損しないシャープ蓄電池の選び方|2025年の価格相場と注意点
公開日:2021/06/16 | | カテゴリ:各メーカーごとの蓄電池に関して
「電気代を抑えるために蓄電池も設置したい…」
「シャープの蓄電池ってよく聞くけど、実際いくらかかるの?」
電気代の高騰や頻発する自然災害への備えとして、家庭用蓄電池への関心高まっています。中でも太陽光発電のパイオニアであるシャープの蓄電池は、その高い技術力と信頼性で注目されています。
しかし、いざ蓄電池の導入を検討しようとすると、「価格が分かりにくい」「どのモデルを選べばいいか分からない」といった声も多くあります。
この記事では、シャープの蓄電池に関するそんな疑問にお答えします。工事費込みの具体的な費用から、ご家庭にぴったりのモデルを選ぶためのポイント、そして導入前に知っておくべきシャープの蓄電池のメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
シャープの蓄電池の価格はいくら?
多くの方が最も気になるのは蓄電池本体の価格です。シャープの蓄電池はご家庭の電気使用量や停電時の備えのレベルに合わせて、複数機種のラインナップが用意されています。
ここでは、モニター、ハイブリッド型パワーコンディショナを含んだ税込価格(目安)を一覧でご紹介します。
| 蓄電容量 | 停電時の給電タイプ | 蓄電ユニット型番 | 税込価格(目安) | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| 6.5kWh | 特定負荷型 (100V) | JHWB1921 | 1,719,100円~ | コストを抑えつつ、最低限の停電対策をしたい方 |
| 全負荷型 (200V対応) | JHWB1921 | 1,825,800円~ | 停電時もエアコンなどを使いたいコンパクトなご家庭 | |
| 9.5kWh | 特定負荷型 (100V) | JHWB2021 | 2,140,100円~ | 4~5人家族で、日中の電気使用量が多いご家庭 |
| 全負荷型 (200V対応) | JHWB2021 | 2,246,800円~ | 停電時も普段通りの生活を送りたい標準的なご家庭 | |
| 13.0kWh | 特定負荷型 (100V) | JHWB1921×2台 | 3,061,500円~ | 二世帯住宅や太陽光パネルの容量が大きいご家庭 |
| 全負荷型 (200V対応) | JHWB1921×2台 | 3,168,200円~ | 電気の自給自足を目指し、災害時も万全を期したい方 |
※上記の価格はあくまで目安です。設置環境や販売店、利用できる補助金によっても変動する場合があります。正確な費用は、必ず専門の販売店に見積もりを依頼してください。
価格を見て「やっぱり高いな」と感じたかもしれません。しかし、シャープの蓄電池には、この価格に見合うだけの優れた機能が搭載されています。次にその強みを詳しく見ていきましょう。
シャープ蓄電池が選ばれる5つの理由|他社にはない強みとは?
シャープの蓄電池は太陽光発電を最大限に活かし、私たちの暮らしをより経済的で安心なものに変えるための「賢い頭脳」を持っています。
1. AIが家庭に合わせて最適制御「COCORO ENERGY」
シャープのHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)「COCORO ENERGY」と連携することで、AIがあなたの家庭の電力状況を学習します。

- 天気予報と連携:翌日の天気予報から太陽光の発電量を予測。晴れなら深夜電力の充電を控え、太陽光の電気を優先的に貯めるなど、無駄のない運転を自動で行います。
- 電力需要を予測: 普段の電気の使い方を学習し、「夕食の準備で電力を多く使う」時間帯などを予測。その時間に合わせて蓄電池から放電し、電力会社から買う電気を最小限に抑えます。
- 雷注意報で停電対策: 雷注意報が発令されると、自動で蓄電池を満充電に。突然の停電に備えてくれるので安心です。
このように、AIが24時間365日、あなたの家のエネルギーを最適に管理してくれるため、意識しなくても自家消費率がアップし、電気代の削減につながります。
2. 停電時も安心!選べる2つの給電タイプ
万が一の停電時、どの範囲まで電気を使えるようにしたいかは、ご家庭によって異なります。シャープは、そのニーズに合わせて2つのタイプを用意しています。
- 特定負荷型: 停電時に電気を供給する場所を、冷蔵庫やリビングのコンセントなど、事前に1~2箇所に限定するタイプです。コストを抑えつつ、最低限のライフラインを確保したい方におすすめです。
- 全負荷型: 家中のすべてのコンセントに電気を供給できるタイプです。停電時でも、ほぼ普段通りの生活を送ることが可能です。エアコンやIHクッキングヒーターといった200V機器も使えるため、小さなお子様や高齢のご家族がいるご家庭でも安心です。
3. 地震の「余震」にまで備える、業界初の安心機能
※引用シャープ公式サイトより
大きな地震の後に繰り返し発生する「余震」による停電。シャープは、この余震に備える業界初の「蓄電池あんしん運転」機能を搭載しています。
地震発生後、停電しなかった場合でも、AIが自動で蓄電池を満充電に。その後の余震による停電に備えることができます。災害時の不安を少しでも和らげてくれる、シャープならではの心強い機能です。
4. 将来のEV(電気自動車)連携にも対応
「将来、電気自動車に乗り換えたい」と考えている方にもシャープの蓄電池はおすすめです。
対象の蓄電池システムを設置しておけば、将来EV用コンバータ(別売)を追加するだけで、電気自動車との連携が可能になります。太陽光でつくった電気で車を走らせる、そんな環境に優しい経済的な暮らしを準備できます。
5. 選べる運転モードで経済性を追求
ご家庭の電力契約やライフスタイルに合わせて、最適な運転モードを選べます。
- クリーンモード: 太陽光で発電した電気の自家消費を最優先するモード。FIT期間が終了した方や、環境性を重視する方におすすめです。
- 経済性モード: 太陽光の余剰電力は売電し、電気料金が安い深夜電力を充電して朝夕に使うモード。ダブル発電(太陽光発電と蓄電池からの放電を同時に行う)で売電量を増やしたい方におすすめです。
後悔しない蓄電池の選び方|あなたに最適なシャープのモデルはどれ?
