品質に定評のある京セラの蓄電池、住宅用の4つのモデルを徹底調査!機種ごとのオススメも一挙紹介! - 家庭用蓄電池の一括見積もり・価格比較サービス【エコ発蓄電池】

12201件の見積もり依頼

409社の販売店登録済※2025/08/27時点

12201件の見積もり依頼

409社の販売店登録済※2025/08/27時点

品質に定評のある京セラの蓄電池、住宅用の4つのモデルを徹底調査!機種ごとのオススメも一挙紹介!

公開日:2021/08/26 | | カテゴリ:各メーカーごとの蓄電池に関して

品質に定評のある京セラの蓄電池、住宅用の3つのモデルを徹底調査!機種ごとのオススメも一挙紹介!

太陽光発電でも国内生産で品質に定評のある京セラ。今回は京セラの蓄電池システムを紹介していきます。

今回の記事のポイント
  • 住宅用として、用途別に4種類の蓄電池をラインナップ
  • 太陽光発電と連携するのであれば、マルチDCリンクタイプがおすすめ
  • 京セラは12kWhの大容量タイプもラインナップあり
  • 保証はタイプによって異なり、10年もしくは15年保証

京セラの蓄電池システムの全体概要

京セラでは、大きく分けて住宅用で3タイプの蓄電池を用意しています(2024年2月時点)

(出典:京セラ株式会社「京セラ・カタログ」)

  • マルチDCリンクタイプ:容量6.5kWh / 太陽光発電の発電した電気を直接充電できる
  • 大容量タイプ:容量12.0kWh / 2世帯などの家族が多い方向けの大容量タイプ
  • ハイブリッドタイプ:容量5~15kWh / パワコンが1台で済む
  • 蓄電池容量が選べるタイプ:容量5~15kWh / 世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池内蔵

家庭の使用電力や、太陽光発電との同時設置など様々なパターンごとで松竹梅のような形でラインナップされています。

また京セラ蓄電池の多くは、京セラのFC(フランチャイズ店)店がおすすめしているケースが多く、地域に密着した工事店が多いことも京セラならではの特長です。

それでは、京セラ蓄電池の特長・具体的な使い方・違いなどを紹介していきます。

京セラの蓄電池システムの特長

京セラの蓄電池システムは上記4種類となっていますが、まずは共通の機能から順番に特長をみていきましょう。

京セラは押し上げ有・無が選択できるが「なし」がオススメ

他メーカーを見ていても珍しいのですが、京セラの蓄電池は「押し上げ」の有無が選択できます(大容量・蓄電池容量が選べるタイプ)。

「押し上げ」とは、太陽光発電が発電して余剰電力が発生している状態で、蓄電池から宅内へ放電することをいいます。

(出典:合同会社DMM.com「DMMエナジー」)

基本的に、太陽光発電の発電した電気(余剰買取の場合)は、宅内での電力使用分に優先的に回して、余った分が売電されます。

例えば太陽光発電で3kW発電した電気の内の1kWを宅内で利用すると、残り2kWが売電されることになります。

しかし、この時に蓄電池から蓄電していた電気を1kW出力し宅内で利用すると、太陽光発電で発電した電気の3kW全てを売電できることになります。

これを、売電する量を押し上げるため「押し上げ効果と呼びます。

京セラの蓄電池では、この押し上げ機能(余剰電力がある時に放電の可否)がある機種・ない機種が用意されています。

しかし現在、新規で太陽光発電と蓄電池を設置される場合、基本的には「押し上げ無し」を選択するほうが賢明(大容量・蓄電池容量が選べるタイプ)でしょう。
※マルチDCリンクタイプとハイブリッドタイプは押し上げ無しのみ

理由は、「買電(電力会社からの電気購入)の単価の方が高いから」です。

売電を増やしても安い単価でしか売れないため、高い電気を買わずに自家消費するために蓄電池を導入される方が多いため、むしろ押し上げは不要といえます。

リフォームで「押し上げ効果」のある蓄電池を設置する場合、2018年度までに太陽光発電を設置されている方は売電単価が下がってしまいますので、余計オトクとは言いにくいです。

