東京都の太陽光補助金計算【2025年最新】いくら貰える?解説
公開日:2023/06/02 | | カテゴリ:見積もり・価格比較・購入に役立つコンテンツ

「東京都の太陽光発電の補助金は手厚いって聞くけど、種類が多くてよくわからない…」
「うちの場合、いったいいくら補助金がもらえるの?」
2025年8月現在、東京都では地球温暖化対策と災害対策の一環として、太陽光発電や蓄電池の導入に対して非常に手厚い補助金制度を実施しています。
しかし、制度が複数あり、ご自身の状況(新築か既存住宅か、蓄電池も設置するかなど)によって利用できる制度や金額が異なるため、複雑に感じている方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。この記事では、東京都の太陽光発電・蓄電池に関する補助金制度(令和7年度)について、どこよりも分かりやすく解説します。
- あなたが使える補助金の種類
- 具体的な補助金額の目安
- 申請する上での重要な注意点
がすべてクリアになります。ぜひ最後までご覧いただき、お得に太陽光発電を導入するための第一歩を踏み出してください。
目次
東京都の太陽光・蓄電池補助金は主に4種類!
まずは全体像を掴むために、東京都が実施している主要な4つの補助金制度を見ていきましょう。ご自身の状況に合わせて、どの制度が当てはまるかチェックしてみてください。
制度名 | 主な対象者 | こんな方におすすめ! |
---|---|---|
1. 家庭における太陽光発電導入促進事業(新規設置) | 都内の住宅に新たに太陽光発電を設置する方(新築・既存問わず) | 既存住宅にお住まいの方、シンプルな太陽光導入を検討中の方 |
2. 家庭における太陽光発電導入促進事業(パワコン更新) | 既存の太陽光発電システムのパワコンを交換する方 | すでに太陽光を設置して10年以上経過している方 |
3. 家庭における蓄電池導入促進事業 | 都内の住宅に新たに蓄電池を設置する方 | 太陽光と蓄電池をセットで導入したい方、すでに太陽光があり蓄電池を追加したい方 |
4. 東京ゼロエミ住宅普及促進事業 | 「東京ゼロエミ住宅」の認証を受けた新築住宅の建築主 | これから省エネ性能の高い家を新築する予定の方 |
複数の制度がありますが、基本的にはご自身の状況に合わせて1つの制度を選ぶことになります。
次章からは、あなたの状況別に最適な補助金制度を詳しく解説していきます。
【状況別】あなたに最適な東京都の太陽光補助金はコレ!
ご自身の状況に近い項目からチェックしてみてください。
① これから新築する方へ:2つの選択肢を比較検討

これから都内に家を新築される方は、主に2つの補助金制度が選択肢となります。
- 家庭における太陽光発電導入促進事業(新規設置)
- 東京ゼロエミ住宅普及促進事業
この2つは、太陽光発電設備に対して重複して利用することはできないため、どちらか一方を選ぶ必要があります。
シンプルに太陽光を導入する場合:「家庭における太陽光発電導入促進事業」
住宅の省エネ性能に関わらず、太陽光発電システムそのものに対して助成が受けられます。
- 助成額(太陽光システム本体)
- 3.6kW以下:12万円/kW(上限36万円)
- 3.6kW超:10万円/kW(上限なし、ただし50kW未満)
高い省エネ性能を持つ住宅なら:「東京ゼロエミ住宅普及促進事業」
「東京ゼロエミ住宅」という、都が定める高い断熱性・省エネ性を満たす住宅の認証を受けることが前提の補助金です。住宅本体への助成に加えて、太陽光発電設備にも助成があります。
- 助成額(太陽光設備)
- 3.6kWまで:12万円/kW(オール電化なら13万円/kW)
- 3.6kW超:10万円/kW(オール電化なら11万円/kW)
【ポイント】どちらを選ぶべき?
