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vol1.防災備蓄のプロが語る天災に備える正しい知識【エコ発インタビュー】

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一般社団法人防災備蓄収納プランナー協会は、いついかなる災害時にも対応出来るような防災備蓄の知識や収納技術のスキルを全国各地に普及させるべく認定講座を実施し、防災備蓄収納プランナーの育成を行っています。

当サイトでも複数回に渡って災害発生時の対策として蓄電池の設置をオススメしてきましたが、災害時に困ることは何も電気だけではありません。記事を見てくださっている皆様がより防災の知識を高められるように、今回は防災備蓄のプロである防災備蓄収納プランナー協会の代表理事の長柴美恵氏にお話をお伺いしました。

防災備蓄協会はどんな協会?

防災備蓄協会1

貴社は全国各地で防災備蓄に関する公演の実施ですとか、農林水産省「あってよかった!食料の家庭備蓄」委員として、災害時に備えた食品ストックガイドを監修するなど、精力的に活動されていますね。そもそも一般社団法人防災備蓄収納プランナー協会とはどのような団体なのでしょうか。

最近は少しの知識を得ただけで防災備蓄を語る方が増えて来ました。特に今年で言うと、新型コロナウイルスの関係で店頭の物資が品薄になっている状況から備蓄の重要性を発信するような記事もちらほら見てきましたが、私どもからすると逆にそれが危険であるとも感じます。そういう浅い情報で分かった気になって危険な目に合うことがないように、弊協会では“Stock!Beauty&Smart、正しい知識で美しく収納し備えよう”というスローガンの元、防災備蓄が当たり前の日本を目指して防災備蓄のための収納プランナーという専門家の育成を行っています。

ありがとうございます。ちなみに分かった気になっている方がいるというところで、具体的にどういうところでそういう風に感じられるのでしょうか。

例えば、防災備蓄が必要で多めに備えようというところまではすごく良いですが、防災備蓄のために買ったとして、それを保管する場所までは考えていなくて、結局置くところがなくなって床置きにしてしまっている状況などもたくさん見てきました。避難経路を塞ぐような危険な置き方になっている場合も多く、備蓄を持つことが優先になってしまって管理状況が良くない影響で、災害のために備蓄しているのに、その災害が起きたときには実際に使えなくなってしまう。場合によっては身の危険が増すようなこともあるというところです。

買ったという事実だけで満足してしまうようなことは確かにあるかもしれません。

防災備蓄に関しては、持っていることで安心感というのは当然あるのですが、実際に起きた例で言うと2019年の関東地方を襲った台風19号の直撃の前に、食品や生活用品が買えなくなってしまうという情報から気だけ焦って実際に使用する分はあるのにみんなが買い占めて、結局ホームセンターまで物資が無くなったということがありました。実際に買えなくなった場合の想定や、家族の人数などを考えずに買えるだけ買ったという方も多数いたので、買いすぎちゃって結局これをどうすればいいかわからなくなってしまったというお悩みの方が増えたんです。

なので、こういった情報が出回る以前に常日頃から用意しておけば、実際にこのような状況に陥った際に物の買い出しに振り回されるのではなく、もし避難が必要だった場合はどの経路で避難したら良いかのイメージが出来る、そっちに神経を回すことが出来ます。実際に私どもの講座を受講した方で教わった通りに備えをしていたから助かったというありがたいお話も頂きました。

確かにおっしゃるとおりですね。間違った防災備蓄のやり方をしてしまうとまったく意味をなさなくなってしまいますね。ちなみに、防災備蓄収納プランナーさんは具体的にはどういった資格があるのでしょうか。

今認定講座としてあるのは防災備蓄収納2級プランナー、防災備蓄収納1級プランナー、防災備蓄収納2級プランナー講座2級認定講師、最上資格が防災備蓄収納マスタープランナー、そのマスターの中からさらに選ばれる協会認定講師、分類マップトレーナーという6つの資格です。コロナの状況で国民の方の防災備蓄の意識が高まったので有り難いことに講座の問い合わせが非常に増えました。

そんなにたくさんの認定講座があるのですね!わかりました、ありがとうございます。

防災備蓄協会を発足したきっかけは?

