【最新版】上位機種もいよいよ登場!ロングセラーで人気も高い伊藤忠商事の蓄電池の魅力とは?
公開日:2021/09/07 | | カテゴリ:各メーカーごとの蓄電池に関して

今回の記事は、単機能型蓄電池で人気の、伊藤忠商事が扱う蓄電池の紹介です。
機種は「スマートスター」「スマートスターL」「スマートスター3」という3機種があり、それぞれ独自の特徴があります。
- スマートスター(9.8kWh)、スマートスターL(9.8kWh)、スマートスター3(13.16kWh)の3機種がある
- 製造はNFブロッサムテクノロジーズで行っており、ネクストエナジー・DMMエナジー
- 伊藤忠エネクス・ブルーコンシャスにも同じ機種をOEMとして供給
- スマートスターは自家消費優先タイプで2024年時点で最新
- スマートスターLは、大容量で全負荷、単機能型蓄電池ながら太陽光発電との連携もよい
- スマートスター3は、容量が13.16kWh・出力5.5kVAにアップ
- AIによる最適制御を行う機能は共通機能。月額1200円かかる点は注意点
目次
伊藤忠商事の各蓄電池システムの特長
伊藤忠商事は、日本の大手総合商社です。
代表的な総合商社5社の1社ですが、自社で製造自体はしていません。
製造設計は、NFブロッサムテクノロジーズという会社で行っています。
2024年時点では、「スマートスターL(9.8kWh)」、「スマートスター」、「スマートスター3(13.16kWh)」の3機種が販売中です。
なおNFブロッサムテクノロジーズは、ネクストエナジー・DMMエナジー・伊藤忠エネクス・ブルーコンシャスにも同じ機種をOEMとして供給しています。
今回の記事では、この3機種を掘り下げてみていきましょう。
スマートスターL(9.8kWh)
伊藤忠商事の蓄電池として従来から販売されており、市場でも人気の高い商品です。
特長
スマートスターLの特長は、下記の3点です。
- 大容量で全負荷型で停電時も安心
- 停電時に太陽光発電をいつも通り使用できる
- AIによる最適な充電・放電を自動で調整(月額費用必要)
こちらの3点を中心に、スマートスターLの魅力をみていきましょう。
■大容量で全負荷型で停電時も安心
まずスケジュールの蓄電量は9.8kWhとなっており、一般的な家庭の約半日~1日の使用電力をカバーすることができます。
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(出典:伊藤忠商事株式会社「スマートスター・公式HP」)
満充電であれば、上記のような家電機器をカバーすることができ、停電時においても安心感が強いです。
また、スマートスターLのポイントは「全負荷型」であること、さらに「高出力で同時に多くの家電を使うことができる」ことです。
全負荷型とは、停電時において家じゅうどこでも、普段と変わらず電気を使うことができるタイプのことです。
一方、「特定負荷」と言って特定の回路のみに電気を供給するタイプもあります。
全負荷型は、不自由なく電気が使える反面、電気を使い過ぎてしまう懸念もあるため大容量であることが重要になります。
その点、スマートスターLは9.8kWhと家庭用蓄電池の中では、大容量の部類に入るので安心です。
つづいて、出力に関してです。
停電時における蓄電池からの出力は、3kVA(200V出力あり)となっています。
200V出力がありますので、オール電化の家庭ではIHやエコキュートの稼働ができます。
実際には蓄電量が一気になくなっていくので、限定的な使い方になるとは言え、エアコンが使える点で安心感は高いですね。
■停電時に太陽光発電をいつも通り使用できる
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(出典:伊藤忠商事株式会社「スマートスター・公式HP」)
停電時において、一般的に太陽光発電は「自立運転」という運転に切り替わります。
この運転時、パワコンを通じて取り出すことができる電気は、最大1500W(1.5kW)に限られています。
また取り出せる1.5kWの電気は、パワコンに直接コンセントを差す、もしくは決まったコンセントだけからになります。
緊急的な使い方としてスマートフォンの充電などはできますが、家族が安心して過ごすというレベルではありません。
