どっちがお得?エコキュートとガスとの実際のコスト差 - 太陽光発電の見積もり・価格比較サービス【エコ発】

どっちがお得?エコキュートとガスとの実際のコスト差

公開日:2022/03/07 | 最終更新日:2022/03/02 | カテゴリ:エコキュート

エコキュートとガスのコスト差は?

今回は、オール電化などで昨今普及してきているエコキュートと、以前に比べて効率も上がってきたガス給湯器の実際のコストをじっくり調べていきます。

インターネットで書かれている記事の中には、ガス給湯器の販売会社が書いている記事では明らかにガスびいきの記事も多く存在します。

反対にエコキュートを販売している会社が書いている記事も同様、客観的なデータを用いて比較している記事は意外に少ないです。

今回は、エコキュートとガス給湯器の比較において「コスト」のみに焦点を当てて比較検討していきます。

それでは、まず今回の記事の重要なポイントを冒頭でご紹介します。


  • イニシャルコスト比較は、ガス給湯器が圧倒的に安い
  • ランニングコストの比較では、LPガス(プロパンガス)がもっともコストパフォーマンスが悪く、エコキュートがもっとも安く済む
  • エネルギー価格の高騰を反映しても、トータルのコストはエコキュートが一番安いが、条件によっては都市ガスの方が安くなることも想定されるため冷静に検討する
  • 太陽光発電を設置されている・これから設置する予定がある方は、エコキュートが良い 太陽光発電 × エコキュートはランニングコストを最強に抑える組み合わせ

イニシャルコストの比較

1つ目の比較ポイント、イニシャルコストから見ていきましょう。

まずは、結論からお伝えすると、ガス給湯器が「圧勝」状態です。


  • ガス給湯器:約15万円前後(給湯器本体 8~10万円(24号)+ 工事代 6万円前後)
    ※エコジョーズは給湯器本体、工事代ともの1万円程度 高くなる
  • エコキュート:約40万円~60万円(本体 20~25万円+工事代 20~30万円)

(出典:楽天グループ株式会社「楽天市場」)

ガス給湯器も、エコキュートもガス販売店やリフォーム工事店で依頼をすると、販売店の利益が個々で異なるため、正確な違いが出しにくいため今回は通販サイトでの価格を参考にしています。

ガス給湯器は8万円台~から購入可能(商品のみ)

一般的な4人家族を想定すると、ガス給湯器は24号という大きさの給湯器を導入することが多いです。

24号・フルオートで最も安い価格で85,000円(22年2月・楽天市場調べ)となっており、相場としては9万円前後~といったところです。

なお85,000円のタイプは、エコジョーズであることからガス給湯器の中では高効率のタイプになっています。

エコキュートは17万円台~購入可能(商品のみ)

