ネクストエナジーの太陽光発電システムはココが凄い!業界初の独自保証も?!
公開日:2021/08/30 | 最終更新日:2022/12/27
今回は太陽光発電メーカーとしては、比較的新しい会社であるネクストエナジーの太陽光発電システムを紹介していきます。
今回の記事のポイントです。
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目次
ネクストエナジーとは
ネクストエナジーは、2003年に長野県を拠点として設立された会社です。
当初は、再生可能エネルギーのトータルサポート企業として発足し、国内で初めての中古の太陽光発電システムを買取・販売する会社でした。そこから太陽光関連事業を中心に、様々な取り組みやサイトの立ち上げを行って成長してきました。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)
2014年には、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO 9001:2008・JIS Q 9001:2008」認証を取得し、ベンチャー企業とは言えない規模になってきました。2019年には、世界最大の中国の蓄電池メーカーCATLと、蓄電池の開発・販売に関する業務提携を締結しました。
それ以降、東京ガス・中国電力・北陸電力・清水建設等の一流のインフラに関わる企業と資本提携を行い、急成長の注目の企業です。
産業用太陽光としては、すでに多くの実績があり、昨今住宅向けの市場にも本格参入してきています。
ネクストエナジーの太陽光モジュールの全体概要
産業用でも多くの実績があるネクストエナジーですが、今回は住宅用として販売されているメインのモジュールについて紹介していきます。
ネクストエナジーの住宅用モジュールは、単結晶で2つのタイプがあります。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「SOLAR POWER SYSTEM CATALOGUE」)
1つ目は、単結晶の345Wモジュールです。
太陽光モジュールでは、セルで発電した電気を運ぶための電線であるバスバーがあります。
モジュールは、このバスバーの設計を工夫して受光ロスを最小化するとともに、反射光も取り入れる独自設計になっています。
また表面のセルを2分割することによる発熱を低減し、電力ロスを減らしています。
2つ目は、単結晶の260Wモジュールです。
こちらは345Wモジュールに比べて、縦横サイズがコンパクトに設計されており、狭い屋根に効率的に積載できるようになっています。
また、特殊フィルムLRF(ライトリディレクティングフィルム)を採用し、受光量を増加させている点が特長です。
それでは順番にこれらの特長をみていきましょう。
単結晶345Wモジュール(NER120M345J-MB)
345Wモジュールについては、特長が3点です。
- 業界最高クラスの変換効率20.5%。さらに受光量を増大させるPERCモジュール
- バスバーの設計により、受光ロスの最小化・受光量の最大化の両面を実現
- ハーフカットセルで、配線の発熱ロスによる電力ロスを最小化
1点目のPERCモジュールについて紹介していきます。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「太陽電池モジュール」)
PERCとはPassivated Emitter and Rear Cellの略です。
簡単に解説すると、従来の単結晶シリコンセルに比べて裏面に絶縁膜を使い、裏面からロスしていた電子を回収して発電量の向上につなげる、という仕組みです。
単位面積あたりの発電量が単結晶で、約7%(従来品比)向上し、モジュールを設置するスペースが限られている戸建住宅や狭小地にも向いています。
世界的には単結晶モジュールが主流ですが、この技術により発電量の向上が図れています。
このPERC技術などにより、モジュール変換効率は20.5%と高い水準となっています。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「ハーフカットセル採用 NER120M340J-MB」)
続いて、2つ目のバスバーの設計見直しによる発電量の向上についてです。
バスバーとは、発電する箇所であるセルで発電した電気を運ぶ電線のような役割をしている部位です。
このバスバーの設計をセルあたり9本と、従来より本数を増加させ抵抗損失を軽減しました。
また、元々バスバー自体に当たった光はそのまま反射していましたが、バスバーを丸形にすることで乱反射させて多くの光を取り込みます。
最後の特長は、ハーフカットセルです。
従来のセルを2分割して1つあたりに流れる電流量を抑えました。
これにより配線の発熱が少なくなり、熱によるロスが軽減するとともに、高温に強くなりました。
