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災害・停電時にも活躍!太陽光発電を使用する方法【自立運転機能】

公開日:2021/04/16 | 最終更新日:2022/02/16 | カテゴリ:太陽光発電の基礎知識

災害・停電時にも活躍!太陽光発電を使用する方法【自立運転機能】

地震や台風といった災害時は、停電リスクも高まります。住宅用太陽光発電は、停電時にも自宅へ電力供給できるので非常用電源としても活用可能です。しかし、「自立運転機能」というモードへ切り替えなければ使用できないため、事前に使い方や注意点を知っておくことが大切です。

そこで今回の記事では、停電時に太陽光発電を使用する方法や注意点について分かりやすく解説していきます。災害対策としても住宅用太陽光発電を活用してみたい方や停電時の使用方法を知りたい方などは、参考にしてみてください。

停電時にそのまま太陽光発電を使用できない理由

住宅用太陽光発電は、太陽光で直流電力を生み出し、パワーコンディショナで交流電力へ変換します。そして、自宅の電気機器へ分電盤を用いて供給する仕組みです。

この時、自宅の電力消費量に対して発電量が少ない時は、電力会社から買電した電気でカバーします。反対に発電量が上回っている時は、電力会社へ売電しています。

さらに太陽光発電を稼働させるための電力は、電力会社から買電した電気を使用しているのが特徴です。

【通常時:連系モード】

  • 電力消費量>発電量:電力会社から電気を購入しながら電気機器を使用
  • 電力消費量<発電量:余った電気を電力会社へ売る
  • 電力会社から動作回路などに必要な電気を使用:構造上停電時に使用できない

つまり、通常の「連系モード」では、停電時にシステムを稼働させるための電力を取り出すことができません。

停電時に太陽光発電を使用するためには、「自立運転機能」という別のモードへ切り替える必要があります。

太陽光発電の自立運転機能とは?

太陽光発電には、停電時に発電と電力供給ができるよう「自立運転機能」というシステムが組み込まれています。

ここからは、自立運転機能の特徴について確認していきましょう。

停電時に稼働させるためのシステム

太陽光発電の「自立運転機能」は、分電盤と太陽光発電システムを遮断し、パワーコンディショナから家庭内のコンセントへ電力供給できるのが特徴です。

分電盤とは、発電や買電した電気を各部屋に分けたり逆流防止を行ったりしている装置のことです。通常の「連系モード」では、電力会社から供給される電気を分電盤経由で太陽光発電に供給します。

一方「自立運転機能」の場合は、発電した電気を太陽光発電システムや家庭内のコンセントへ供給できるため、文字通り自立したシステムとして稼働します。

自立運転コンセントのみに供給

「自立運転機能」へ切り替えた場合は、パワーコンディショナから専用の「自立運転コンセント」へ電力供給される仕組みです。

「自立運転コンセント」の設置位置は、パワーコンディショナの設置場所によって異なります。】

【一般的な設置位置に関する仕様】
自立運転コンセントの位置
屋内にパワーコンディショナを設置 パワーコンディショナの側面に設置されている
屋外にパワーコンディショナを設置 各住宅によって異なる

屋外にパワーコンディショナを設置している場合は、太陽光発電の設置工事時に施工業者と設置箇所を相談しながら決めているのが一般的です。

万が一設置位置を忘れてしまった時は、施工業者へ問い合わせてみましょう。

また、これから太陽光発電を設置する場合は、生活導線に合わせたり目につきやすい場所に「自立運転コンセント」を設置したりするのが大切です。

自立運転機能へ切り替える方法

太陽光発電の自立運転機能へ切り替える方法は、メーカーによって細かく異なります。

そこでここでは、自立運転機能へ切り替える一般的な方法と流れを紹介していきます。
h4.自立運転コンセントや切り替え方法の確認
切り替え作業前には、まず切り替え方法を取扱説明書鵜やメーカーサイトで確認します。また、「自立運転コンセント」の設置位置も目視で確認しておきます。

