ファーウェイ(HUAWEI)製の蓄電池が日本上陸!特徴や価格について解説!
公開日:2020/12/15 | 最終更新日:2022/07/11 | カテゴリ:ニュース

ファーウェイが2020年のスマホ市場でサムスン電子を抜いて世界第一位のシェアを獲得したことは記憶に新しいですが、携帯電話の他にもタブレットやPCなどの生産も積極的で通信業界では世界最大級の規模を誇っています。
日本ではあまり馴染みがないですが、実はファーウェイはパワコンメーカーとしても世界のトップをひた走っています。産業用の太陽光市場に限定されたものであったため、今までは太陽光を溜めて使うという蓄電池システムは取り扱ってきていませんでした。
ところが、2020年の11月5日~6日に開催されたファーウェイデジタルパワー製品展示交流会において突如として住宅用のパワコン市場に参入してきたのです。パワコンだけではなく、太陽光発電用の蓄電池を併せて販売する旨を発表し、多くの関心が集まりました。
そこで今回の記事では、ファーウェイが発表した家庭用の蓄電池やパワコンの特徴、価格などについて詳しく解説していきます。
目次
ファーウェイ製の蓄電池の基本性能や価格は?

既に発表されている基本の性能は以下のものとなります。
ファーウェイ蓄電池 | |
---|---|
蓄電容量 | 5.0~15.0kWh |
保証年数 | 10年(15年も可) |
自然災害保証 | 無し |
停電時定格出力 | 2.5kVA/4.95kVA |
分類 | ハイブリッド型/全負荷 |
蓄電容量は5.0kWhから15.0kWhまでと家庭用ではあるものの非常に対応の幅が広いです。ひとつの蓄電池に合計で3つまで併設でき、そのユニットを2つまでシステムを組むことが出来ます。実際には5.0kWh~30.0kWhの間で5.0kWh単位で調整することが可能というわけです。
保証年数は基本的に10年となっていますが、プランによっては15年のものも用意があるようです。この点は日本で現在販売されている蓄電池と変わりません。
発表時点では自然災害補償を取り扱っていません。日本のメーカーでは通常の製品補償では対象とならない自然災害などの事故による損害を補償してくれる制度を別途用意をしているのが通常です。今後、実際に販売を開始する際にどうなるかはまだわかりませんが、その点は注意しておきましょう。
ハイブリッド型の蓄電池なので、停電時定格出力は2.5kVAに設定されています。さらに驚くべきことに、現在の日本のメーカーには数少ないハイブリッド型かつ全負荷型となっています。ファーウェイの蓄電池は停電時に家電の使用の制限がないのに定格出力も大きいというかゆいところに手が届く素晴らしい性能です。
具体的には全負荷型が販売されるのは2021年の2月以降ですが、ハイブリッド型の蓄電池を最大限に活かすなら全負荷型の方が良いので購入を検討している方はそれまで待つのが正解かもしれません。
残念ながらまだ価格は発表されていませんが、これで日本のメーカーのものよりも安く設定されているようであれば、一気にファーウェイが市場トップに踊り出る可能性もあります。
蓄電池システム対応のパワコンも販売開始

蓄電池を販売するあたり、太陽光発電システムと蓄電池システムとの両方に対応したハイブリッド型のパワコンの販売も開始されます。住宅用の蓄電池まで市場を拡大し始めたファーウェイですが、やはり世界トップシェアを誇るという事実は伊達ではありません。蓄電池だけではなく、パワコンですら他よりも優れている点を用意してきています。
電気の最大変換効率は97.8%
これまで日本で販売されているパワコンの最大変換効率は三菱電機の98%が最大で、他社パワコンの平均変換効率は94%となっています。
わずかに三菱電機のパワコンの方が変換効率は高いですが、それでも一般的な変換効率と比べると非常に高くなっており、しかもハイブリッド型のパワコンとしては業界トップクラスです。
火災のリスクがほぼ0
通電中のコンセントを引き抜く時に強い光が発生し、バチっと大きな音が発生して電気が可視化出来ている現象を直流アークと言います。
この直流アークは太陽光発電側のケーブルの接続箇所で電気が漏洩した際に発生することもあり、これを検出することは非常に困難だとされています。また、直流アーク発生時に近くに引火可能なものがあると火災が発生してしまうこともあります。
ファーウェイのパワコンはその直流アークを瞬時に検知し、0.5秒以内に回路を寸断して火災を防ぐAFCIという機能を搭載しています。これにより火災のリスクをほぼ0に抑えることが可能となっています。
小型で設置場所に困らない
ハイブリッド型のパワコンは太陽光用と蓄電池用とをひとつにまとめた性能になっているため、一般的なパワコンよりも比較的大きめとなっていました。
ファーウェイのパワコンは高さはそこまで変わらないものの、横の幅が非常にコンパクトになっており一般的なものと比べるとおよそ半分程度の35センチほど。奥行きもわずか15センチほどしかありません。作業員が一人で設置出来るほどのサイズ感となっており、設置に掛かる費用も低く抑えることが出来ます。
まとめ
ファーウェイの蓄電池とパワコンの性能を紹介してきました。見て分かる通り太陽光発電システムと蓄電池を併設する予定の方に対してはこれ一択しかありえないというほど優れた機能を持ち合わせています。
価格設定に関してはまだ発表されていないものの、住宅用ではないパワコン業界に参入してきた際の値段を考慮すると非常に安価に設定される可能性の方が高いと言えます。
気になる点があるとすれば、日本製ではなく中国製であるというところですが、蓄電池やパワコンなどの再エネ事業においては、アメリカのテスラ社が販売しているパワーウォールを含め、日本よりも海外の方が発展していますし、通常使用時の保証もしっかりついているのでそこもまったく問題ないと言えますね。
性能や品質の高さは折り紙付きです。今後のファーウェイの蓄電池及びパワコンの動向はしっかりチェックしていきましょう。
【追記】※2021年11月現在でも価格に関してはまだ発表がされていませんが、上述しているように中国製というのがひとつポイントで、中国は電気自動車の需要の増加により、半導体不足が浮き彫りになってきており、EV用のバッテリーが2割ほど値段が上がっています。ファーウェイ製の蓄電池も同様のバッテリーを使用しているので、当初設定予定だった値段では販売が不可能になっているため、価格発表がされていない可能性もあります。続報があればここに記載していきます。
ファーウェイのメーカー情報や製品情報についてはこちら
HUAWEI
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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