その点、スマートスターL独自の特長としては、停電時でも太陽光発電を普段通り稼働させることです。
普段(連系運転)の時、太陽光発電でつくった電気は家じゅうに送られて、電力会社の電気より優先的に使われています。
出力も、例えば5kWの太陽光モジュールが屋根に載って晴れていれば、3~4kW程度の電気は常時発電します。
スマートスターLがあれば、1.5kWに限定されず発電した電気を有効的に使うことができます。
スマートスターLの能力としては最大6kWまで太陽光発電を稼働させることができます。
■AIによる最適な充電・放電を自動で調整(月額費用必要)
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(出典:グリッドシェアジャパン株式会社「グリッドシェア・HP」)
AIによって、最適な充電量を自動で判断してくれ、経済メリットを最大化してくれる機能です。
スマートスターLの基本的な運転としては、
- 太陽光発電の余剰電力は全て売電、深夜電力で蓄電池へ充電するモード
- 太陽光発電の余剰電力で蓄電池へ優先的に充電するモード
の2つです。
AIによる制御運転が加わることで、翌日の天気予報や普段の電力使用量を判断して、最適な充電タイミングを図ってくれます。
例えば、翌日が晴れて不在が多い日と判断した場合、深夜電力での充電は最小限に抑えて、太陽光発電の余剰電力での充電をメインに行います。
反対に、翌日が雨と判断した場合は、深夜電力で多めに充電しておきます。
このように、太陽光発電での余剰電力での充電がいいのか?深夜電力で充電した方がいいのか?を日々の家庭ごとのサイクルを覚えて、最適な運転をしてくれます。
またスマートスターLは、充電スピードも早いので晴れている時間が限定されていても安心です。
スマートスターLは、最短約3時間で10%程度の電池残量から100%まで充電を行うことができます。
なお、AI機能として月額費用として1,200円かかってきます。
契約自体は、グリッドシェアジャパン株式会社との契約になり、2年間は原則外すことができません。
このAI機能によって、経済メリットは1,500円程度出るとされているので、経済メリットと相殺されている点も踏まえて、理解して導入する必要があります。
価格
定価:3,300,000円(税抜)
※別途工事費用、部材等が必要です。
保証・耐久性
- 機器瑕疵保証:10年間
- 自然災害補償:10年間
- 蓄電池の容量保証:10年間で60%以下
- 蓄電池の耐久性:6,000サイクル
スマートスター
人気の高かったスマートスターLの自家消費を優先する型として2022年9月に新規販売された商品となります。
基本的な性能や価格はスマートスターLと全く一緒なのですが、1点だけ異なる点があります。
それは太陽光発電の売電を自家使用優先タイプのみにしていること。
自家消費で使いきれなかった分の余剰電力しか売電出来ないのは周知の事実だと思いますが、スマートスターLは余剰電力の売電と全て売電する機能の2つが備わっていたので、その全て売電する機能を取っ払って、より家庭内向けとして特化させたのがこのスマートスターとなります。
スマートスターLも販売中ですが、現状伊藤忠商事の蓄電池を家庭内に導入するとなれば、一般的にはスマートスターをオススメされることでしょう。
スマートスター3(13.16kWh)
2021年に発売された新商品です。
スマートスターLから、グレードアップしてる機能などを中心に紹介していきます。
特長
スマートスター3は、スマートスターLの上位機種として2021年に発売されました。
蓄電池のタイプとして「単機能型・全負荷型」という点では、スマートスターLと同様です。
それでは、スマートスター3の特長をみていきましょう。
- 13.16kWhの大容量、5.5kVA出力で停電時も安心
- 業界初の環境ポイントでさらにオトクな蓄電生活
- アプリで蓄電を管理する、蓄電システムモニター
※スマートスターLと共通機能
・停電時に太陽光発電をいつも通り使用できる
・AIによる最適な充電・放電を自動で調整(月額費用必要)
上記のスマートスター3の独自機能である2つの項目を解説していきます。
■13.16kWhの大容量、5.5kVA出力で停電時も安心
スマートスター3は蓄電容量が13.16kWhにアップ!
