太陽光発電10kW以上は損?費用と20年間の売電収入を徹底シミュレーション - 太陽光発電の一括見積もり・価格比較サービス【エコ発】

9962件の見積もり依頼

358社の販売店登録済※2025/11/20時点

9962件の見積もり依頼

358社の販売店登録済※2025/11/20時点

太陽光発電10kW以上は損?費用と20年間の売電収入を徹底シミュレーション

公開日:2013/08/28 | | カテゴリ:太陽光発電の基礎知識

「屋根が大きいから、大きな太陽用パネルを載せてしっかり稼ぎたい」

太陽光発電を検討している方にとって10kW以上の太陽光発電は魅力的な選択肢です。しかし、10kW以上の太陽光発電システムを設置すると、発電容量が大きくなるだけでなく、制度上の扱いが「住宅用」から「産業用」の太陽光発電へと変わることをご存知でしょうか?

この違いを知らないまま10kW以上の太陽光発電を導入すると「思ったより売電単価が低い」「固定資産税がかかるなんて知らなかった」といった後悔に繋がりかねません。

10kW未満の「住宅用」と10kW以上の「産業用」の5つの決定的な違いを以下の表にまとめています。

項目 10kW未満(住宅用) 10kW以上(産業用) 補足
分類 住宅用 産業用 住宅に設置しても10kw以上は産業用扱いになる
売電期間(FIT) 10年間 20年間 売電期間が住宅用の倍の期間
売電単価(2024年度) 16円/kWh 10円~12円/kWh 容量が大きい分、売電単価は低めに設定させれる
買取制度 余剰買取 余剰買取 2020年以降、全量買取は選択不可
固定資産税 対象外 課税対象 設置費用とは別に毎年固定資産税が発生

10kW以上の太陽光発電は住宅の上に設置したとしても産業用の扱いとなります。売電期間が20年と長くなる大きなメリットがある一方で、売電する際の単価が低くなり、固定資産税の負担が発生する点がデメリットです。

では実際に10kwh以上の太陽光発電を設置するとどれくらいの費用がかかるのか、最大5社を比較できる一括見積もりをおすすめしています。

無理な営業は一切ないので太陽光発電を比較検討前の方もぜひご利用ください。

太陽光発電
蓄電池のみのお見積り
相見積もりキャッチ 相見積もりイメージ

郵便番号を入力(設置住所)必須

家庭用・産業用蓄電池の
無料一括見積もり

女性オペレーター

郵便番号を入力(設置住所)必須

設置場所を選択

※郵便番号が分からない方はこちら

大容量だからこそ!10kW以上の太陽光発電を導入する3つのメリット

発電容量による制度上の違いを理解した上で、10kW以上の大容量だからこそ得られる具体的なメリットを見ていきましょう。

メリット1:電気代の削減効果が非常に大きい

最大のメリットは、発電量による電気代削減効果です。発電量が多い分、日中の電力使用を太陽光発電でまかなえる量が増えます。

昨今の電気料金高騰を考えると電力会社から電気を買う量を減らせるインパクトは非常に大きいと言えるでしょう。特に日中の在宅時間が長いご家庭や、電気自動車(EV)をお持ちのご家庭では電気代の削減効果が大きくなります。

メリット2:20年間の長期的な売電収入が見込める

FIT(固定価格買取制度)の適用期間が20年間であることも、大きな魅力です。住宅用(10kW未満)の10年間と比較して、2倍の期間、国が定めた単価で安定した売電収入を得られます。

これは長期的な視点での投資回収計画を立てやすくなります。目先の収入額としてだけでなく、20年という長期スパンでトータルの収益性を考えることが大切です。

メリット3:停電時も大容量だと安心!災害時の非常用電源として活躍

大容量のシステムは災害による停電時にも心強い味方となります。一般的な住宅用システムよりも多くの電力を確保できるため、生活に必要な電力を広範囲にカバーできます。

10kWのシステムは1日あたり平均約27kWhの発電が見込めます。これは、冷蔵庫やスマートフォンの充電はもちろん、テレビや照明など複数の家電を同時に使用しても余裕のある電力です。蓄電池を組み合わせれば、夜間も安心して電気を使えます。

