【2025年最新】太陽光発電とエコキュートは最強コンビ!FIT終了後も電気代を節約する秘訣
公開日:2021/11/04 | | カテゴリ:太陽光発電の基礎知識

【結論】太陽光発電があるならエコキュート連携が「最適解」な理由
「太陽光発電を設置したけど、最近なんだかお得感が減った…」
「FIT(固定価格買取制度)が終わって、売電価格がすごく下がってしまった…」
もしあなたがこのように感じているなら、大きなチャンスを逃しているかもしれません。結論から言うと、太陽光発電の余剰電力は、売電するよりもエコキュートで自家消費する方が圧倒的にお得です。
なぜなら、電力の「売値」と「買値」に大きな価格差があるからです。
- FIT終了後の売電価格: 約8〜9円/kWh
- 電力会社から買う電気代:
- 昼間: 約27円/kWh
- 深夜電力プラン: 約15円/kWh
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ご覧の通り、売電価格は深夜電力よりも安くなっています。つまり、安い価格で電気を売って、わざわざ高いお金を払って電力会社からお湯を沸かすための電気を買っている、という非常にもったいない状況が生まれているのです。
そこで登場するのが、太陽光発電と連携するエコキュート、通称「おひさまエコキュート」です。
これは、太陽光が発電する昼間の時間帯に、余剰電力をフル活用してお湯を沸かす仕組み。これにより、最も高い昼間の電気を買わずに済むだけでなく、安い売電に回していた電気を有効活用できるため、光熱費を劇的に削減できるのです。
この記事では、太陽光発電を設置済み、またはこれから検討するすべての方へ向けて、エコキュートとの連携がなぜこれほどまでに有効なのか、そのメリット・デメリットから、お得な補助金情報、メーカー選びのポイントまで、専門家の視点で徹底解説します。
そもそも「おひさまエコキュート」とは?4つのメリットを解説
おひさまエコキュートとは、太陽光発電システムと連携し、発電量が多くなる昼間の時間帯に積極的にお湯を沸かすよう設計されたヒートポンプ給湯機のことです。
従来の「夜間の安い電力で沸かす」という常識を覆し、「自家発電した電気で沸かす」という新しいスタイルで、光熱費削減と環境貢献を両立します。その具体的なメリットは以下の4つです。
メリット1:電気代を大幅に削減(自家消費の最大化)
最大のメリットは、前述の通り電気代の節約です。売電価格(約8円)よりはるかに高い購入電力(約15円〜27円)を使わずに済むため、差額分がそのまま節約につながります。特にFIT期間が終了したご家庭(卒FIT)では、この恩恵は絶大です。
メリット2:放熱ロスが少なく無駄がない
夜中に沸かしたお湯は、実際に使う夕方〜夜までに少しずつ冷めてしまいます(放熱ロス)。一方、昼間に沸かせば、お風呂に入る時間までの間隔が短いため、放熱ロスを最小限に抑えられます。これも無駄をなくす重要なポイントです。
メリット3:高い外気温で効率的にお湯を沸かせる
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ」という仕組みを使っています。この仕組みは、外の気温が高いほど効率が良くなる特性があります。
つまり、気温が低い夜間よりも、気温が高い昼間に稼働させた方が、より少ないエネルギーで効率よくお湯を沸かすことができるのです。結果的に、沸き上げ時間も短縮され、さらなる省エネにつながります。
メリット4:CO2排出量を削減し、環境に貢献できる
太陽光というクリーンなエネルギーを最大限活用することで、化石燃料由来の電力購入を減らせます。これは、家庭のCO2排出量を削減し、地球温暖化防止に直接貢献することを意味します。家計に優しく、地球にも優しい選択と言えるでしょう。
導入前に知っておきたいデメリットと注意点
多くのメリットがある一方、導入前にはデメリットや注意点もしっかりと理解しておく必要があります。
デメリット1:初期費用が非常に高額
太陽光発電とエコキュートを両方とも新規で設置する場合、大きな初期投資が必要です。
- エコキュート設置費用: 約35万~80万円
- 太陽光発電設置費用: 約100万~200万円
ただし、これらは長期的に見れば光熱費の削減で回収可能です。また、後述する補助金制度をうまく活用することで、負担を大幅に軽減できます。
デメリット2:設置スペースの確保が必要
エコキュートは、お湯を貯める「貯湯タンク」と、空気を圧縮する「ヒートポンプユニット」の2つを設置するスペースが必要です。また、太陽光発電も屋根の形状や方角(南向きが理想)によっては設置が難しい場合があります。
注意点:天気が悪い日の運用
曇りや雨の日で発電量が少ない場合でも、おひさまエコキュートは設定された昼間の時間帯に沸き上げを行います。その際は、太陽光の電力だけでは足りず、電力会社から電気を購入することになります。
しかし、多くの最新機種では天気予報と連携し、翌日が晴れ予報なら夜の沸き上げを控えめにするなど、賢く運転を調整する機能が搭載されています。
【2025年最新】最大13万円!国の補助金「給湯省エネ事業」をフル活用しよう
高額な初期費用を軽減するために、絶対に活用したいのが国の補助金制度です。2025年も「給湯省エネ2025事業」として、エコキュートの導入が支援される見込みです。
注目すべきは、おひさまエコキュートが補助金制度で優遇されている点です。
補助内容 | 補助額 | 備考 |
---|---|---|
基本補助額 | 6万円/台 | 省エネ基準を満たすエコキュートが対象 |
A要件(高機能) | +4万円/台 | 天気予報連動の昼間シフト機能など |
B要件(高性能) | +6万円/台 | 省エネ性能が特に高い、またはおひさまエコキュート |
A+B要件 | +7万円/台 | A要件とB要件の両方を満たす場合 |
つまり、おひさまエコキュートを導入するだけで、基本額6万円にB要件の+6万円が加算され、合計12万円の補助が受けられる可能性が高いのです。さらに天気予報連動などのA要件を満たす機種を選べば、合計で13万円(6万円+7万円)もの補助が受けられます。
この補助金は予算がなくなり次第終了となるため、検討している方は早めに専門の施工業者へ相談することをおすすめします。
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主要メーカー6社の太陽光連携機能を徹底比較!あなたに合うのはどれ?