詳しくはこちらの表を参照ください。

年度 押上無し・通常の売電単価 押上有(ダブル発電)の売電単価
2013年度 38円 31円
2014年度 37円 30円
2015年度 33円(35円) 27円(29円)
2016年度 31円(33円) 25円(27円)
2017年度 28円(30円) 25円(27円)
2018年度 26円(28円) 25円(27円)
2019年度 24円(26円) 24円(26円)
2020年度 21円 21円
2021年度 19円 19円
2022年度 17円 17円
2023年度 16円 16円
2024年度 16円 16円

※カッコ内は出力制御対応機器設置義務ありの場合の単価

変換ロスが少ない「マルチDCリンクタイプ」

一般的な3~4人家族で、太陽光発電と蓄電池を設置される場合に一番おすすめな蓄電池がこちらです。

こちらの機種のおすすめの理由は、

  • 蓄電池容量が6.5kWhとちょうどいい容量
  • 太陽光発電の発電した電気を充電する際に変換ロスが最小限
  • 多彩な運転モードがあり、HEMS連携で自動運転をしてくれる

こちらの3点です。

なお、こちらの蓄電池はオムロン製の蓄電池および専用のパワコンがセットになっています。

まずは蓄電池容量が6.5kWhとちょうどいい容量、という点の解説からです。

一般家庭での1日の電気使用量の目安は、オール電化で約20kWh、ガス併用でも約15kWhです。

1日の使用電力量のうち、特にオール電化の場合は3分の1が日中、3分の1が夕方~夜間、3分の1が深夜電力を利用という内訳です。

さらに太陽光発電が設置されている場合、日中の約3分の1の電気は、太陽光発電の自家消費でまかなうことができるため、電力会社から購入する電気としては残り3分の2です。

深夜電力は、安い単価で利用できるためむしろ電力会社から買って利用する方が良いです。

そしてカバーするべき電力は、夕方~夜の一番集中的に電気を使う時間帯です。 ここの電力は時間帯別契約の場合、比較的高い単価に設定されており、ここで蓄電池が活躍します。

オール電化の家庭での平均的な電力使用量である約20kWhの約3分の1である、6~7kWhが、この京セラのマルチDCリンクタイプの容量とちょうどになります。

容量が多ければ安心感は高いですが、その分コストも高くなってきます。

「1日で使い切れるちょうどいい容量」と言えます。

そして2点目の、太陽光発電の発電した電気を充電する際に変換ロスが最小限である点

通常、蓄電池は太陽光発電の発電した電気を充電する際に、太陽光発電のパワコン・蓄電池のパワコン(コンバーター等)によって2回のAC/DC(直流/交流)の変換が入ります。

変換させる理由は、家で使える電気は交流ですが、太陽光モジュールで作り出す電気は直流のため変換させる必要があります。

そして、蓄電池の充電自体も直流で行いますので、宅内の交流電気から充電するための直流電気に変換させます。

そして直流・交流を変換するときに、どうしても変換1回あたり約5%の電気が無駄になってしまいます。

これを「太陽光発電から宅内で使えるための変換」、「宅内から再び蓄電池へ充電するための変換」の2回の変換を繰り返すことで約10%の変換ロスが出てしまいます。

この変換自体をせずに、太陽光発電で発電した直流電気をそのまま蓄電池へ直流で充電すれば、無駄が少ないと考えたのが、こちらの蓄電池システムです。

そして3点目は、多彩な運転モードがあり、HEMS連携で自動運転をしてくれる点です。

蓄電池の種類によって運転が異なりますが、

マルチDCリンクタイプは、

  • 売電を優先する「経済モード」
  • 余剰電力を蓄電池へ優先的に充電する「グリーンモード」
  • 災害時に備えて満充電をキープする「安心モード」

この3つの基本的な運転方法に加えて、京セラのナビフィッツHEMSを併用することで、自動的に効率的な電気の運用をしてくれるモードが使えます。

12kWhの大容量で安心感のある「大容量タイプ」

2世帯や、停電にとにかく備えをしっかりしておきたい方に向いている大容量タイプです。

12kWhと、住宅用の蓄電池としては大容量の部類に入ります。

12kWh蓄電池は、停電時にどんな家電製品が、どれくらいの長さが使えるのか?ですが、下図のように冷蔵庫を含む災害時に使いたい最小限の家電機器を約23時間使うことができます。

(出典:京セラ株式会社「京セラ・カタログ」)