後悔する前に知るべき10kwの太陽光発電のデメリット4つと注意点

大きなメリットがある一方、10kW以上の太陽光発電には特有のデメリットや注意点が存在します。これらを事前に把握し対策を考えることが成功の鍵です。

デメリット1:売電単価が住宅用より低く設定されている

最も注意すべき点は、売電単価です。2024年度のFIT売電単価は以下の通りです。

  • 10kW未満(住宅用):16円/kWh
  • 10kW以上(産業用):10円~12円/kWh

このように、1kWhあたりの単価は住宅用よりも低く設定されています。そのため、「たくさん売電できるから儲かるはず」と単純に考えるのは危険です。売電収入をシミュレーションする際は、必ず産業用の低い単価で計算する必要があります。

デメリット2:固定資産税の課税対象となる

10kW以上の太陽光発電設備は、住宅の屋根に設置した場合でも事業用資産と見なされ、固定資産税の課税対象となります。これは毎年発生するので収支計画に必ず含めてください。

税額は設置費用や自治体の税率によって異なりますが、年間数万円程度の負担となるケースが一般的です。事前に設置業者や自治体に確認しておきましょう。

デメリット3:多くの自治体で補助金の対象外になる

太陽光発電の導入を後押しする補助金制度は、多くの自治体で実施されています。しかし、その多くは10kW未満の住宅用システムを対象としており10kW以上の産業用は対象外となるケースが少なくありません。

初期費用を抑えるために補助金を期待している場合はお住まいの自治体の制度を確認してください。

デメリット4:「発電所」として扱われ手続きや維持管理が重要になる

10kW以上の設備は法律上「小規模事業用電気工作物」となり個人の「発電所」として扱われます。これにより電力会社との接続契約の手続きが複雑になったり、安全な運用を続けるための定期的なメンテナンスの重要性が増したりします。信頼できる施工業者に相談し、保守点検プランについても確認しておくことが不可欠です。

10kW太陽光発電のリアルな収支シミュレーション

では、実際に10kWの太陽光発電を設置した場合、費用はいくらかかり、どれくらいの収入が見込めるのでしょうか。収支をシミュレーションをしてみましょう。

初期費用はいくら?目安は約236万円

経済産業省のデータによると、2024年における1kWあたりの設置費用相場は23.6万円です。
10kWのシステムを導入する場合の初期費用は、単純計算で約236万円になります。

10kW × 23.6万円/kW = 236万円

設置費用は太陽光パネル本体だけでなく、パワーコンディショナ、架台、工事費、設計費などが含まれます。もちろん、選択するメーカーや工事内容によって費用は変動するため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

年間発電量と売電収入は?2つのモデルで試算

売電収入は発電量、自家消費率、売電単価によって大きく変わります。ここでは2つのシミュレーションをみてみましょう。

【シミュレーションA】

  • 年間発電量: 10,000kWh
  • 売電割合: 68.8%(自家消費率31.2%)
  • 売電単価: 12円/kWh(2024年度 産業用FIT価格)
  • 年間の売電収入: 82,560円
    • 計算式: 10,000kWh × 68.8% × 12円/kWh = 82,560円

【シミュレーションB】

  • 年間発電量: 9,600kWh
  • 売電単価: 16円/kWh(※住宅用の単価で仮定した場合の参考値)
  • 年間の売電収入: 153,600円

産業用の低い売電単価(12円)で計算すると、年間の売電収入は約8.2万円となります。ここに、自家消費による電気代削減額(年間約10万円以上)が加わることでトータルの経済的メリットが生まれます。

費用回収にかかる期間(元が取れる年数)は?

初期費用236万円を、年間の経済メリット(売電収入+電気代削減額)で回収していくことになります。

  • 年間の経済メリット ≈ 8.2万円(売電収入) + 10万円(電気代削減額) = 18.2万円
  • 費用回収期間 ≈ 236万円 ÷ 18.2万円/年 ≈ 12.9年

このシミュレーションでは、約13年で初期費用を回収できる計算になります。FIT期間は20年あるため、残りの約7年間は純粋な利益を生み出す期間となります。
※これはあくまで一例です。実際には固定資産税やメンテナンス費用がかかるため、回収期間はもう少し長くなる可能性があります。

我が家は設置できる?10kW太陽光発電に必要な屋根の面積

10kWもの太陽光パネルを設置するには、相応のスペースが必要です。
一般的に、1kWのシステムを設置するのに10〜15㎡の面積が必要とされています。

つまり、10kWのシステムを設置するには、最低でも100㎡~150㎡の屋根面積が必要になります。

これは、一般的な建売住宅の延床面積の広さです。かなり大きな屋根を持つ住宅や、カーポート、あるいは敷地内の土地を活用しなければ、10kW以上の設置は難しいのが現実です。

