太陽光発電のメンテナンス費用は?
公開日:2020/08/31 | | カテゴリ:保守・点検・メンテナンス
住宅用太陽光発電の場合は、初期費用にメンテナンス費用が含まれていることが多いです。1年目、4年目、9年目の3回の定期点検が一般的で、費用は5万円~10万円が相場となっています。
産業用の場合は50kW未満の場合は設置容量によって価格が異なりますが、最近は10~20kWでいくら、20~30kWでいくら、といった形でパッケージでメンテナンスを提供しているサービスもでてきています。
50kW以上の場合も同じく見積もりをとってからになりますが、電気主任技術者への委任やキュービクルの点検などもおこなう必要があるので、50kW未満低圧よりは割高になる傾向にあるようです。
点検は太陽光発電普及協会(JPEA)が公開している太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】に沿った内容でおこなう業者がほとんどです。
民間の業者が行う太陽光発電システムの一般的な定期点検の内容
パネル、パワコン、接続箱、昇圧ユニットの目視点検や、破損、腐食の確認などを行います。また、専用の点検機器を使ってパネルに異常がないかのチェック、電圧測定などもおこないます。
業者によって異なりますが、モジュール洗浄は別料金となっているところがほとんどのようです。
太陽光発電にメンテナンスは必要なのか?
「太陽光発電はメンテナンスフリー」といった言葉を聞いたことがあるかと思いますが、実際にはメーカーも定期点検を推奨しています。
もちろんメンテナンスを全く行わなくても元気に発電しているシステムもたくさんありますが、故障のリスクや発電量の確保といった観点からもメンテナンスはおこなったほうがよいでしょう。住宅用の場合は購入時に費用が含まれていることがほとんどなので費用面の心配もいらないでしょう。
メンテナンスをおこなうメリット
故障や火災を防ぐメリットと、発電量をアップさせるメリットがあります。
故障の原因は機器の不具合だけではありません。小動物にケーブルをかじられたり、パネルの裏側にホコリが溜まったりといったことが原因となる場合もあります。発電量が下がるだけでなく、最悪のケースでは火災が発生する可能性もあります。
また、売電額に直結する発電量を確保するためにもメンテナンスは重要です。経年劣化による発電量の低下を防ぐことはできませんが、メンテナンスをおこなうことで低下しにくくすることは可能です。
発電モニタでは分からない異常がメンテナンスで見つかったというケースは少なくありません。故障、発電量の低下を防ぐにためにはメンテナンスを定期的におこなうとよいでしょう。
メンテナンスをおこなうデメリット
費用がかかるというデメリットがありますが、住宅用の場合は初期費用に含まれていることが多く、産業用・分譲用の場合も売電額の5%~10%程度でおさまります。費用を抑えようとしすぎて、経験の少ない業者のメンテナンスをうけると、異常が発見できずに損失が大きくなってしまうこともあります。購入前の段階からメンテナンス費用も頭に入れて収支をだすとよいでしょう。
他には悪徳業者による高額の請求の危険性があげられます。
設置した業者が倒産した場合はどうすればいい?
定期点検を依頼していた業者が倒産して、メンテナンスをどこに頼めばいいのか分からない、いわゆる「メンテナンス難民」が急増しているようです。また、業者が倒産したのを逆手に取って、高額な費用でメンテナンスを請け負う悪徳業者もでてきているようです。
別の業者にメンテナンスを頼もうとした場合、新たに費用が発生してしまう可能性もあるため、二の足を踏む方も多いようですが、リスクを回避するためにはメンテナンスが非常に重要です。
エコ発では優良なメンテナンス業者のご紹介も行っております。費用面でも安心できる業者をご案内しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
監修
エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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