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家庭用蓄電池にみる住宅ローンの「借り換え」を絡めた4つの導入の方法

公開日:2019/01/31 | 最終更新日:2020/01/20 | カテゴリ:蓄電池の価格・費用について

家庭用蓄電池にみる住宅ローンの「借り換え」を絡めた4つの導入の方法

固定価格買取制度の買取期間終了がもうそろそろという家庭では、蓄電池の導入を検討している方も多いことでしょう。

太陽光発電システムの導入時には考えられなかった家庭用蓄電池ですが、東日本大震災以降、ここ数年で容量も十分なものが出てきており、価格も熟れた機種が増えてきました。

固定価格買取制度の買取期間終了後、電力会社による買取単価は11円程との予測もありますので、こうなった場合、自家消費するほうが費用対効果が高くなります。

そのため余剰電力を効率的に活用できる家庭用蓄電池はぜひとも導入したいと多くの方が考えているでしょう。

ただ家庭用蓄電池の価格ですが、標準的な容量とされる7kWhで200数十万円から300万円前後(工賃・諸費用含む)といわれ、その導入には国産の新車が1第換えるぐらいの費用を見ておかなければなりません。

たとえ、現金で300万円ぐらいの資金は用意できたとしても、購入にローンをお考えのご家庭がほとんどではないでしょうか?

そこで、本記事では家庭用蓄電池を無理なく導入できる方法を整理してみました。

中には「こういう場合でも、借り換えって使えるの?」と思う方法もあるでしょう。それは以下、順番に解説していきます。

固定価格買取制度開始当初は電気を貯めておくのは難しいとされた

太陽光発電システムは多くの方が新築時に導入していると思います。ですが、固定価格買取制度(FIT)が始まった頃は、家庭用の蓄電池が現在のように普及し始めるとは想像もしていなかったはずです。

そもそも2009年以前は電気を貯めておくのが難しいとされ、太陽光発電で創った電気が余った場合は電力会社に買い取ってもらうしかありませんでした。

こうした考え方は結果的に固定価格買取制度を推し進めることに役立ちますが、蓄電池の開発を遅らせることもありました。

もし家庭用の蓄電池を導入しようと考えた場合、銀行ローンを使うとなると、まずリフォームローンから検討するのが順当でしょう。

返済期間が短い「リフォームローン」は金利変動の影響を受けにくい

リフォームローンについて

リフォームローンは自宅のリフォーム費用に使えるローンとして、多くの銀行で用意しています。リフォームローンの融資上限は概ね1,000万円までで、返済期間は10年から15年というのが一般的です。

リフォームローン住宅ローン
担保なし
※抵当権設定必要
あり
※抵当権設定不要
金利2.5~4.5%0.5~2.5%
借入限度概ね1000万円概ね1億円
借入期間10年から15年最長35年
審査通りやすい通りにくい
諸費用少ない多い

リフォームローンと住宅ローンの違いは、住宅ローンは自宅の土地・建物を金融機関に担保提供しますが、リフォームローンは原則無担保で貸し付けできます。

そのためリフォームローンは住宅ローンより金利は当然高くなるのです。

一般的なリフォームローンは住宅ローン同様、保証料が内枠方式でかかりますが、それ以外の手数料は住宅ローンのようにかかりませんし、必要書類も少なくて済みます。

この手軽さがリフォームローンのメリットです。

またリフォームローンは返済期間が住宅ローンよりも短くなるため、リフォームローンは金利変動の影響を受け難いと言えます。

それに、リフォームローンは住宅ローンと切り離して考えられるため、住宅ローンでは原則ご法度となる追加融資とも無縁です。

よって住宅ローンの返済に無理がなければ、リフォームローンはほとんどの方が利用できます。

「リフォームローン」は金利が分かりにくいのが難点

ただリフォームは工事の種類が多くなるので、最終的にどのぐらいローン金利が適用されるか、融資担当者と打ち合わせてみないと分からないのが難点です。

そんな中、適用金利が比較的わかりやすい銀行は、三菱UFJ、イオン銀行、また地域差がありますがJAバンクなど。他の金融機関は提示している金利に幅をもたせているので注意してください。

