蓄電池で後悔する家庭の特徴は?失敗した理由を設置前に学ぼう!
公開日:2024/02/13 | | カテゴリ:蓄電池のお役立ち記事

蓄電池は高額な商品なので設置した時に受ける恩恵の高さを期待されがちです。
生活に必要不可欠なものではないからこそ、導入前に蓄電池のことをきちんと理解した上で設置しないと後悔することに繋がってきます。
自分は後悔しないように、失敗してしまう考え方やその理由を簡潔にまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
蓄電池で後悔してしまうパターンとは?

結論から言うと下調べ不足により蓄電池のことをしっかりと理解していないと設置をしても後悔してしまう可能性は高いといえます。
今から紹介する後悔している人に多い特徴もちゃんと調べていれば避けられるものです。
また、電気代の高騰やプランの変更等により後悔する内容が数年前とはまた違ってきているので、設置するまでは常に最新の情報を取り入れることも重要です。
- 蓄電池を単体で設置する
- 太陽光発電と蓄電池の容量が合っていない
後悔している人の理由として大多数を占めるのがこの2つのパターンとなります。
それぞれ詳しく解説していきます。
蓄電池を単体で設置する

数年前まではこれでも良かったのですが、今は絶対に避けるべきです。
そもそも太陽光発電設備がなく蓄電池のみを利用する場合は”買電”する必要があります。
深夜帯の安い電力を購入して蓄電池に溜めておいて、それを翌日の昼間の電気料金が高い時間帯に利用するという方法で電気料金を削減するという謳い文句がありました。
2025年現在だとこれをやってしまうとあまり恩恵は受けづらいと言えます。
その理由は以下の2つに挙げられます。
- 深夜帯に安くなる電力プランへ加入してもそもそも電気代は高い
- 電気料金の値上げの底が見えない
順を追って説明していきます。
深夜帯に安くなる電力プランに加入してもそもそも電気代が高い
2025年1月時点で各大手電力会社で時間帯別電灯のプランは取り扱いがありますが、そもそもの買電単価自体が以前の電気料金の単価を大幅に上回っているので、昔と比べると電気代が安くなったと感じづらく恩恵も受けにくい点にあります。
それでも現在の単価よりも十分安いので、必ずしもその限りではありませんが日常生活において深夜に購入した電気を溜めておいて後から使うという利点は災害時に停電してしまった場合に電力が使えるというところになってしまうでしょう。
そう頻繁に災害が起きるわけでもなく、停電しない可能性すらあり、ましてや電気代も安くならないのであれば蓄電池を設置した恩恵が一切ないという意見が出てくるのは当然のことです。
電気料金の値上げの底が見えない
時間帯別プランに加入したとして、深夜の単価で電気を購入して蓄電池を利用するとします。
ここ数年で度重なる電気料金の値上げが発表され、東京電力の第一段階の電力量料金は2022年4月時点で19.88円だったにも関わらず、2025年1月時点では29円80銭となっています。
たった数年で1.5倍以上の単価となった電気が深夜に安くなったところで2022年の4月の第一段階の電力量料金を下回ることはないでしょう。
実は2024年2月当時と比べると20銭ほど安くなってはいますが高止まりしているとは言えない状況であり、2025年以降もさらに電気料金が値上げしていく可能性は全く否定出来ません。
蓄電池の恩恵を最大限受けるためには買電をする必要がなくなる太陽光発電とセットで導入するのが必須と言えます。

太陽光発電と蓄電池の容量が合っていない

太陽光発電と蓄電池をセットで導入したとしても、生み出した電力と蓄電池の容量が合っていない場合はやはり失敗したという意見が目立っています。
ただし、上述した蓄電池の単体設置と比べると設置を後悔した等の意見ではなく、家庭内の電力消費量や今後のライフプランをもっと考慮すればよかったというポジティブ寄りの意見でした。
太陽光発電と蓄電池を併せて利用する場合は、日中に太陽光発電で生み出した電力を使用しつつ、使いきれなかった分を蓄電池に溜めておき、それを夜間に利用することが出来るので、きちんと下調べをして家庭の電力内事情を把握しておけば、高くなった電気を買う必要がなくなります。
発電量の方が大きく蓄電容量が少ない場合
余剰分は売電することが出来ますが、大手電力の売電単価は9円程度と買電単価よりも大幅に安い上に、太陽光で発電できない夜間に蓄電池に溜めておいた分で消費を賄いきれない場合はやはり買電する必要があるので、結果的に電気料金をそう削減出来ないということにも繋がりかねません。
発電量の方が小さく蓄電容量が大きい場合
発電量が少ないとそもそも日中に使用しながら蓄電容量限界まで貯めることが出来なくなる可能性はあります。
蓄電池を最大限利用出来ないとなると、価格の安い容量が少ないもので十分だったということになります。
太陽光発電で生み出す電力は居住地域で大きく異なり、家庭内の使用電力量も様々なので、太陽光発電と蓄電池をセットで導入するにしても、やはり事前の下調べは重要だと言えますね。
蓄電池で損をしないためには別途以下の記事で詳しく解説しています。
蓄電池を導入するのは損でやめたほうが良い?必要性は?
まとめ
今回は蓄電池で後悔する人の特徴や考え方を紹介してきました。
数年前まではそれでも恩恵があった蓄電池の単体設置ですが、時間帯による安い電力単価への加入が出来ない現状では災害時の停電対策というピンポイントでしかメリットがないと言わざるを得ないので、やはり太陽光発電とのセット導入が望ましいです。
ただ、電気代が高騰してまだまだ底が見えない今の情勢を踏まえると、電気を買わないで済むというメリットは非常に大きくなっています。
蓄電池や太陽光発電だけでなく、家庭内の電力事情をしっかりと下調べをしてください。
これをやるだけで少なくとも設置したことに対する後悔や失敗はないと思いますよ。
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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