まずは専門業者に自宅の屋根を見てもらい、何kWまで搭載可能かを確認することから始めましょう。
以下の一括見積もりでご相談も可能です。この機会にぜひご利用ください。

太陽光発電
蓄電池のみのお見積り
相見積もりキャッチ 相見積もりイメージ

郵便番号を入力(設置住所)必須

家庭用・産業用蓄電池の
無料一括見積もり

女性オペレーター

郵便番号を入力(設置住所)必須

設置場所を選択

※郵便番号が分からない方はこちら

10kW太陽光発電の導入で失敗しないための3つのポイント

最後に、10kW以上の太陽光発電導入を成功させるために、必ず押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

1. 「自家消費」を軸に蓄電池の導入も検討する

売電単価が低下傾向にある現在、太陽光発電の経済性は売電ではなく「自家消費」です。発電した電気を売るよりも、電力会社から高い電気を買わずに自分で使う方がお得です。

特に10kW以上の大容量システムでは、日中に使いきれないほどの電力が生まれます。この余剰電力を蓄電池に貯めておけば、夜間や天候の悪い日にも活用でき、電気代を大幅に削減することができます。

2. 発電量を最大化する設置プランを専門家と練る

同じ10kWのシステムでも、設置の仕方によって発電量は大きく変わります。発電量を最大化するためには、以下の要素が重要です。

  • 方角: 真南向きが最も効率的
  • 角度: 地域によって最適な設置角度がある(一般的に30度前後)
  • 周辺環境: 影を作る建物や樹木がないか
  • 設計・施工: 配線ロスを最小限に抑える専門的な技術

これらの要素を総合的に判断し、最適なプランを提案してくれる、経験豊富な専門業者を選ぶことが何よりも大切です。

3. 必ず複数の信頼できる業者から見積もりを取る

太陽光発電の設置費用や提案内容は施工業者によって様々です。
必ず2〜3社以上の専門業者から見積もりを取り、以下の点を比較検討しましょう。

  • 費用の総額と内訳
  • 使用するパネルやパワコンのメーカー、性能
  • 発電量のシミュレーションとその根拠
  • 保証内容やアフターサポート体制

複数の提案を比較することで、ご自身の家に最適なプランと、信頼できるパートナーを見つけることができます。

まとめ:10kW以上は「長期視点の自家消費」を考える人におすすめ

10kW以上の太陽光発電について、その特徴からメリット・デメリット、リアルな収支までを詳しく解説しました。

【10kW以上の太陽光発電のポイント】
  • 分類: 住宅用ではなく「産業用」扱いになる
  • メリット: 電気代削減効果が高く、20年間の長期売電が可能。
  • デメリット: 初期費用が高額で、売電単価が低く、固定資産税がかかる
  • 費用目安: 約236万円(10kWの場合)
  • 回収期間: 約13年〜(売電収入と電気代削減額による)
  • 注意点: 信頼できる業者を選ぶこと

10kW以上の太陽光発電は、「広い屋根や土地があり、初期投資をかけてでも、20年という長期的な視点で安定収入を目指したい」という方にはおすすめの選択肢です。

少しでも太陽光発電にご興味があれば、まずは専門の業者に相談し、ご自宅の屋根でどれくらいのメリットが見込めるのか、無料のシミュレーションを依頼してみてはいかがでしょうか。

太陽光発電
蓄電池のみのお見積り
相見積もりキャッチ 相見積もりイメージ

郵便番号を入力(設置住所)必須

家庭用・産業用蓄電池の
無料一括見積もり

女性オペレーター

郵便番号を入力(設置住所)必須

設置場所を選択

※郵便番号が分からない方はこちら

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

太陽光発電
蓄電池のみのお見積り
メインタイプキャッチ メインタイプイメージ

郵便番号を入力(設置住所)必須

家庭用・産業用蓄電池の
無料一括見積もり

女性オペレーター

郵便番号を入力(設置住所)必須

設置場所を選択

※郵便番号が分からない方はこちら

最大5社から一括見積もり

エコ発蓄電池
売電終了で卒FITを迎えた方へ
最大5社から一括見積もり