一方で、エコキュート(フルオート)について調べてみると、三菱のベーシックグレードであるAモデルが175,612円(22年2月・楽天市場調べ)となっています。

市場でも三菱のAグレードが安価な価格帯の商品として人気が高く、つづいてパナソニックNSシリーズが続くといった状況です。

一般的なエコキュートの安価な価格帯としては、20万円前後が相場となっており、ボリュームが多くなってくる価格帯は20万円台となります。

工事費用を入れるとガス給湯器がさらに安くなる

このように給湯器本体の価格はガス給湯器の方が安い、という結果になりましたが、給湯器には工事が伴います。

そのため、イニシャルコストは工事費用まで見たうえで比較する必要があります。

ガス給湯器の工事代は、一般的には6万円前後(交換の場合)~、と言われています。

一方でエコキュートは工事代もガス給湯器に比べて高額になってきます。

高額になる理由は、基礎を打ったり2人作業が基本になってくるからです。

エコキュートはお湯を貯める貯湯タンクの高さが高いため、地震などで倒れないようにアンカーボルトというボルトで脚を固定します。

そのため、ガス給湯器からエコキュートへ切り替える場合は、簡易的な基礎工事も必要になってきます。

そしてエコキュートからエコキュートへの交換のケースでも、大掛かりな機器のため2人作業で行う必要があり、ガス給湯器のように1人での作業費に比べて高くなります。

工事費用としては、入れ替え工事でも約20万円~が相場であります。

結果的にガス給湯器はトータルで約15万円前後から設置が可能ですが、エコキュートは約40万円~60万円かかることになります。

急に給湯器が壊れた!という場合、なかなか費用が捻出できない場合もありますので、イニシャルコストを優先する場合にはガス給湯器がオススメとなります。

ランニングコストの比較

つづいて、昨今値上がりが顕著になってきているエネルギー価格ですが、最新の単価(22年2月~3月)を反映したランニングコストの比較になります。

みなさんが気になる結論からまずお伝えすると、エコキュートが一番安く、その次に都市ガス、そしてLPガス(プロパンガス)が最も高いと言えます。

ここでは三菱電機が公開しているガス給湯器・エコキュートのランニングコストの算出ソフトを用いて、東京都における4人家族を想定した計算をしていきます。

都市ガスのランニングコストは年間 72,774円

都市ガスの一般的な4人家族での使用量を基に算出した計算結果、年間のコストは72,774円となりました。

                                   
都市ガスにおけるランニングコスト
1月 8,091円 年間合計:72,774円
年間平均:6,064円 / 月額

※設定条件
・エコジョーズでの試算
・基本料金:1,056円 / 月
・従量単価:151.84円 / m3
・使用湯量:浴槽湯はり:180L / 回
シャワー湯量:35L / 人
洗面台所:35L / 人
40℃換算
※東京ガス・一般契約料金・22年3月検針分より単価算出
2月 7,435円
3月 7,740円
4月 6,871円
5月 6,056円
6月 5,011円
7月 4,704円
8月 4,068円
9月 4,216円
10月 5,237円
11月 6,052円
12月 7,293円
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3人〜4人家族でのガスの平均的な光熱費として約4,900円 / 月(引用:総務省・21年度の家計調査)となっていますが、21年から様々なエネルギー価格の高騰による差額と推測されます。

また、総務省の調査はガスの種別が含まれていないことや、平均値から算出しているため、あくまで参考程度に考えていきます。

LPガス(プロパンガス)のランニングコストは年間 122,145円

LPガスのランニングコストは年間で115,585円となっており、3つの中で一番高い結果です。

                                   
LPガス(プロパンガス)におけるランニングコスト(給湯)
1月 13,571円 年間合計:122,145円
年間平均:10,178円 / 月額

※設定条件
・エコジョーズでの試算
・基本料金:1,756円 / 月
・従量単価:550円 / m3
・使用湯量:浴槽湯はり:180L / 回
シャワー湯量:35L / 人
洗面台所:35L / 人
40℃換算
※単価根拠:一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
より引用(22年2月平均単価)
2月 12,473円
3月 12,983円
4月 11,529円
5月 10,164円
6月 8,415円
7月 7,901円
8月 6,837円
9月 7,084円
10月 8,794円
11月 10,158円
12月 12,236円
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Looop電気が算出している1ヶ月の平均的なコストでも、8,662円(4人家族)となっており、こちらもエネルギーでのインフレ価格が反映されていない単価になっているため、このくらいの相違は想定範囲内と考えます。

いずれにしても、LPガス(プロパンガス)はランニングコストが最も高いことがわかります。

エコキュートのランニングコストは年間 34,493円

最後にエコキュートのランニングコストは、年間で34,493円となりました。

最新の再エネ賦課金や燃料調整費などをふまえて算出しているため、一般的な算出金額より高い金額になっていますが、それでもガスに比べると安価になっています。

                                   
エコキュートにおけるランニングコスト(給湯)
1月 5,134円 年間合計:34,493円
年間平均:2,874円 / 月額

※設定条件
・三菱・SRT-W375
・基本料金:60A想定 1,716円 / 月
・従量単価:17.78円 / kWh
・再エネ賦課金:3.36円 / kWh
・燃料調整費:1.83円 / kWh
・使用湯量:浴槽湯はり:180L / 回
シャワー湯量:35L / 人
洗面台所:35L / 人
40℃換算
※単価根拠:東京電力スマートライフプラン・22年2月時点
燃料調整費:22年3月分
2月 4,480円
3月 3,647円
4月 3,171円
5月 2,704円
6月 2,145円
7月 1,700円
8月 1,386円
9月 1,547円
10月 2,315円
11月 2,786円
12月 3,478円
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ちなみに、パナソニックのホームページでも、エコキュートのランニングコストの目安が公開されています。

