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GX志向型住宅とはどんな住宅を指すのか

GX志向型住宅とはどんな住宅を指すのか

2024年から新たに新設された住宅の省エネ性能の区分のひとつであるGX志向型住宅が2025年になってかなりの注目を集めています。

その理由の大きなひとつとして挙げられるのは、やはり2025年度に公募される子育てグリーン住宅支援事業という補助金内において、破格の金額が受け取れるからでしょう。

省エネ性能で幅広く認知されているのは長期優良住宅やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などがあります。

今回はGX志向型住宅とはどんな住宅なのかを紹介したいと思います。

GX志向型住宅とは

高い断熱性能と高効率給湯器などの設備の導入により一次エネルギー消費量(石油・天然ガス・石炭など)を削減し、太陽光発電など再生可能エネルギーを活用して削減率100%以上を目指す住宅のことを指します。

長期優良住宅やZEH住宅を大きく上回る省エネ性能を有する次世代型の住居で、2050年にカーボンニュートラルを実現するために推進しているグリーントランスフォーメーション(GX)からこういう名称となりました。

※グリーントランスフォーメーションは化石燃料への依存を減らし、再生可能エネルギーへの転換を図る社会変革の取り組みです

GX志向型住宅の条件

それでは具体的にGX志向型住宅と認定される条件にはどのようなものがあるのでしょうか?

高い断熱性能や再生可能エネルギーの導入、そして環境に配慮した設計の3つが非常に高いレベルで求められ、以下の基準をクリアしなければなりません。

  1. 断熱等性能等級「6以上」(ZEHは5以上)
  2. 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」(ZEHは20%以上)
  3. 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」(ZEHも同様)
  4. 高度エネルギーマネジメントの導入

ZEH住宅と認定される条件も合わせて記載していますが、断熱性能や再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率でかなり厳しく設定されていることがわかるかと思います。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

断熱等性能等級「6以上」

住宅の断熱性能を評価する指標には、「UA値」と「ηAC値」の2つがあります。UA値は壁や屋根など建物の外部構造を通じた熱の移動量を示し、ηAC値は夏季に窓から侵入する日射熱の量を表しています。

これらの指標は、外壁や窓の面積と性能を基に算出され、数値が小さいほど外気の影響を受けにくく、冷暖房のエネルギー消費を抑えやすい高断熱な住宅と評価されます。

地方自治体ごとに細かく設定された数値があるので、お住まいの地域ごとに調べる必要がありますが、どの地域区分においても最低でも0.46以下である必要があります。

再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を35%以上削減

この基準をクリアするためには建物の省エネ性能を大きく向上させる必要があります。

以下のような対策を確実に講じなければなりません。

  1. 効率の高いエアコンやエコキュート、LED照明などの導入
  2. 日射取得を最大限に活用するデザインの採用
  3. 窓を適切な位置に配置して冷暖房負荷の軽減を見込む
  4. 断熱性能の向上
  5. 高気密設計の採用
  6. 省エネ型設備の導入
  7. HEMSの設置

基準となる一般住宅から35%以上の削減を達成出来ればこれらを全て行う必要はありませんが、次項で紹介する条件と合わせると必然的に対策を求められるかと思います。

再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

文言が似ているので言葉通りに受け取っても分かりづらいところがあるかもしれませんが、要はエネルギー収支をプラスにする必要があります。

太陽光発電で生み出した電力を蓄電池等を活用しながら、消費量よりも多く電力を創り出さなければなりません。

屋根の大きさや日射量によって太陽光パネルの最大積載容量が決まってくるので、発電量の上限を極端に増やすことは一般家庭であれば難しいと思います。

結果的に前項で紹介した複数の対策を行いながら消費量自体も大きく減らす必要が出てきます。

これが実現できれば電力の自給自足のみならず、売電収入も見込めるので光熱費を抑えることが出来るでしょう。

※寒冷地等の場合は75%以上、都市部狭小地等の場合は再生可能エネルギー未導入(ZEH Oriented)でも認められます。

高度エネルギーマネジメントの導入

GX志向型住宅としての認証を受け補助金を受け取る場合は「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置することが義務付けられます。

性能を満たす製品であっても、掲載されていない(認証を受けていない)製品は補助対象になりません。

あくまでGX志向型住宅の条件をクリアしたいだけであればこちらの製品は不必要です。

GX志向型住宅のメリット

GX志向型住宅のメリットには以下のようなものがあります。

GX志向型住宅のメリット
  1. 光熱費を大きく削減出来る
  2. 快適な暮らし
  3. 住宅の価値が落ちづらい

光熱費を大きく削減出来る

断熱等性能等級が6以上ともなるとエアコンの効率がグンと向上します。

太陽光発電も設置しているので生み出した電力以上に消費量を抑えながら売電することも出来れば、プラス収支に転じることも可能となります。

オール電化なのに買電することもなく、売電収入で水道代もまかなうことが出来れば、光熱費0も夢ではないでしょう。

建物の質が良いとこういうところに繋がってきます。

快適な暮らし

寒暖差が大きい時期になると、朝や夜は冷え込むのに昼は暑いせいで体調を崩しがちとなります。

断熱性能が高いGX志向型住宅では一般住宅を比べると効率的に室温を維持出来るのでこの差も生まれにくいです。

換気システムも性能が良いものを導入することになるので、アレルギーや花粉症などといった症状を抱えている方でも家の中であれば問題なく生活出来る可能性も大いにあります。

住宅の価値が落ちづらい

2024年に新たに設定されたGX志向型住宅ほど環境性能が高くなるとなかなか住宅の価値が落ちません。

まだ広く普及していない現状では先進的すぎて需要が少なく、住宅価値としては未知数な部分が多いでしょうが、これが広く一般的になってくると、むしろ建てた当時以上により評価された額となることも想定されます。

GX志向型住宅のデメリット

GX志向型住宅のデメリットには以下のようなものがあります。

GX志向型住宅のデメリット
  1. 初期費用が掛かる
  2. 立地条件が厳しくなる

初期費用が掛かる

GX志向型住宅はその全てが高性能である必要があるため、初期コストは絶対に高くなります。

光熱費の削減が出来るにしても初期費用を補うまでに掛かる時間は十年は下らないでしょう。

GX志向型住宅として認められれば最大で160万円の補助金を活用することは出来ますが、太陽光パネルや蓄電池の設置の足しに出来るくらいの金額です。

立地条件が厳しくなる

日当たりが悪い場所や太陽光パネルを設置出来ない地域などは現在のGX志向型住宅の条件をクリアするのは難しいと言えます。

土砂災害特別警戒区域や災害危険区域などの特定の地域では、GX志向型住宅の対象とならない場合もあります。

土地を選ぶ段階から厳しい条件を突きつけられるので、住みたい場所や地域にこだわりがない方以外は、どれかを妥協する必要が出てくるでしょう。

監修

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エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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