各メーカーから太陽光連携機能を搭載したエコキュートが発売されています。ここでは主要6社の機能と特徴を比較します。
メーカー | 機能名 | 特徴 | HEMSの要否 |
---|---|---|---|
ダイキン | 昼間シフト機能 | 全機種に標準搭載。ただし最低50%は夜間に沸かす。 | 不要 |
パナソニック | ソーラーチャージ | 天気予報と連携し、翌日の発電量を予測して沸き上げを自動制御。 | 不要な機種あり |
日立 | 太陽光発電利用沸き上げ | 「おまかせ節約」設定で自動的に昼間沸き上げを行う。 | 不要 |
三菱 | お天気リンクAI | AIが天気予報を学習し、最適な沸き上げを計画。 | 必要 |
コロナ | ソーラーモード/プラス | アプリと連携し、遠隔操作や詳細な設定が可能。 | 必要 |
東芝 | 昼の運転予約 | シンプルな手動予約機能。 | 不要 |
あなたに最適なメーカーの選び方
設定の手間を省きたい、シンプルな機能がいいあなたへ
ダイキンや日立がおすすめです。特別な設定なしで、自動的に昼間の沸き上げを行ってくれます。
よりスマートに、効率を最大化したいあなたへ
パナソニックや三菱が最適です。天気予報と連携し、無駄な沸き上げを徹底的にカットする高機能モデルが揃っています。ただし、三菱はHEMS(家庭のエネルギー管理システム)の導入が必要です。
すでにHEMSを導入している、または導入予定のあなたへ
三菱やコロナが選択肢になります。HEMSと連携することで、家全体のエネルギーを最適にコントロールできます。
どのメーカーを選ぶべきか迷ったら、ぜひ専門知識の豊富な販売・施工店に相談してみましょう。あなたのライフスタイルや設置環境に最適な一台を提案してくれます。
よくある質問(Q&A)
最後に、太陽光連携エコキュートに関するよくある質問にお答えします。
Q1. 太陽光発電システムがないと導入できませんか?
A1. はい、おひさまエコキュートのメリットを最大限に活かすには、太陽光発電システムが必須です。太陽光がない場合、昼間に高い電気を買ってお湯を沸かすことになり、かえって電気代が高くなる可能性があります。太陽光がないご家庭では、従来通り夜間電力で沸かすタイプのエコキュートがおすすめです。
Q2. 蓄電池も一緒に導入した方が良いですか?
A2. 必須ではありませんが、組み合わせることでさらなるメリットが生まれます。昼間に発電した電気のうち、お湯を沸かしてもさらに余った電力を蓄電池に貯めることができます。これにより、夜間や停電時にも自家発電した電気を使えるようになり、電気の自給自足に近づきます。ご予算に余裕があれば、ぜひ検討したい組み合わせです。
Q3. ダイキンのエコキュートについてもっと詳しく知りたいです。
A3. ダイキンはエアコンで有名な空調のプロフェッショナルであり、その技術はエコキュートにも活かされています。全国にショールーム「フーハ」があり、製品を実際に見て触れることができます。また、購入前の相談からアフターサービスまでサポート体制が充実しているのも安心できるポイントです。詳しくは公式サイトや購入相談窓口で確認してみてください。
まとめ:未来のエネルギー生活は「自家消費」がカギ
FIT制度の変更により、太陽光発電のあり方は「売る」から「賢く使う」時代へとシフトしました。その最も効果的な方法が、おひさまエコキュートによる余剰電力の自家消費です。
- 売電より自家消費の方が圧倒的にお得
- 昼間沸き上げは効率が良く、無駄がない
- 最大13万円の補助金(給湯省エネ2025事業)を活用できる
- 各メーカーから特色ある連携機能が登場している
初期費用はかかりますが、長期的な光熱費削減効果と国の手厚い補助金を考えれば、今が絶好の導入タイミングと言えるでしょう。
この記事を参考に、ぜひあなたのご家庭に最適なエコキュートを選び、お得で快適、そして環境に優しい新しいエネルギー生活をスタートさせてください。
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監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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