また家庭用蓄電池は比較的新しい商品ということもあり、リフォームローンが使えると明示しているところは意外に少ないのが現状です。

ただこれも、太陽光発電システムをリフォームローンで扱っている金融機関なら、蓄電池の場合でも変わらず融資するはず。不安な場合は、担当者に問い合わせてみると良いでしょう。

ローン返済額を抑える効果ある「住宅ローン借り換え」は蓄電池導入にも有効!

ここ数年続いた低金利を背景に、住宅ローンの借り換え件数はかつてない勢いで増えており、条件を満たせば、住宅ローンの「借り換え」はそれほど難しくなく行えます。

「借り換え」がうまくいけば、家庭用蓄電池導入を前向きに検討できるでしょう。

住宅ローン「借り換え」は蓄電池自体の導入費用を直接生むものではありません。

しかし住宅ローンの「借り換え」をシミュレーションしてみて、差益が十分見込めれば、間接的に蓄電池の導入費用を捻出したのと同等の効果を作り出せます。

「借り換え」がすすめられるケースとしては

  1. 住宅ローン残高が1000万以上ある
  2. 住宅ローンの残存返済期間が10年以上ある
  3. 借り換えの金利差が1%以上ある

などが挙げられます。

ただ、ここに挙げたことは必ずしも「借り換え」をするための必須条件ではなく、目安にしておくと良いぐらいのものです。

固定価格買い取り制度が始まった頃に住宅ローンを組んだ方は、まだ金利的には「借り換え」のメリットを十分享受できるはずなので、借り換えたい銀行に相談してみると良いでしょう。

「借り換え」で既存の住宅ローンをサイズダウンできると、リフォームローンも組むことが見込めるでしょう。住宅ローンの「借り換え」は、ここ数年が最後のチャンスかも知れません。

住宅ローンの「借り換え」は変動金利に注意

住宅ローンの「借り換え」で注意してほしいのは、住宅ローンを借り換える際に行う金利タイプの変更です。

例えば今は、変動金利が人気です。変動金利に人気があるのは、長い期間上昇せずに低金利のままでいてくれたことにあります。

しかし固定金利は長期・短期とともにこれが影響して変動金利が上昇に転じるのは時間の問題だろうとも言われているのです。

率直にいいますが、「借り換え」時に固定金利から変動金利に金利タイプを変えるのは止めておきましょう。

また金利タイプを変えなければ「借り換え」のメリットが少なくなる場合は、無理に借り換える必要はありません。

変動金利を選ぶ方は霧上昇時の対応を考えているでしょうが、ただ安いからとの理由で変動金利を選択している方は注意してください。

ちなみに、遅くとも東京五輪以降は変動金利も上昇に転じるとの見方が濃厚です。

蓄電池の費用を一本化する「リフォーム一体型の住宅ローンの借り換え(条件変更)」とは?

住宅ローンの「借り換え」には、住宅ローンとリフォームローンを一本化する「リフォーム一体型の住宅ローンの借り換え」もあります。

この方法は家庭用蓄電池の費用を住宅ローンに組み込みます。この記事の冒頭で「借り換えって使えるの?」との問いがありましたが、本来住宅ローンは追加融資を認めていません。

「借り換え」で認められているのは、既存の住宅ローン(残債)と諸費用に限定されます。

しかし「リフォーム一体型の住宅ローンの借り換え」では蓄電池の導入費を住宅ローンに組み込むのです。つまり銀行独自のイレギュラーな対応をします。

またイレギュラーな対応のため、この借り換えが認められるのはローンを返済中の住宅に限られてしまい、ローンを返済中の住宅に限定して、蓄電池の導入費用の追加融資を認めるわけです。

