【2026年版】エコキュートとガス給湯器の費用をプロが徹底比較
公開日:2022/03/07 | | カテゴリ:エコキュートに関する記事一覧
「給湯器を交換したいけど、エコキュートとガス給湯器、どっちを選べばいいんだろう?」
「初期費用はガスが安いけど、長い目で見たらエコキュートがお得って本当?」
給湯器は毎日使うものだからこそ、慎重に選びたいですよね。先に結論からお伝えします。
- 市ガスエリアで太陽光発電がないなら→ 10年間の総費用は【ガス給湯器】が最もお得
- プロパンガス(LPガス)を使っているなら → 【エコキュート】への交換で光熱費が大幅ダウン
- 太陽光発電を設置している(または予定がある)なら→ 【エコキュート】が相性抜群の組み合わせ
この記事では、給湯器選びで後悔しないために、「初期費用」「月々の光熱費」「10年間の総費用」という3つの視点から、エコキュートとガス給湯器を徹底的に比較・解説します。
まずは、両者の違いが一目でわかる比較表をご覧ください。
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器(都市ガス) | ガス給湯器(LPガス) |
|---|---|---|---|
| 熱源 | 電気(空気の熱を利用) | 都市ガス | プロパンガス |
| 初期費用 | 約40~60万円 | 約15~20万円 | 約15~20万円 |
| 年間光熱費 | 約7万円 | 約7~10万円 | 約13~14万円 |
| 10年総費用 | 約105~120万円 | 約90~130万円 | 約140~150万円 |
| メリット | ・光熱費が安い ・太陽光発電と相性抜群 ・災害時にタンクの水が使える |
・初期費用が安い ・お湯切れの心配なし ・設置スペースが小さい |
・初期費用が安い ・災害時の復旧が早い |
| デメリット | ・初期費用が高い ・お湯切れの可能性 ・設置スペースが必要 |
・エコキュートより光熱費が高い ・災害時の復旧が遅い傾向 |
・光熱費が非常に高い ・ボンベの設置スペースが必要 |
※費用は2026年のデータ(東京都、4人家族想定)を基に、2026年8月現在のエネルギー価格動向を考慮した目安です。
この表だけでも、それぞれに一長一短があることがわかりますね。
次章から、なぜこのような結果になるのか、費用の内訳を詳しく見ていきましょう。
【費用徹底比較】初期費用・ランニングコスト・10年総費用で見る真実
給湯器選びで最も重要なのが「コスト」です。目先の安さだけで選ぶと、10年後には数十万円も損をしてしまう可能性があります。ここでは3つの視点でコストを分解し、どちらがお得なのかを明らかにします。
初期費用(イニシャルコスト)はガス給湯器がとても有利
とにかく初期費用を抑えたいなら、ガス給湯器が有利です。
- ガス給湯器(エコジョーズ):合計 約10万円前後
- 本体価格:4万円~10万円(24号)
- 標準工事費:約6万円
- エコキュート:合計 約40万円~60万円
- 本体価格:20万円~25万円
- 標準工事費:約20万円~30万円
通販サイトでも、エコキュートは約20万円~
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(出典:楽天グループ株式会社「楽天市場」)
エコキュートの工事費が高いのは、重い貯湯タンクを設置するための基礎工事や、複雑な電気配線工事が必要になるためです。
初期費用だけで見ると、エコキュートはガス給湯器の4倍以上かかる計算になります。
光熱費(ランニングコスト):エコキュートが最安だが…
次に、毎月かかる光熱費を見てみましょう。ここでは、4人家族を想定した年間の給湯コストを比較します。
- エコキュート:年間 約68,986円
- 都市ガス(エコジョーズ):年間 約72,774円
- LPガス(エコジョーズ):年間 約130,695円
※2023年データ(東京都、4人家族想定)に基づく
LPガス(プロパンガス)の高さが際立っています。 LPガスをご利用中のご家庭は、エコキュートに交換するだけで、年間の給湯費を約6万円も節約できる可能性があります。
一方で、エコキュートと都市ガスの差は年間約4,000円と、以前ほど大きくありません。これは、近年の電気料金の値上げ、特に深夜電力の割引率が縮小したことが影響しています。
ランニングコストだけを見ても、「エコキュートなら絶対お得」とは言えなくなってきているのが現状です。
10年間の総費用:都市ガスエリアではガス給湯器が最安に!