助成額の単価はほぼ同じですが、「東京ゼロエミ住宅」の認証を受ける場合は、住宅本体にも別途助成金(水準により30万~210万円)が出ます。そのため、これから建てる家が「東京ゼロエミ住宅」の基準を満たす計画であれば、こちらの制度を利用する方がトータルでお得になる可能性が高いです。
ただし、「東京ゼロエミ住宅」の認証には追加の設計・建材コストがかかる場合もあるため、工務店やハウスメーカーとよく相談して判断しましょう。
② すでにお住まいの住宅(既存住宅)に設置する方へ

すでにお住まいの住宅に太陽光発電を設置する場合は、「家庭における太陽光発電導入促進事業(新規設置)」が適用されます。
実はこの制度、新築よりも既存住宅の方が手厚い助成内容になっているのが大きな特徴です。
- 助成額(太陽光システム本体)
- 3.75kW以下:15万円/kW(上限45万円)
- 3.75kW超:12万円/kW(上限なし、ただし50kW未満)
例えば4kWのシステムを設置する場合、新築なら40万円(10万円/kW)ですが、既存住宅なら48万円(12万円/kW)の助成が受けられます。電気代高騰に悩む既存住宅オーナーにとって、非常に心強い制度です。
さらに、マンションや戸建ての陸屋根(平らな屋根)に設置する場合は、特別な架台や防水工事が必要になるケースがありますが、その費用に対しても上乗せ助成が用意されています。
- 架台設置経費(陸屋根): 10万円/kW または 20万円/kW
- 防水工事経費(陸屋根): 18万円/kW
③ 蓄電池もあわせて導入したい方へ
太陽光発電と蓄電池をセットで導入すると、昼間に発電した電気を夜間や停電時に使えるようになり、光熱費削減と防災対策の両面で大きなメリットがあります。
東京都では「家庭における蓄電池導入促進事業」で、蓄電池の導入も強力にサポートしています。
- 主な助成要件:
- 太陽光発電システムが設置済み、または同時に設置すること。
- SII(環境共創イニシアチブ)に登録されている対象機器であること。
- 助成額:
- 蓄電池システム:12万円/kWh
- 蓄電池ユニット増設:8万円/kWh
例えば、家庭用で一般的な容量6.0kWhの蓄電池を導入する場合、72万円(6.0kWh × 12万円)もの助成が受けられます。
さらに、電力需給ひっパク時に電力会社からの要請に応じて節電に協力する「デマンドレスポンス(DR)実証」に参加すると、一律10万円が加算されるなど、非常に手厚い内容です。
④ すでに太陽光発電をお持ちの方へ(パワコン交換)
太陽光発電システムは長期間使える設備ですが、「パワーコンディショナ(パワコン)」は約10~15年で寿命を迎え、交換が必要になります。
東京都では、このパワコン交換費用も「パワーコンディショナ更新費用助成事業」でサポートしています。
- 助成額:
- 機器費+工事費(税抜)の2分の1
- 上限10万円/台
パワコン交換には20~30万円程度の費用がかかるため、その半額近くが補助されるのは非常に助かりますね。長く太陽光発電を使い続けるための心強い味方です。
実際いくらもらえる?補助金額シミュレーション
「制度はわかったけど、結局うちの場合は合計でいくらになるの?」という疑問にお答えします。代表的な2つのケースでシミュレーションしてみましょう。
ケース1:既存の戸建て住宅に4.5kWの太陽光を設置する場合
このケースでは、「家庭における太陽光発電導入促進事業(新規設置)」を利用します。
4.5kWは3.75kWを超えているため、助成単価は12万円/kWが適用されます。
- 計算式:
4.5kW × 12万円/kW = 54万円
なんと、54万円もの補助金が受けられる計算になります。初期費用の大きな助けになりますね。
ケース2:新築住宅に3.6kWの太陽光と6.0kWhの蓄電池を設置する場合
太陽光は「家庭における太陽光発電導入促進事業」、蓄電池は「家庭における蓄電池導入促進事業」をそれぞれ利用します。
- 太陽光発電システムの補助額:
3.6kW × 12万円/kW = 43.2万円
→ 3.6kW以下の上限額である36万円が適用されます。 - 蓄電池システムの補助額:
6.0kWh × 12万円/kWh = 72万円
- 合計補助金額:
36万円(太陽光) + 72万円(蓄電池) = 108万円
太陽光と蓄電池をセットで導入することで、合計108万円という非常に高額な補助金が受けられる可能性があります。
※上記はあくまで計算上の最大額です。実際の補助金額は、機器や工事にかかる費用(税抜)が上限となります。
見落とし厳禁!補助金申請の7つの重要ポイント

手厚い補助金ですが、確実に受け取るためにはいくつかの重要な注意点があります。申請前に必ず確認しておきましょう。
- 申請期間とタイミング(事前申込が必須!)