豊富なラインナップの中から、ご自身の家庭にぴったりの蓄電池を選ぶにはどうすればよいのでしょうか?以下の3つのステップで考えてみましょう。
STEP1:まずは蓄電池の「蓄電容量」を決める
蓄電容量は、「1日の平均的な電気使用量」を基準に選ぶのがおすすめです。
- 消費電力が少ないご家庭(~10kWh/日): 6.5kWhモデルがおすすめです。共働きで日中は家に誰もいない、といったご家庭にフィットします。
- 標準的なご家庭(10~15kWh/日): 9.5kWhモデルが最適です。日中も在宅者がいる4~5人家族の平均的な使用量をカバーできます。
- 消費電力が多いご家庭(15kWh/日~): 13.0kWhモデルを検討しましょう。二世帯住宅や、太陽光パネルの設置容量が大きいご家庭におすすめです。
ご家庭の電気使用量は、電力会社の検針票(Web明細など)で確認できます。
STEP2:「停電時の備え」を考える(全負荷 vs 特定負荷)
次に、停電時にどれくらいの安心を求めるかを考えます。
- コスト重視で最低限の備えをしたい方: 特定負荷型がおすすめです。冷蔵庫とスマートフォンの充電、テレビでの情報収集など、必要最低限の電気が確保できれば十分という場合に適しています。
- 停電時も普段通りの生活を送りたい方: 全負荷型を選びましょう。特に、夏場のエアコンや冬場の暖房、IHクッキングヒーターなど、200V機器が必須というご家庭には全負荷型が安心です。価格差は約10万円ですが、安心感は格段に上がります。
STEP3:「設置場所」を確認する
シャープの蓄電池は、屋外・屋内の両方に設置可能です。
- サイズ: 6.5kWhモデル(JHWB1921)は幅56cm×奥行32cm、9.5kWhモデル(JHWB2021)は幅56cm×奥行47cmと、比較的コンパクトです。
- 推奨場所: 基本は屋外設置ですが、塩害が懸念される地域や、冬場の気温が-10℃を下回る寒冷地、浸水の恐れがある場所では屋内設置が推奨されます。
事前に設置スペースを確保できるか確認しておきましょう。
導入前に知っておきたいメリット・デメリット
シャープの蓄電池を導入するメリットと、事前に理解しておくべきデメリットをお伝えします。
メリット
- 電気代の大幅な削減: シャープのAI搭載クラウドサービス「COCORO ENERGY」により、電気を賢くコントロールできます
- 卒FIT後の新たな選択肢: FIT(固定価格買取制度)が終了した後も、余剰電力を売るのではなく自家消費することで、経済的なメリットを継続できます。
- 環境への貢献: クリーンな太陽光エネルギーを無駄なく使うことで、CO2排出量の削減に貢献できます。
デメリット
- 高額な初期費用導入には170万円以上の費用がかかります。国や自治体の補助金を活用できないか、事前に確認しましょう。
- 大容量は設置スペースが必要: シャープでは、最大で13.0kWhの大容量蓄電池の場合、蓄電ユニットが2台必要になります。
- 寿命がある: 蓄電池には寿命があり、永久に使えるわけではありません。ただし、シャープは10年間の無償保証(または15年の有償保証)を提供しており、長期間安心して使用できます。
シャープ蓄電池に関するよくある質問(Q&A)
Q1.保証はどのようになっていますか?
A1. 蓄電池とハイブリッドパワーコンディショナを同時に設置した場合、システム構成機器と充電可能容量について10年間の無償保証が付きます。有償で15年間の長期保証に延長することも可能です。さらに、「COCORO ENERGYエコ会員」(無料)に登録すれば、システムの見守りサービスも無料で利用できます。
Q2.今ある太陽光パネル(他社製)と組み合わせられますか?
A2. シャープのハイブリッドパワーコンディショナは、多くの国内主要メーカーの太陽光パネルに対応しています。ただし、一部組み合わせられない場合もあるため、事前に販売店に確認が必要です。
Q3. 補助金は使えますか?
A3. 国やお住まいの自治体によっては、家庭用蓄電池の設置に対して補助金制度を設けている場合があります。予算が上限に達し次第終了することが多いため、検討を始めたら早めに情報をチェックすることをおすすめします。エコ初でも補助金の相談できますので気軽に見積もり依頼を。
シャープの蓄電池は賢いAI機能があり災害時の利用にも安心
今回は、シャープの家庭用蓄電池について、具体的な価格から機能、選び方までを詳しく解説しました。
- 価格: 工事費込みで 6.5kWhが約172万円~、9.5kWhが約214万円~ が目安。
- 強み: AI制御「COCORO ENERGY」による賢い節電と、災害に備える安心機能が充実。
- 選び方: 「容量」「停電時の備え」「設置場所」の3ステップでご家庭に最適なモデルがわかる。
「うちの場合は、具体的にいくらになるんだろう?」
「どの蓄電池のモデルが本当に合っているか、専門家の意見が聞きたい」
そう感じたら、まずは無料の一括見積もりを取ってみることをおすすめします。複数の施工業者から見積もりを取ることでご家庭に最適なプランと適正な価格を知ることができます。
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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