借り換えは地銀がおすすめ

このジャンルが強いのは、全てではありませんが、地銀の各行で、地銀に返済中の住宅ローンがあり、同時に家庭用蓄電池を検討されている方は「リフォーム一体型の借り換え」の実現性は高くなるでしょう。

なお、「リフォーム一体型の借り換え」は同じ銀行で「借り換え」をしますが、これを正確には「条件変更」と言い、厳密には「借り換え」とは区別します。

逆にメガバンクと言われる大手都市銀行や、ネット銀行も一部を除き「条件変更」を原則認めていません。つまり全ての銀行が「条件変更」に対応しているわけではないのです。

銀行を変えないところに「リフォーム一体型の借り換え」に特徴がある

また通常の借り換えはローン金利の安い「別の銀行」に借り換えるのが普通です。

しかし「リフォーム一体型の借り換え(以下「条件変更」に統一)」は銀行を変えないところに特徴があります。

「条件変更」には色んなパターンがありますが、ここでは当該銀行に借り換えをする予定のライバル銀行と同等の金利設定が可能か、また蓄電池の導入を計画しているが、それが住宅ローンと一本化できるかを相談、または交渉します。

この相談や交渉は一見難しそうに見えますが、「条件変更」に前向きな銀行なら、その交渉は決して難しいものではありません。

なぜなら「条件変更」は、ライバル銀行に住宅ローンを乗り換えられる心配がないため、銀行にも一定のメリットがあるためです。

言い換えるなら、住宅ローンを乗り換えられないようにするためにできたのが「条件変更」と言えます。

またリフォームローンを使えば、少なくとも2%程度の金利がかかりますが、「条件変更」は住宅ローン並みの安い金利で家庭用蓄電池の導入準備が整います。

そのうえ、同じ銀行で借り換えますから、申込み本人は諸費用の面でも大きく節約できるのです。従ってユーザーにとっても、通常の借り換え以上にメリットがあるといえるでしょう。

住宅ローンの残債は蓄電池の分が費用として増えますが、条件変更は一本のローンで返済できます。

しかも、多くの場合は借り換えの金利差に吸収されるため、実際に支払額は十分減る可能性があるのです。

ただ、先程も触れましたが、「条件変更」に対応していない銀行も多いので、それについてはしっかりわきまえておきましょう。

「条件変更による住宅ローンのサイズダウン+リフォームローンの金利見直し」とは

最後になりますが、家庭用蓄電池の導入でもう一つ付け加えておきたいのが「条件変更による住宅ローンのサイズダウン+リフォームローンの金利見直し」です。

「条件変更」を認めている金融機関なら、資金計画に無理がなければ、住宅ローンを「条件変更」でまず返済負担を軽くした上で、リフォームローンの融資を受けるのは十分可能です。

この場合、リフォームローンの金利を住宅ローン並みとまではいきませんが、他行に住宅ローンを持っていかれる心配がなければ、思っているより低い金利で貸してくれる場合があります。

蓄電池の費用は前項で紹介したように一本化は避けますが、金融機関との交渉次第ではリフォームローン分の金利の引き下げ分が効いて、トータルの費用を借り換えるより少なくすることも可能です。

単月ごとの支払額がそれほど膨らまないようなら、トータルの費用を下げられたほうがベターな場合がありますから、こういう提案をしてくれる身近な銀行があれば、以降の返済も安泰でしょう。

まとめ

この記事では、結局いかの4種類の銀行ローンを紹介しています。

  1. リフォームローン
  2. 住宅ローンの借り換え
  3. リフォーム一体型の住宅ローンの借り換え(条件変更)
  4. 条件変更による住宅ローンのサイズダウン+リフォームローンの金利見直し

これらは、いずれも融資担当者との打ち合わせが欠かせません。

ただ「借り換え」は変動金利の上昇だけがやや心配です。本文でも書きましたが、これからの金利の動きには十分注意してください。

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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