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(出典:伊藤忠商事株式会社「スマートスター・公式HP」)
蓄電容量がアップしたことで、一般的な家庭の1日~1.5日分の電力をまかなうことができます。
停電時においても、上記のような家電機器などを使用することができます。
スマートスター3では、電気自動車への充電もできるとされており、大容量のメリットを最大限に活かすことができます。
なお、電気自動車では車種にもよりますが、日産リーフで1kWhあたり約5km程度の走行エネルギーになります。
全負荷型の蓄電池であれば、電気自動車への充電自体は間接的にできますが、容量が少ないとすぐ容量がなくなり現実的ではありません。
また、出力も最大5.5kVA(200V出力)の出力にあがっており、同時に家電を使用できる範囲が広がりました。
例えばエアコンを稼働させながら、IHを動かすことも一般的な使用範囲であれば不自由なくできる高出力になっています。
■業界初の環境ポイントでさらにオトクな蓄電生活
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(出典:株式会社サイバーエージェント「ドットマネー」)
業界で初めての試みである「環境ポイント」として、クリーンなエネルギーを使った分を、マイルなどに変換できるサービスとの連携になります。
太陽光発電を同時設置されている方が対象になってきますが、太陽光発電での発電した電気や、蓄電池を利用して自家消費した電力量に応じてポイントがもらえます。
環境、CO2削減に貢献したとして、グリッドシェアポイント(=環境ポイント)に変換されます。
グリッドシェアポイントは、株式会社サイバーエージェントが運営する「ドットマネーby Ameba」で利用できるポイントです。
国内最大級のポイント交換サービスで、会員数は2,000万人を超えています。
変換できるサービスとしては、航空マイル・WAONポイント・アマゾンギフト券などに変換することができ、ご自身の好きなモノ・サービスに利用できます。
グリッドシェアポイントは、スマートメータ―で計測した値から自家消費量を計算されて、自家消費1kWh当たり1グリッドシェアポイントが付与される仕組みです。
これで楽しく、節電・省エネ生活ができるのではないでしょうか。
■アプリで蓄電を管理する、蓄電システムモニター
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(出典:グリッドシェアジャパン株式会社「グリッドシェア・マニュアル」)
蓄電池の状況確認、操作をスマートフォンでできる機能が付加されています。
蓄電システムモニターでできることは以下のことです。
- リアルタイムでデータ確認:自宅のエネルギーフローや各種データ確認
- グリッドシェアポイント:ポイント数確認
- 運転モードの設定:充電・放電設定、運転モード選択、気象警報検知機能など
- マニュアルの確認
このように外出先でも蓄電池を通じて、在宅しているお子さんの電気使用状況を確認したり、台風が近づいてきている状況で帰宅前に充電をすること等ができます。
■スマートスターLと共通機能
スマートスターL(9.8kWh)と同様の、蓄電池機能も備えています。
主な共通の機能は以下です。
- 全負荷型で家じゅうの電気をバックアップ
- 停電時に太陽光発電をいつも通り使用できる
- AIによる最適な充電・放電を自動で調整(月額1,200円)
上記の詳細に関しては、スマートスターLの特長に関する記事をご覧ください。
価格
定価:3,730,000円(税抜)
※別途工事費用、部材等が必要です。
保証・耐久性
- 機器瑕疵保証:10年間
- 自然災害補償:10年間
- 蓄電池の容量保証:10年間で60%以下
- 蓄電池の耐久性:6,000サイクル
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伊藤忠監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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