夏でも発電量が落ちにくいモジュールとして人気です。
単結晶260Wモジュール(NER650M260)
260Wモジュールの特長は3点です。
- 業界最高クラスの変換効率19.0%。受光量を増大させるPERCモジュール
- 特殊フィルムLRFで、受光量の最大化
- 住宅にフィットしやすいサイズ設計
1点目のPERCモジュールは、上記の345Wと特長としては同等の為割愛します。
2点目の特殊フィルムLRFについてです。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「太陽電池モジュール」)
LRFとは、セル内のバスバーの陰影による発電効率低下を防ぐために開発された微細構造ミラーフィルムです。
本来バスバーに当たって反射されていた光を、LRFフィルムが光を乱反射させて取り込む光量を増加させます。
これによって結果的にモジュールの発電量を増加させています。
3点目は、サイズ設計に関してです。
幅 1,650mm × 高さ 826mm × 厚み 40mmとなっており、345Wモジュールの幅 1,689mm×高さ 996mm × 厚み 35mmに比べるとコンパクトな設計になっています。
住宅の屋根の積載する場合、屋根の端から離隔距離をとったり、はみ出して設置することはできないため、モジュール自体が小さい程調整しやすくなります。
1枚あたりの発電量も260Wと、国内メーカーのモジュールと比べても引けをとらない発電量を確保するモジュールで住宅用として魅力的な商品です。
品質管理体制
ネクストエナジーの太陽光モジュールは中国企業のOEM品となっておりますが、国内検査を全数行っている点が評価ポイントです。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「SOLAR POWER SYSTEM CATALOGUE」)
全数検査を行っている検査は、EL検査と電気特性検査の2点です。
中国からの出荷時にも検査を行っていますが、船便で運搬中に太陽光モジュールが目に見えないレベルで破損等をしているリスクもあります。
ネクストエナジーでは、国内の検査において全数検査を行っており品質管理の高さが伺えます。
■EL検査
EL検査とは、いわばレントゲン検査のようなもので、目に見えないセルのクラック(割れ)や発電していないセルの発見を行います。
海外メーカーではあまり検査を行いませんが、国内メーカーのモジュールは出荷時にこのEL検査を行っている会社が多く、ネクストエナジーも同様です。
■電気特性検査
太陽光モジュールに光があたった際に、電気特性が規格に適合しているかを確認する検査です。
また、全数ではありませんが定期的な抜き取り検査として以下の検査を実施。
OEMとは言え、品質の高いモジュール供給を行っています。
- 湿度サイクル試験
- 高温高湿試験
- PID試験
- I-V出力試験
- 耐電圧試験
- 外観検査
- 絶縁抵抗試験(湿潤 / 乾燥)
なお、パワコンについてもOEMとして販売を行っていますが、パワコンは国内メーカーからのOEMとなっています。
価格
ネクストエナジーの太陽光モジュール、パワコンの定価がこちらです。
■太陽光モジュール(中国メーカーOEM)
・345Wタイプ(NER120M345J-MB):246,675円(税込)
・260Wタイプ(NER650M260):185,900円(税込)
■パワコン(国内メーカーOEM)
・屋内用 5.5kW 集中パワコン(SPUS-55D-NX):363,000円(税込)
・屋外用 5.5kW マルチパワコン(SPSM-554B-NX):341,000円(税込)
・屋外用 5.5kW 集中パワコン(SPSS-55E-NX):374,000円(税込)
保証内容
ネクストエナジーは、保証も充実しており安心して導入することができます。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「安心の長期保証」)
太陽光発電システム全体としては、主に4つの保証があります。中でも、経済損失保証という保証は他社にはなく珍しい保証と言えます。
システム機器保証:15年
保証対象となる機器に製造上の異常が発見された場合、保証開始日から15年間、該当機器の修理または交換を行う保証です。
※対象機器:太陽光モジュール・パワコン・接続箱・延長ケーブル・専用架台
リニア出力保証
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「SOLAR POWER SYSTEM CATALOGUE」)
こちらの保証は、モジュールはの発電出力に関する保証です。
出荷時の公証最大出力を100%として、
- 納入後1年以内:96.8%(単結晶)
- 2年目以降:毎年0.7%下げ、最大25年目まで
該当の出力保証値を下回った場合に、当該製品を無償で修理または同等製品と交換を行う保証になっています。