給湯器の寿命は約10年と言われています。そこで、最も重要なのが「初期費用+10年間の光熱費」を合計した総費用です。
| 種類 | 初期費用 | 10年間の光熱費 | 10年間の総費用 |
|---|---|---|---|
| 都市ガス(エコジョーズ) | 約100,000円 | 約727,740円 | 約877,740円 |
| エコキュート(入替) | 約400,000円 | 約689,860円 | 約1,150,000円 |
| LPガス(エコジョーズ) | 約100,000円 | 約1,306,950円 | 約1,416,950円 |
※エコキュートは工事内容により総費用が変動します。
衝撃的な事実ですが、都市ガスエリアにおいては、10年間の総費用でガス給湯器(エコジョーズ)が最も安いという結果になりました。
エコキュートは高い初期費用を10年間のランニングコストで回収しきれない計算になります。
「じゃあ、エコキュートを選ぶメリットはないの?」
そう思われたかもしれません。しかし、ある条件が加わると、この力関係は大きく逆転します。
それが「太陽光発電」の存在です。
これから導入するなら必見!エコキュート×太陽光発電が「大きな節約効果」を生む理由
給湯器の交換を検討する際、「エコキュートにすれば電気代が安くなる」と考えている方は多いはずです。
しかし、近年のエネルギー事情の変化により、エコキュート単体だけでは十分な節約効果が得にくくなっています。
今、最もお得にお湯を沸かし、光熱費を極限まで抑える鍵となるのが「太陽光発電」とのセット運用です。
深夜電力の値上げで「エコキュート単体」のメリットが薄れている
エコキュート単体での設置は、以前ほど光熱費の節約効果を得られなくなっています。
かつてエコキュートは、「夜間の安い電気でお湯を沸かして貯めておく」ことで、光熱費を大幅に削減できる機器として人気を集めました。
しかし、近年の電気料金改定により、深夜電力の割引幅が縮小し、買電単価(電力会社から電気を買う価格)が大きく上昇したためです。
都市ガスエリアの場合、初期費用を含めた10年間の総費用では、ガス給湯器(ガスでお湯を沸かす機器)を下回れないケースも増えています。
これからの時代は、電力会社から高い電気を買ってお湯を沸かすスタイル自体を見直すことが重要になります。
「昼間に沸かす」新常識!実質0円でお湯が作れる
今後の給湯コストを激減させる鍵は、最新エコキュートの「昼間沸き上げ機能」と太陽光発電の組み合わせです。
現在の電力市場では、電力会社から買う電気の価格が、余った電気を売る価格を大きく上回っているためです。
買電単価と売電単価の目安は以下の通りです。
- 買電単価: 約30円〜40円/kWh(電力会社から購入する電気の価格)
- 売電単価: 約15円〜16円/kWh(電力会社へ売却する電気の価格)
太陽光パネルで発電した電気を使い、昼間にお湯を沸かせば、自家消費(作った電気を自分の家で使うこと)により実質0円でお湯を貯められます。
電気代が高い夜間に電力を購入する必要がなくなり、給湯にかかる電気代を劇的に削減可能です。
【シミュレーション】単体導入 vs セット導入、10年後のトータルコスト比較
「太陽光発電をセットで導入すると、初期費用が高くなって損をするのでは?」と不安に感じるかもしれません。
しかし、「初期費用 + 10年間の光熱費(電気代+給湯費)」の総額で比較すると、太陽光発電とエコキュートのセット導入のほうが実質的な負担額を大幅に抑えられます。
太陽光発電で発電した電気を自宅で使う(自家消費)ことで、毎月電力会社から購入する電気代や給湯費を直接減らせるためです。
以下は、4人家族の平均的な年間光熱費(電気代 約15万円 + 給湯費 約7万円 = 年間22万円)を基準で算出した10年間の総費用シミュレーションです。
【10年間のトータルコスト比較】
| 比較項目 | エコキュート単体 | エコキュート + 太陽光発電セット |
|---|---|---|
| 初期費用(目安) | 約50万円 | 約160万円 (※4.5kW想定) |
| 10年間の光熱費 (電気代 + 給湯費) |
約220万円 (年間22万円 × 10年) |
約90万円 (自家消費で年間約13万円分を削減) |
| 10年間の総費用 (初期費用 + 光熱費) |
約270万円 | 約250万円 |
※光熱費の内訳前提:電気代 月平均約1.25万円(年間15万円)、給湯費 月平均約0.6万円(年間7万円)。設置環境や電力契約プランにより変動します。
初期費用だけを比較すると、セット導入のほうが約110万円高くなります。
しかし、太陽光で発電した電気を日常の家電や昼間の給湯に使うことで、年間約13万円(月約1.1万円)の光熱費を削減可能です。
そのため、10年間の光熱費削減分(約130万円)が初期費用の差額を上回り、トータルコスト(総支出)では
セット導入のほうが約20万円安くなる計算になります。
停電時でも「温かいお風呂」に入れる安心感
太陽光発電とエコキュートをセットで導入すると、災害による停電時でも温かいお風呂やシャワーを使用できます。
エコキュート単体の場合、停電時にはタンク内の水を非常用水として取り出すことはできますが、新しくお湯を沸かすことはできません。
一方、太陽光発電があれば、非常時であっても昼間に太陽光で発電した電気を使ってお湯を沸かせるためです。
台風や地震などの災害時でも温かいお湯を使える環境を維持できるのは、ご家族の安全と安心を守るうえで大きなメリットになります。
セット導入なら「補助金」で初期費用がグッと下がる!
