蓄電池を長く使うコツはありますか?
蓄電池を長く使うコツはありますか?
蓄電池を長く使うためには使用方法としては過充電・過放電を、使用環境としては高温を避けて使いましょう。
蓄電池を長く使うコツとしては、使用方法と使用環境に注意を払う必要があるでしょう。
それぞれについて詳しく解説していきます。
蓄電池を長く使うための使用方法
なるべく長く蓄電池を使いたいのであれば、過充電や過放電を避けてこまめに充電することを意識しましょう。リチウムイオン蓄電池は、容量ギリギリまで使い切ってから充電して使うよりも、減ったタイミングでその都度こまめに充電するほうが長持ちします。
蓄電池の残量が、30%〜50%くらいまで減ったタイミングで充電すると、バッテリーへ負担をかけません。また、過放電状態で長時間放置すると、蓄電池が致命的なダメージを受けます。
最悪の場合、完全に利用できなくなることもありますので、注意が必要です。
もちろん、過充電状態が続くのも蓄電池にとっては大敵になります。バッテリー内部が高電圧に維持された状態となり、化学変化が促進されてしまうからです。
とはいえ最近の蓄電池であれば、蓄電池にインストールされているバッテリーマネジメントシステム(BMS)というソフトウェアが、過充電や過放電しないようにプログラム制御をしてくれるので安心です。
常日頃から監視するほど神経質になる必要はありませんが、蓄電池の充電タイミングは使用状況からある程度調整してみるのが良いでしょう。
蓄電池に適した使用環境で長く使う
リチウムイオン蓄電池は、熱に弱い性質を持っています。高温状態で利用を続けると、反応が過剰に進んでしまうなどの理由で蓄電池の早期劣化を促してしまうためです。
そのため設置環境として推奨されるのは、周辺の気温が25度以下を超えないのが理想的といわれます。
蓄電池が高温になりやすい設置場所としては、屋外設置であれば住宅の南面など直射日光の当たる場所、屋内設置であればクローゼットの中など風通しが悪く熱のこもりやすい場所などが挙げられるでしょう。
一方で、周辺の気温が低すぎるような環境はリチウムイオン蓄電池の使用には適していません。
スキー場など気温の低いところに行くと、スマートフォンに充電残量があっても利用できなくなるように、マイナス10度〜20度を下回ると蓄電池は正常に動作できません。北海道では、リチウムイオン蓄電池を販売していないメーカーすらあります。
ただ、低温環境で利用しても、単に充放電効率が下がっているだけで劣化が進むわけではないということは把握しておきましょう。
太陽光発電と併設する場合の注意点
上記に加えて、蓄電池を太陽光発電と併設して利用する場合は、必ず蓄電池と太陽光発電の双方が対応機種であるかどうかを確認しておきましょう。
基本的には、蓄電池メーカーも太陽光発電メーカーも相互に動作検証のテストを実施して、対応機種をWebサイトなどで明示しています。対応機種でなければ、メーカーや機種によってはお互いの相性が悪いこともあります。
そのまま使用を続けると、想定以上に劣化が進んだり故障やトラブルの原因となる可能性もあります。
このほか、蓄電池の寿命がサイクル数に依存するため、最初から大容量もしくはサイクル数の多い蓄電池を導入するという選択肢もあるでしょう。
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公開日:2019/10/24 | カテゴリ:蓄電池のトラブル・事故