多くの事業で令和7年6月30日から申請受付が開始されます。重要なのは、工事契約後の「事前申込」が必須である点です。工事を始めてしまう前に、必ず手続きを確認しましょう。また、設置完了(領収日)から180日以内に実績報告が必要など、期限が細かく決まっています。 - 併用はNG!都の他の補助金との重複受給はできません
この記事で紹介した「家庭における太陽光発電導入促進事業」と「東京ゼロエミ住宅普及促進事業」のように、クール・ネット東京が実施する同種の補助金を重複して受けることはできません。どちらか一つを選択する必要があります。 - 申請は「電子申請」が基本
手続きの迅速化のため、電子申請が推奨されています。事前にアカウント作成などが必要になるため、早めに公式サイトを確認しておきましょう。 - 業者からのキャッシュバックは申請額から引くこと
設置業者からキャッシュバックを受ける契約の場合、その金額を助成対象経費から差し引いて申請する必要があります。正直に申告しましょう。 - 騒音・振動対策も忘れずに
パワコンや蓄電池は、稼働時にわずかな音や振動が発生することがあります。隣家への配慮のため、東京都の条例で定められた基準を遵守するよう求められています。設置場所については業者とよく相談しましょう。 - パネルの将来的なリサイクルも視野に
東京都では、使用済み太陽光パネルのリサイクルも推進しています。将来パネルを処分する際には、リサイクルに対応している専門業者に依頼することが推奨されています。 - 申請手続きは専門業者に相談するのが近道
補助金申請には、見積書や図面、写真など多くの書類が必要です。個人で全て行うのは非常に大変なため、多くの設置業者が申請サポートや代行を行っています。補助金申請に慣れている信頼できる業者を選ぶことが、スムーズな受給への一番の近道です。
もっとお得に!国や区市町村の補助金と併用できる?
「東京都の補助金はわかったけど、国や市区町村の補助金も一緒に使えるの?」
これは多くの方が気になるポイントだと思います。
- 区市町村の補助金:
原則として併用可能です。お住まいの区や市でも独自の補助金制度を実施している場合が多く、都の補助金に上乗せして受給できる可能性があります。これにより、さらに初期費用を抑えることができます。必ずお住まいの自治体のホームページや窓口で確認しましょう。 - 国の補助金:
国の「ZEH支援事業」などとの併用は、都の制度によって可否が異なります。特に「東京ゼロエミ住宅普及促進事業」は、国のZEH補助金とは併用できないルールになっています。どちらがご自身にとって有利か、慎重に比較検討が必要です。
家庭用・産業用蓄電池の
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東京都の太陽光発電補助金に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 法人や個人事業主でも申請できますか?
A1. はい、対象となります。
「家庭における太陽光発電導入促進事業」では、住宅に設置する個人だけでなく、法人も対象者となっています。自宅兼事務所の場合なども対象になる可能性がありますので、詳細は公募要領をご確認ください。
Q2. リースやPPA(電力販売契約)でも対象になりますか?
A2. はい、対象となる場合があります。
太陽光システムを所有せず、事業者から借りるリース契約や、初期費用ゼロで設置できるPPAモデルの場合でも、システムを貸与する事業者が申請することで補助金の対象となります。その分、月々のサービス利用料が安くなるなどの形で利用者に還元されるのが一般的です。
Q3. 申請は自分でやるのですか?業者に代行してもらえますか?
A3. 業者による申請サポートや代行が一般的です。
前述の通り、申請手続きは複雑で専門的な書類も多いため、多くの販売・施工業者が申請手続きをサポート、あるいは代行してくれます。見積もりを依頼する際に、「補助金の申請サポートはしてもらえますか?」と一言確認しておくと安心です。
まとめ:手厚い補助金を活用して、お得に太陽光発電を始めよう!
今回は、2025年(令和7年度)の東京都の太陽光発電・蓄電池補助金について詳しく解説しました。
- 東京都の補助金は全国的に見てもトップクラスに手厚い
- 新築、既存住宅、蓄電池、パワコン交換など、状況に応じた制度がある
- シミュレーションでは数十万~百万円超の補助額になるケースも
- 申請には「事前申込」など重要なルールがあるため注意が必要
電気代の上昇が続き、災害への備えも重要視される今、太陽光発電と蓄電池は家計と暮らしを守るための有効な手段です。東京都の非常に手厚い補助金制度は、その導入を強力に後押ししてくれます。
「うちの場合は、具体的にいくらかかるんだろう?」
「どの業者に頼めばいいかわからない…」
そう感じたら、まずは複数の信頼できる専門業者から見積もりを取ることから始めましょう。
正確な設置費用と、あなたの家の場合に受け取れる補助金額を把握することが、最適な選択への第一歩です。
この絶好の機会を逃さず、お得な太陽光ライフをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
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監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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