防災備蓄協会2

そもそもなぜこの協会を立ち上げようと思われたのでしょうか。

元々私は収納の専門家として10年以上活動してきたのですが、東日本大震災の時にこの大災害をどうしても無視出来ない自分がいまして、同業の仲間達ともにまず東北応援チームというものを設立しました。個人でも何度か東北に行っていたんですが、到底一人では出来ないことだと思いました。現在は解散していますが、被災地で仮設住宅に入られている方向けに収納のイベントを行ったり、実際のお住まいの方たちの収納作業をやらせて頂いたりしました。行き始めて1年くらい経ち、何度か被災地に行く中で、防災備蓄は自分だけではなく、周りの方や国民の方すべてがやらないと意味がないという考えにまで幅が広がり、最後にはもう協会を設立するしかない!と思って協会を設立するに至りました。最初はここまで大きなことをやるとは夢にも思っていませんでした(笑)。

想定外だったということでしょうか。

想定外ではあったんですけど、いろんな被災地の問題に直面して、どうにかしなければいけないという思いが日に日に強くなりました。だからきっかけでいえば東日本大震災です。そこで私の人生がすべて変わりました。

協会を設立されて防災備蓄に関する有益な情報を発信されていらっしゃるということですね!素晴らしい行動力をお持ちですね。

やっぱりここまで行動出来たというのは両親が東北出身だからということも関係があると思います。東日本大震災以降もたくさんの災害が発生していますが、いろんな場所を順番に回っていく中でやはりその当時のことが思い出されて、未だに防災備蓄を広めていく中でのバネになっています。

すごく感慨深い話です、ありがとうございます。

防災備蓄をしていないとどうなる?

防災備蓄協会3

防災備蓄をしておかないと誰がどういうときに困るのでしょうか。

まず、大きな災害は発生した時には必ず物資が不足します。その中で、水やガス、電気などのライフラインや交通が遮断してしまうことで、生活が止まってしまいます。そういった面を自治体がどうにかしてくれると期待している方も大勢いると思いますが、各地方で公演をさせていただく際にその地域の備蓄されている物資量をホームページで調べてみると、人口に対してのパーセンテージがたったの0.1%分しかないところもあります。これを100%用意するとなると、今の何十倍もの税金を納めないといけなくなるので、事実上難しいです。となると、自分で災害時の防災備蓄を用意しておかないと自分達が困るよねっていう話です。たった0.1%の備蓄数で足りるわけがないので。

事前に災害を想定して、どう準備をしておけば良いのかを考える必要があるということですね。

避難所に行って、物資がないという事実を突きつけられて文句を言うのは簡単なんですが、無いものはないので、現実物資が無くて苦しいのは自分達です。メディアで情報を得てしまう場合も多いので、もっとリアルな状況を伝えないといけないなというのは私どもも含めて防災関係の方たちは余計に感じています。一人でも多くの方に伝えていきたいですね。

災害対策が出来ていない住まいの典型的な事例5つ

防災備蓄協会4

災害対策が出来ていない住まいの典型的な事例5つを教えて下さい。

防災備蓄と災害対策は別としてお話します。地震を例にして挙げさせていただきますと

・床置きがあって避難経路が確保されていない
・家具の上に物が置かれている
・防災備蓄が無いもしくは少ない
・家具の転倒防止や開閉防止の対策がされていない
・停電の対策がされていない

の5つです。

床置きをしていて、実際に被害があったわけでもないのに慌てて逃げようとして転んでしまって骨折をした方もいますし、家具の上に物が積まれていると、落下物の可能性があって非常に危険です。防災備蓄を必要な分までしっかり揃えているというご家庭もなかなか少ないです。あとはやはり停電対策でしょうか。

停電対策というと?

人は視界からの情報が一番大きいので、真っ暗になって遮断されたときほど一番パニックになります。周りが見えなくなってしまうことの対策がされていないというのは非常に危険ですし、今は電気の時代なので集合住宅は停電になると断水では無くても水がでなくなる場合もありますし、冷蔵庫が止まってしまうというのは生活サイクルを縮めてしまいます。

電気が使えないというのは死活問題ですよね。ちなみに、家具の転倒防止ですと突っ張り棒がパッと頭に浮かびましたが、そういった災害対策は良しとして大丈夫でしょうか。

一番良いのは家具がないことですが、それは現実的に難しいので(笑)。ただやはり突っ張り棒で家具を留めておいたのに倒れてしまったという話は東日本大震災の時にお伺いする機会がありました。留め方が間違ってると、まったく意味をなさなくなってしまいます。突っ張り棒は壁際に設置するのが正解です。あとは戸建てになると、天井との突っ張りの際に太い木の場所につけることが出来ていたら問題ないのですが、ベニヤ板のところにつけてしまっていると、揺れた時に支えがずれてしまいますから意味がありません。このような話も出てくるので、自分では災害対策が出来ていると思っていても、結果的に出来ていないケースもあるのは事実です。

非常に勉強になります。ありがとうございます!

プロフィール

防災備蓄収納プランナー協会代表

長柴 美恵

2012年10月、東北応援『チーム整理収納アドバイザー』を設立。仮設住宅にて収納イベントや仮設住居での収納作業など、5年に渡る活動の中で、災害対策と防災備蓄に必要性を感じ、防災備蓄が当り前の日本を目指して、2016年6月一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会を設立。防災備蓄のための収納を構築するプランナーの育成を行っている。
防災備蓄収納プランナー協会▼
https://bichiku-shunou.or.jp/

公開日:2020/09/01 | カテゴリ:インタビュー

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