経済損失補償
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「SOLAR POWER SYSTEM CATALOGUE」)
業界初の、ネクストエナジー独自の保証制度です。
製品側の瑕疵(太陽光モジュール)が原因となった、経済的な損失を最大6ヶ月間補償するという制度です。
具体的には納入後10年以内に、モジュール出力の不具合によって生じた売電収入の経済的損失を、最大6ヶ月間補償する内容になっています。
自然災害保証
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「SOLAR POWER SYSTEM CATALOGUE」)
住宅用太陽光発電システムとして設置の場合、自然災害による損害の補償があります。
対象となる自然災害は上図の通りです。
※対象機器:太陽光モジュール・パワコン・接続箱・専用架台・表示モニター・付属品および配線
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蓄電池やHEMSとの連携
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「蓄電システム」)
ネクストエナジーでも蓄電池やHEMSがラインナップとして用意されています。
蓄電池は3つのタイプの蓄電池、1種類のHEMSがあります。
住宅用蓄電池は、10.24kWhのタイプと9.8kWhタイプ、新製品として13.6kWhタイプの3つです。
10.24kWhのタイプと9.8kWhタイプは、住宅用としては比較的大容量の蓄電池を採用していおり、停電時も3kVA / 200V出力に対応した全負荷型の高出力タイプです。
10.24kWhタイプは、ハイブリッドパワコンを搭載しており、太陽光発電システムとの同時設置の場合におすすめの機種です。
9.8kWhタイプは、AIによる最適制御による運転を行ってくれる点が特長になっています。
13.6kWhタイプは、さらに容量と蓄電池からの出力がパワーアップしました。停電時は最大で11.5kVA、普段時はなんと15kVAとなっています。
HEMSについては、統一規格であるECHONET Liteに対応した製品で汎用性が高いです。
他社のエアコン、照明、分電盤、エコキュート等とも連携したり、発電量・使用電力量などを手持ちのスマートフォンなどと連携することもできます。
発電するカーポート「Dulight」
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「カタログ」)
2021年8月発売の商品で、ネクストエナジーの太陽光モジュールとカーポートがセットになったパッケージ型商品「デュライト」の紹介です。
2台用(5.1kW)・3台用(8.16kW)・4台用(10.20kW)の3タイプがあります。
自宅屋根に太陽光モジュールが設置できない方、さらに太陽光モジュールを増設したい方にもおすすめの商品です。
「デュライト」の特長は3つです。
(出典:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「カタログ」)
1つ目は、裏面からの反射光も取り入れる独自設計です。
従来のカーポートに後付けするタイプとの違いの1つですが、両面発電できるモジュールを搭載しています。
※搭載モジュール:340W単結晶モジュール(NER120M340J-MBD)
太陽光モジュール自体を屋根代わりにしており、カーポート上面で発電することは勿論ですが、裏面からの反射光も取り入れることで、従来品に比べて高い発電量が期待できます。
2つ目は、太陽光モジュールの重さ・形状+積雪対応まで設計されているカーポートであることです。
太陽光モジュール専用のカーポートであることから、形状が太陽光モジュールとピッタリな納まりになっており、仕上がりが美しくなります。
またカーポートは平面であるが故に、屋根に搭載することに比べて積雪が気になります。
その点デュライトは積雪仕様として、積雪60cm・積雪90cmの2タイプがあり積雪地域でも安心なタイプがラインアップ。
3つ目は、長期保証です。
カーポート自体を含むシステム保証は15年保証、さらに太陽光モジュールの出力保証は30年保証となっています。
カーポートの躯体には、錆びに強いアルミ表面処理を施しており耐久性の高い仕様になっています。
太陽光モジュール自体のネクストエナジーの保証を受けることができ、安心感と納まりの良いカーポートとして人気が今後高まっていくでしょう。
まとめ
ネクストエナジーの太陽光発電システムを中心とした製品を紹介してきました。
冒頭で紹介した結論に少し補足を入れて、もう一度みてみましょう。
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