4人家族の場合、どれくらいの容量の蓄電池がよいですか?
4人家族の場合、どれくらいの容量の蓄電池がよいですか?
非常時に利用する家電製品にもよりますが、4人家族で7kWh前後の容量が良いでしょう。
蓄電池の容量はメーカーや機種によって豊富なラインナップがあるため、購入を検討する際に悩むポイントの1つでしょう。家庭用蓄電池としは5kWh〜7kWh程度の容量が一般的ですが、少し大型になると10kWh前後の容量のものもあります。
もちろん、大型の蓄電池を選ぶことで充電しておける電力量は増えるため安心感は増しますが、その反面で設置費用が増える点がネックになるポイントです。
そのため蓄電池の容量を決めるためには、地震や台風などの災害によって自宅が停電に陥った非常時に必要な電力量を算出する必要があります。
4人家族の場合のシュミレーション
たとえば、4人家族の場合はどのくらいの蓄電池の容量が適しているかを考えてみましょう。
一般的な4人家族の1日の電力消費量は、約10kWh前後です。この10kWhという数値は、1年365日の単純平均なので夏季や冬季など時期によっても1日の電力消費量は変わります。
夏場の暑い日にエアコンなどの空調設備を利用すると、15kWhくらいまで1日に利用する電力消費量は上がるかもしれません。そうなると、蓄電池の容量も15kWh必要となります。
しかしながら、これではさすがに家庭用としては蓄電池の容量が大きすぎて、サイズ的にもコスト的にも見合わなっくなってしまいます。
そこで実際には、非常時に最低限の生活を送るために必要な家電製品と、使用する時間をあらかじめ決めて必要な電力量を算出します。
一般家庭で利用する家電製品の消費電力量は、おおむね以下のとおりです。
家電製品 | 消費電力量 |
---|---|
電気ケトル | 1,200W〜1,300W |
電子レンジ | 500W〜1,000W |
エアコン | 500W〜2,000W (畳数による) |
ヘアドライヤー | 600W〜1,200W |
掃除機 | 800W〜1,100W |
冷蔵庫 | 200W〜500W |
液晶テレビ | 100W〜300W (サイズによる) |
スマートフォンの充電 | 3W〜5W |
この中から、非常時にどの家電製品を何時間くらい使いたいのかを決めます。
仮に、エアコン800W、冷蔵庫400W、テレビ200W、スマートフォンの充電5W×4台を利用すると想定したとき、その合計電力量は1420kWhです。<すべての家電製品を5時間利用するとき7.1kWh、7時間利用するときには約10kWhとなります。
災害が発生してから、被害状況の把握や避難場所とそこまでの安全な移動経路の情報取得、そして避難場所で使う生活物資の準備等を考えると、5時間は必要になるでしょう。
そのため、7kWh程度の容量の蓄電池を準備しておけば、1日くらいならなんとかなりそうです。
ただし、蓄電池だけでは発電機能がないため、どうしても1日が限界点です。ここに太陽光発電が併設されていれば、気象条件にもよりますが2〜3日間はなんとかなるでしょう。
また、非常時だけではなく普段の生活における経済メリットを最大化するという観点も、蓄電池の容量選びにおいては重要です。一般的な4人家族の1日の消費電力は約10kWhなので、普段の生活では昼間7kWh、夜間3kWhほどになります。
太陽光発電のシステム容量にもよりますが、昼間の消費電力7kWhを賄えるだけの蓄電池の容量として、7kWh程度あると安心でしょう。
メーカーによっては蓄電池の容量が小さくても1日に2サイクルを回して、半分の容量ながら2倍の活躍をしてくれる蓄電池もありますので、蓄電池の容量を選ぶ際は、単純に容量の数値だけでなくサイクルという観点も頭に入れて検討したほうが良さそうです。
電力使用状況を想定した計画が大切
災害大国である日本では、あなたがいつ何時、災害に巻き込まれ被災する当事者となるかわかりません。
もし蓄電池の容量が十分でなければ、自然災害によって自宅が停電に陥った場合に必要な電力量を賄いきれませんし、そうなると最低限の生活どころか命の危険にさえさらされてしまいます。
しかし、逆に蓄電池の容量が大きすぎると、コストばかりが上がってしまって容量を持て余してしまうことになりかねませんので、非常事態に陥ったときにパニックとならないよう、そのときの電力使用状況を予め想定して、計画的に蓄電池の設置検討を進めていきましょう。
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公開日:2019/10/08 | カテゴリ:蓄電池の購入・設置に関して