが住み続けたいまち おおむら」の実現
大村市は、ゼロカーボンへの取り組みを、望ましい環境像として掲げている、「人と自然が共生し みんなが住み続けたいまち おおむら」の実現に直結させています。
- ビジョン: 市民・事業者・行政が一体となった「オール大村」で環境保全の取組を進めていく。
- 目標: 再生可能エネルギーの適正な利用促進や省エネルギーの取組を推進することで、安全安心で、暮らしやすく、魅力的な地域づくりを目指す。
2-2. 地域課題の解決に繋がる多角的な支援
市は、地球温暖化対策を、市民の健康増進や生活コストの負担軽減といった具体的な地域課題の解決に繋げています。
| 支援事業 | 対象 | 目的 |
|---|---|---|
| 省エネ家電購入費補助金 | 家庭 | 電気料金の負担軽減とゼロカーボンシティの実現に向けた取組。 |
| 電動アシスト自転車購入費補助金 | 市民 | 環境負荷の低減、市民の健康増進、高齢者運転の事故抑制。 |
3. 大村市の具体的な脱炭素への取り組み
画像引用:大村市公式ホームページ|ゼロカーボンシティ宣言
大村市では、家庭の省エネ化から、全世代を対象とした環境啓発イベントまで、多岐にわたる具体的な施策を展開しています。ここからは大村市の具体的な取り組みを紹介していきます。
3-1. 事例①:再生可能エネルギー導入の推進と補助制度
市は、再生可能エネルギー(特に太陽光発電)の導入を推進し、補助制度を通じて普及を加速させています。
- 補助金活用: 令和6年度から県の地域脱炭素に向けた重点対策加速化事業費補助金を活用し、導入を推進。
- 支援対象: 家庭や事業所に設置する太陽光発電設備の設置費用の一部を補助。
3-2. 事例②:生活の脱炭素化と利便性向上を両立する施策
市は、市民の生活に身近な分野で、脱炭素と利便性向上を両立させるユニークな取り組みを推進しています。
- 電動アシスト自転車購入費補助金: 環境負荷の低減とともに、市民の健康増進や高齢者運転の事故抑制を目的として実施。
- 省エネ家電購入費補助金: 省エネ性能に優れたエアコン、冷蔵庫、テレビ、LED照明器具への買換えを促進。これは、電気料金の負担軽減と脱炭素化を同時に目指すものです。
3-3. 事例④:全世代を対象とした環境意識の向上
市民一人ひとりの環境保全への意識向上を図るため、全世代が楽しめる啓発イベントを企画・実施しています。
- エコフェスタおおむらの開催: 令和6年に初開催し、令和7年度も開催予定。
- イベント内容: 食ロスゼロの親子エコクッキング、シミュレーターを使ったエコドライブ体験、ソーラートレイン走行実験、おもちゃ病院など、大人も子どもも楽しめるイベントを計画。
4. まとめ
画像引用:大村市公式ホームページ|ゼロカーボンシティ宣言
大村市が推進するゼロカーボン戦略は、「人と自然が共生し みんなが住み続けたいまち おおむら」の実現に向けた「オール大村」協働モデルに集約されています。
大村市は、市民一人ひとりの参加を促しながら、災害に強く、暮らしやすい持続可能な社会の実現を加速させていく計画です。
最後に、この持続可能なまちづくりを推進する大村市担当者から、地域住民・地元企業の皆様へのメッセージをお届けします。
脱炭素社会の実現のためには、住民や事業者、団体と連携・協力し、気候の危機を正しく理解することが大事です。今後は豊かな環境が保たれた持続可能な社会の実現に向けて、住民や事業者、団体、行政などが、情報を共有し、連携・協力して気候変動対策に取り組んでまいりたいと考えています。
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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