使用上でよくあるトラブルはありますか?
使用上でよくあるトラブルはありますか?
ほとんどありませんが、強いて挙げるなら蓄電池の動作停止と蓄電容量の低下があります。
蓄電池を利用しているうえで、トラブルになりやすいものは次の2つが挙げられます。
- 動作停止
- 蓄電容量の低下
それぞれのトラブルについて、その内容を詳しく見ていきましょう。
蓄電池の動作停止
蓄電池のトラブルのうち、問合せ頻度が最も多いのが蓄電池の動作停止です。動作停止に至った蓄電池というのは、完全に故障してしてしまった場合は、ほとんどが修理や交換対応が必要になります。
ただどちらかと言えば、蓄電池が深刻な故障にまでは至っていないが、エラーメッセージが表示された状態で充放電が停止している事例も少なくありません。
エラーメッセージが表示されて動作停止している場合は、修理や交換といった作業をせずともトラブルを解消できるケースもあります。
とはいえ、このようなエラーによる蓄電池の動作停止は、その原因を特定することが難しいことが多く、初期不良や内部での小規模な短絡、落雷による影響、特定負荷に接続されたコンセントで起電力の大きい家電製品を使用した、など動作停止の発生した事例によって原因はケースバイケースです。
必ずしも蓄電池のメーカーや機種に依存するわけではなく、蓄電池本体や太陽光発電システムなどの接続機器、家庭内の配線状況、特定負荷の使用状況など、影響する要素は非常に多岐にわたります。
そのため、これといった回避策はありませんし、動作停止の原因特定や対応策を見極めるためには、専門的な知識や経験が必要です。エラーメッセージが表示されているのに気づいたら、速やかに購入した販売業者やハウスメーカーに問合せて、対応策を仰ぐようにしましょう。
ただ、1点だけご自身で注意してほしいのが、動作停止をいち早く察知することです。蓄電池が動作停止をしても、ほとんど気づくことのないまま時間が過ぎてしまうことも少なくありません。
動作停止状態から自然復旧する場合もありますが、蓄電池の設定によっては蓄電池が動作停止すると自動的に特定負荷から通常の分電盤からの電力供給に切り替わる場合もあります。
そうなると、電気はこれまでと変わらず使えるので、蓄電池が動作停止していることに気づきにくくなってしまいます。
気づかないまま数日間〜数週間と経過してしまえば、蓄電池の充放電による節電効果を享受できませんので、宝の持ち腐れと言わざるを得ません。
普段からできる限り、蓄電池モニターやHEMSなどで充放電状況を確認する習慣をつけて、異常をいち早く感知できるようにしておきましょう。
また、メーカーによっては、蓄電池の充放電や稼働状況を遠隔で常に見守ってくれるサービスを用意していることもありますので、導入を検討してみるのも良いかもしれません。
蓄電容量の低下
蓄電池のトラブルとして寄せられる声の1つとして、蓄電容量の低下があります。
以前に比べて、近ごろの電気代が高いと感じて調べてみると、蓄電池の充放電量が減っているのが原因とわかり、蓄電容量の低下に気づくことがあるかもしれません。
リチウムイオン蓄電池は、メモリー効果による蓄電容量の低下は発生しませんのでその点は心配ありませんが、ここで挙げている、蓄電容量の低下は蓄電池の故障や不具合というわけではなく、経年劣化によるものです。
蓄電池は、充放電を繰り返すうちに少しずつ劣化が進んでいき、蓄電容量が下がっていきます。これは、スマートフォンを長く使っているとバッテリー持ちが悪くなるのと同じです。
蓄電池には、たいていメーカーが容量保証をつけており、10年で60%以上などの条件が設定されているため、条件内であればメーカーが無償で修理や交換といった対応をしてもらうことが可能です。
保証対象外であれば、実費で修理や交換の対応をするか、利用効率は下がりますがそのまま使用を続けるかという選択を迫られることになります。
家庭用・産業用蓄電池の
無料一括見積もり

公開日:2019/10/25 | カテゴリ:蓄電池のトラブル・事故