なお停電時における蓄電池からの最大出力は、100V・2000Wのため、使用電力が大きい家電機器を同時に使うことはできません。

また特定負荷の蓄電池になっているため、停電時に電気が使える範囲は限定的です。

普段の運転モードとしては、経済モード・グリーンモード他、一般的な使い方ができます。

パワコンが一つで済む「ハイブリッドタイプ」

こちらのハイブリッドタイプは、

  • 太陽光発電と蓄電池を併せて導入しようする方
  • 置き場所などでコンパクトなタイプが欲しい方

などに向いている機種です。

蓄電池の運転方法は各タイプとも共通ですが、ここで使い方を紹介します。

主には2種類の使い方がありますが、毎日変えるような面倒な設定はなく、一度設定すれば毎日そのモードに則した運転を自動で行ってくれます。

1つ目が、TOUモードです。(マルチDCリンクタイプ・大容量タイプは「経済モード」)

(出典:京セラ株式会社「京セラ・説明書」)

このモードは、太陽光発電の余剰電力は基本的に全て売電します。

そして蓄電池への充電は深夜電力で行います。
運転のパターンとしては、深夜電力でお湯を沸かすエコキュートに似た運転です。

この運転を選んだ方がいい方は、おおむね売電単価が30円後半の方、深夜電力の単価が安い契約(10円前半)の方です。

そして太陽光発電が全量買取の方も同様、このモードがおすすめです。

つづいて2つ目は、グリーンモードです。

(出典:京セラ株式会社「京セラ・説明書」)

このモードは、太陽光発電の余剰電力を優先的に蓄電池へ充電するモードです。
蓄電池が満充電になると、余剰電力を売電します。

この契約を選んだほうがいい方は、売電単価が比較的安い方(目安は20円台)の方や、FIT制度の10年が経過して売電単価が10円以下に下がっている方です。

昨今の電力単価事情を見ていると、グリーンモードで運転する方の割合が高いとは思われ、今後も引き続きグリーンモードでの運転が主流になります。

ハイブリッドタイプは容量が5~15kWhと選ぶことができます。ご家庭の電力事情をしっかりと考慮しましょう。

世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池内蔵「蓄電池容量が選べるタイプ」

こちらの蓄電池容量が選べるタイプは、

  • デザイン性を重視している方
  • 比較的低コストで済む蓄電池を欲しい方

などに向いている機種です。

クレイ型リチウムイオン蓄電池の特長として、製造プロセスの大幅な簡素化と低コスト化を実現しているので、家庭に嬉しい低コストで導入が出来ます。また、パウチ材にて密閉したユニットセルを直並列に組み合わせモジュール化した構造によって、長寿命と高安全性を実現しています。

寒冷地の屋外設置となると、15年保証ではなく10年保証となってしまうので、住んでいる地域が寒冷地に該当するかどうかは設置前に確認しておきましょう。

停電時の使い方

京セラの蓄電池は普段使いだけでなく停電したときも安心です。

停電時における、蓄電池の運転と使える家電例をみていきましょう。

停電時の運転方法(特定負荷)

特定負荷とは、あらかじめ非常時に使いたい回路を決めて、停電時はそこに蓄電池の電気を供給します。

そして太陽光発電と併設される場合、停電時であっても日中に太陽光発電が発電していれば、宅内で電気を使いつつ蓄電池に充電することもできます。

(出典:京セラ株式会社「マルチDCリンク・取扱説明書」)

ただ、全てのタイプにおいて太陽光発電のパワコン自立運転による1500Wの制限があるため、パワコン1台に対して宅内で使う電気と、蓄電池に充電する電気は合算して1500Wまでになります。

※上記では最大2.2kWで充電とありますが、パワコンが複数台接続されている場合のみ1.5kW~2.2kWでの充電が可能です。

停電時に使える家電機器の例

つづいて停電時において、使える家電と運転時間の例です。

(出典:京セラ株式会社「京セラ・カタログ」)一部加工

この表を参考にすると、容量が多くなれば当然家電機器が使える時間も伸びていきます。

しかし要チェックなポイントは、「太陽光発電を併設している場合であれば蓄電池は大容量である必要性はあまりない」ということです。

太陽光発電を併用している場合は、昼間に晴れていれば発電した電気を蓄電池へ充電して回復することができます。

ただ注意点としては、パワコン1台に対して最大1500Wの電力から、特定負荷の範囲で家電を使って余った電力が蓄電池へ充電されます。

そのため、宅内で電気を消費しすぎていると、蓄電池側に電力が回らずなかなか充電が進まない、という事態にもなります。

パワコンが2台以上ある場合は、蓄電池に充電するパワコンと、宅内に電気を供給するパワコンと分けても良いでしょう。

いずれにしても、停電時は天候を見ながら上手に電気を運用したいのと、発電から充電できるのでやみくもに停電に備えて、大容量を用意しなくてはならない訳ではないことを知っておきましょう。