(出典:パナソニック株式会社「低ランニングコスト」)

東京電力での試算では月平均で約2,000円となっていますが、年間給湯保温効率が高い最上位グレードでの試算であること、そしてこちらもエネルギー価格の高騰前の前提条件であることを見落とすわけにはいきません。

一般的な機種と比べて約20%程度省エネ性が高いため、一般機種では同条件でも約2,500円になってくる試算です。

今回の試算も三菱電機のSRT-W375という最もベーシックな機種で算出しており、エネルギー価格の高騰を反映させた結果の平均が2,874円は妥当な価格と考えます。

トータルコストの比較

それでは、みなさんが最終的に気になるトータルコストの差額です。

   
都市ガス LPガス エコキュート
(新規設置)
エコキュート
(入替)
イニシャルコスト(本体) ¥90,000 ¥90,000 ¥200,000 ¥200,000
イニシャルコスト(工事費) ¥60,000 ¥60,000 ¥300,000 ¥250,000
ランニングコスト10年間 ¥727,740 ¥1,221,450 ¥344,930 ¥344,930
トータルコスト ¥877,740 ¥1,371,450 ¥844,930 ¥794,930
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初期設置時のコストと、10年間のランニングコストを合計した結果、エコキュートが一番安い結果となりました。

なお、給湯器の平均的な寿命は約10年と言われており、寿命に関しては正直エコキュートもガス給湯器も大きな差はないと考え、10年という期間に設定しています。

エコキュートの場合は、設置する場所などによって工事費が大きく変わることもありますので、工事費によっては都市ガスの方が安くなることも考えられます。

都市ガスが普及している地域は、一概にエコキュートが一番安い!と決めつけず、冷静に工事費用を含めて検討することをオススメします。

太陽光発電 × エコキュートはランニングコストが最安

最後に、太陽光発電を組み合わせることで、ランニングコストが安いエコキュートをさらに安価に活用するコツを紹介します。

また、太陽光発電の売電10年が終了して売電単価が10円以下になっている方にも朗報です。

エコキュートを余剰電力で運転する効果

(出典:三菱電機株式会社「エコキュート・カタログ」)

エコキュートは一般的に深夜に運転を行いますが、理由は深夜電力の単価が安いからです。

しかし、上記のシミュレーションでもある通り深夜電力が安いとは言い切れなくなってきています

東京電力の深夜時間帯の単価は17.78円 / kWh と比較的リーズナブルではありますが、再生可能エネルギー賦課金や燃料調整費を算入しないといけません。

そうなると最終的には、実質的な深夜電力は22.97円 / kWh(単価17.78円 / kWh+再エネ賦課金3.36円 / kWh+燃料調整費1.83円 / kWh)になります。

22年度に新規設置の太陽光発電・売電単価は17円 / kWhとなっており、既に逆転現象が起きています。

そのため、作った電気を「売るより自分で使う方がオトク」という状態になっています。

太陽光発電は、エネルギー価格の高騰を抑えることができるアイテムなため、今後必要性は益々あがっていきますが、せっかく作った電気の活用方法が問題です。

できるだけ自家消費率を上げるため、エコキュートを晴れている昼間にあえて運転することで太陽光発電の余剰電力を有効活用し、深夜電力での買電量を減らすことでさらにランニングコストを下げていくことができます。

最新の各社のエコキュートは、昼間に運転するモードがほぼ全てのフルオート機種に搭載されています。

太陽光発電を設置される方は、蓄電池の併用も良いですが、最新のエコキュートを併用して余剰電力をお湯へ変換することもオススメです。

まとめ

結果的にはエコキュートがランニングコストを抑えることができるため、エコキュートへ変更できる余裕がある方は、エコキュートへの変更が長い目で見ると安くなります。

特にプロパンガスを利用している地域では、都市ガスへの変更は難しいため、故障などを起こす前にエコキュートへリフォームした方が良いでしょう。

22年2月時点では、給湯器が全般的に流通量が不足していますので、故障してしまってからでは不便な期間が長くなりますので、あらかじめ対策をしておきましょう。

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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