PID現象について教えてください
PID現象について教えてください
メガソーラーなどの大規模発電設備において、太陽電池モジュールの出力が低下してしまう現象のことです
PID現象は高温多湿、高電圧での条件下で発生しやすく、高電圧による負荷によって、太陽電池セルとフレームなどの間で電流が漏れだして本来とは違う方向へと流れてしまいセルが損傷を起こし、モジュールの出力が著しく低下してしまうことをPID現象と呼んでいます。
PIDはメガソーラーで起こりうる現象のため、今のところ住宅用などの小規模な発電設備ではまず心配はないと言われています。
1500ボルトの高圧電流が主流のヨーロッパと比べて、600ボルトが主流の日本ではあまり起こらないと思われてきましたが、高温多湿という条件や、メガソーラーの導入と比例して1000ボルトの導入も増加傾向なので、今後日本でもPID現象が問題となる可能性はあります。
各メーカー毎に第三者機関による認証や、独自のテストによって対策を打ち出していますが、PID現象に対する統一された基準はないのが現状です。
PID現象はハッキリとした原因をつかみきれていないため、各メーカーは今後も対応が必要になってきます。ただ、メーカーによる努力によってPID問題はかなり沈静化しつつあります。
メガソーラーなどの大規模設備の設置を検討される方は事前にメーカーや施工業者の担当者とPID現象について話合いを持っておくと問題が起こったときに対処しやすくなります。
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公開日:2024/12/19 | カテゴリ:その他の質問