価格

京セラの蓄電池の商品定価はこちらです。

なお、こちらの価格は蓄電池本体・パワコン・モニター・ケーブル等を含むシステム定価です。

  • マルチDCリンクタイプ(容量6.5kWh):2,970,000円~(税込)
  • 大容量タイプ(容量12.0kWh):4,070,000円~(税込)
  • ハイブリッドタイプ(5~15kWh):2,780,000円~(税込)
  • 蓄電池容量が選べるタイプ(5~15kWh):2,750,000円~(税込)

※HEMS等の有無・工事条件などでシステム価格は変動します。

保証内容

京セラでは、蓄電池システムの保証内容も充実しています。

蓄電池の保証は、機器瑕疵保証(通常使用での故障に対する保証)と、充電可能容量の保証です。

  • マルチDCリンクタイプ:10年保証(蓄電池本体・自然災害補償)
  • 大容量タイプ:15年保証(蓄電池本体)・10年保証(自然災害保証)
  • ハイブリッドタイプ(5~15kWh):15年保証(蓄電池本体)・10年保証(自然災害保証)
  • 蓄電池容量が選べるタイプ(5~15kWh):15年保証(寒冷地は10年)・10年保証(自然災害保証)

京セラの特長としては、メーカーで自然災害保証を行っている点です。

他社の場合、保険会社のプランで別途自然災害保証を用意していますが、メーカーで自然災害保証を行っている京セラは珍しいと言えるでしょう。

蓄電池の耐久性

京セラのマルチDCリンクタイプ蓄電池「EGS-ML0650」の蓄電池のサイクル回数は6,000回とされており、耐久性としては平均点なスペックです。

サイクル回数とは、蓄電池の寿命を表す目安となる充放電の回数です。
1サイクルは、蓄電容量が0%から100%まで充電し、それを再度0%になるまで使い切るまでが1サイクルです。

なお、6,000サイクルで、1日1サイクル使用した場合の寿命年数は「約16年」程度となっています。

京セラのクラウド蓄電池・HEMSとの連携

京セラの蓄電池の品質性能・ラインナップの広さなどは信頼性の高い商品ですが、今後は発電した電気の自家消費を、より有効的にしていく時代になってきます。

この自家消費をより賢く、より便利に自動で運用してくれるのがHEMSの役割です。

HEMSで追加される蓄電池活用法

マルチDCリンクタイプは、京セラの「ナビフィッツ」というHEMSとセットで設置することでメリットが拡大します。

ナビフィッツをインターネット接続することで、普段の使用電力量・使用時間帯・翌日の天気予報を、AIが学習し最適な蓄電池の運用(充放電)を行ってくれます。

ナビフィッツにより例えば翌日雨の場合、夜間に蓄電池から放電する量を減らしたり、太陽光発電の発電からの充電だけでなく、深夜電力からの充電などを行って翌日に備えたりします。

これを自動的に行ってくれるところが難しい操作もなく安心ですね。

なお、利用料などはかかりませんので、蓄電池を導入するのであれば是非セットで導入しておきたいアイテムです。

まとめ

ここまで京セラの蓄電池システムを中心としたエネルギー機器の実力を紹介してきました。

冒頭で紹介した結論を復習で、もう一度みてみましょう。

今回の記事のポイント
  • 住宅用として、用途別に4種類の蓄電池をラインナップ
  • 太陽光発電と連携するのであれば、マルチDCリンクタイプがおすすめ
  • 京セラは12kWhの大容量タイプもラインナップあり
  • 保証はタイプによって異なり、10年もしくは15年保証

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

蓄電池のみのお見積り
太陽光と蓄電池セット

家庭用・産業用蓄電池の
無料一括見積もり

女性オペレーター

郵便番号を入力(設置住所)必須

設置場所を選択

※郵便番号が分からない方はこちら
エコ発見積もり
エコ発見積もり

郵便番号を入力(設置住所)必須

※郵便番号が分からない方はこちら

最大5社から一括見積もり

無料一括見積もり 売電終了で卒FITを迎えた方へ
<
最大5社から一括見積もり