国や自治体の補助金制度を活用すれば、エコキュートと太陽光発電の初期費用を大幅に抑えられます。
現在、国や自治体では省エネ化や脱炭素化(温室効果ガスの排出を減らす取り組み)を推進しており、高効率な省エネ設備に対して手厚い補助金を交付しているためです。
補助金制度では、以下のような特徴があります。
- エコキュート単体申請よりも、太陽光発電や高効率機器をセット導入する方が支給額が手厚くなる傾向がある
- 補助金を適用することで、実質的な自己負担額を大幅に軽減できる
給湯器の交換時期は、ご家庭の光熱費を根本から削減する最大のチャンスです。
エコキュート単体で購入を決めてしまう前に、「ご自宅の屋根に太陽光パネルを設置した場合、初期費用はいくらで、毎月の電気代がどれくらい安くなるのか」を一度確認してみませんか?
まずは無料の一括見積もりを利用して、ご自宅に最適な設置プランと節約シミュレーションをチェックしてみましょう。
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【タイプA】都市ガスエリアで、太陽光発電がない方
→ ガス給湯器(エコジョーズ)がおすすめです。
10年間の総費用で最もコストを抑えられます。お湯切れの心配がなく、コンパクトに設置できるのも魅力です。初期費用を抑えたい方、お湯の使用量が変動しやすいご家庭に最適です。
【タイプB】プロパンガス(LPガス)エリアにお住まいの方
→エコキュートへの交換を強くおすすめします。
LPガスは光熱費が非常に高いため、エコキュートに交換することで毎月の負担を劇的に減らせます。高い初期費用も、数年で十分に回収できる計算になります。
【タイプC】太陽光発電を設置済み、または予定のある方
→迷わずエコキュートを選びましょう。
太陽光の余剰電力を活用して昼間にお湯を沸かすことで、給湯にかかる光熱費を限りなくゼロに近づけることが可能です。長期的に見て最も経済的な選択となります。
コストだけじゃない!エコキュートとガス給湯器のメリット・デメリット
最後に、コスト以外の機能面や利便性についても比較しておきましょう。
エコキュートのメリット・デメリット
メリット
- 災害時に強い:停電時でも、タンクに貯まっているお湯や水を非常用水として使えます。
- 静音性が高い:運転音が静かなので、住宅密集地でも安心です。
デメリット
- お湯切れのリスク:来客などで急にお湯を大量に使うと、タンクのお湯がなくなり水になることがあります。(沸き増し機能で対応可能)
- 設置スペースが必要:ヒートポンプと貯湯タンクの2台を置くスペースが必要です。
- 水圧がやや弱い:ガス給湯器に比べ、シャワーの水圧が弱く感じることがあります。(高圧タイプで解消可能)
ガス給湯器のメリット・デメリット
メリット
- お湯切れの心配がない:使う瞬間に水を温める「瞬間式」なので、お湯を連続で使っても湯切れしません。
- パワフルな水圧:水道圧をそのまま利用するため、シャワーの水圧が強いです。
- コンパクト:壁掛けタイプが多く、設置場所に困りません。
デメリット
- 災害時に弱い:停電・断水・ガスの供給停止が起きると使えません。
これらの特徴も考慮して、ご家庭のライフスタイルに合った給湯器を選びましょう。
まとめ:給湯器は「壊れる前」の検討が鉄則です
今回は、エコキュートとガス給湯器の比較を行いました。重要なポイントをもう一度おさらいします。
- 10年間の総費用は、都市ガスエリアならガス給湯器が最安。
- LPガスを使っているなら、エコキュートへの交換で光熱費が大幅に節約できる。
- 太陽光発電があるなら、エコキュートとの組み合わせが効果的。
給湯器は、ある日突然壊れてお湯が使えなくなるケースがほとんどです。そうなると、慌てて業者を探し、十分に比較検討できないまま高い買い物をしてしまうことになりかねません。
設置から10年以上経過している給湯器をお使いの場合は、ぜひこの機会に、ご家庭の状況に合った最適な給湯器への交換を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が、あなたの後悔しない給湯器選びの助けとなれば幸いです。
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監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
小林
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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