「自立運転コンセント」の位置は、前段で紹介したようにパワーコンディショナの設置位置によって異なります。切り替え操作は、メーカーや機種、型番によって異なるため取扱説明書の説明をよく読むのが基本です。

特に取扱説明書による操作方法の確認は、故障や事故防止という点で大切です。

主電源ブレーカをOFFにする

説明書などによる確認を終えたら主電源ブレーカをOFFにします。

主電源ブレーカとは、住宅建築時に備え付けられているブレーカのことで、OFFにすると電力会社からの電力供給を遮断できます。

停電している時は電力会社から電力供給されないものの、復旧時に電気機器や配線に破損している部分があると火災や感電事故につながる危険性もあります。そのため、安全対策として主電源ブレーカをOFFにしておきます。

太陽光発電のブレーカをOFFにする

主電源ブレーカOFFにしたあとは、太陽光発電のブレーカ(連系ブレーカ)をOFFにします。

太陽光発電ブレーカは、太陽光発電システムと分電盤と接続・遮断できるのが特徴です。そして、自立運転機能へ切り替えるためには、分電盤と太陽光発電ブレーカの間を遮断しなければいけません。

太陽光発電のブレーカの設置場所は、一般的に分電盤の隣です。しかし、住宅の構造などからその他の場所へ設置している場合もあるため、切り替える前に確認しておきましょう。

パワーコンディショナの電源を入れ直す

パワーコンディショナには、太陽光発電の運転スイッチが取り付けられています。

運転スイッチは、電源の操作だけでなく「連系モード」と「自立運転機能」の切り替えが可能です。

一般的に住宅用太陽光発電は、運転スイッチをOFFにしたのち再度ONにすると「自立運転機能」へ切り替わります。

なお、切り替え操作の具体的な方法や細かなポイントに関しては、メーカーや機種によって異なるため、事前に取扱説明書やメーカーサイトで確認してください。

自立モードの確認

パワーコンディショナのメーカーや機種によって異なりますが、自立運転ランプの点灯で切り替え確認できる場合もあります。

あとは、自立運転コンセントに電気機器を接続し、通常通り使用するのみです。利用可能な電力量に関しては、ソーラーパネルの枚数や出力、天候などによって変わります。

停電復旧後の切り替え方法

電気が復旧した場合は、「自立運転機能」から「連系モード」へ手動で切り替えなければいけません。基本的には、「自立運転機能」への切り替え操作を逆に行うような流れです。

ここでは、停電復旧後の切り替え方法について確認していきます。

自立運転コンセントから接続している機器を外しておく

まずは、自立運転コンセントに接続している電気機器を外しておきます。また、メーカーの取扱説明書には、コンセントから外す際の注意事項などを記載している場合もあるので確認するのも基本です。

電気機器によっては、機器のスイッチをOFFにしてからコンセントから外なければいけない場合もあるため、機器類の取扱にも注意が必要です。

太陽光発電のブレーカをON

続いては、太陽光発電ブレーカをONへ戻します。太陽光発電ブレーカをONにすると、分電盤と太陽光発電システムが接続されます。

メーカーや機種によっては、主電源ブレーカをONにしたあとで太陽光発電ブレーカをONにする場合もあるので、必ず取扱説明書やメーカーサイトの指示に従ってください。

太陽光発電システムの電源を入れ直す

太陽光発電システムの電源を入れ直すことで、「連系モード」へ切り替えることができます。

その方法は、パワーコンディショナの運転スイッチをOFFにし、再度ONにするという簡単な操作です。

そして、最後に主電源ブレーカをONにすると、電力会社から供給される電気を再び使用できるようになります。ブレーカや配線類に破損などがなければ、太陽光発電の「連系モード」で発電や売電も可能です。

停電時に太陽光発電を使用する際の注意点

太陽光発電の「自立運転機能」を使用する時は、コンセントの種類や消費電力量、災害時だからこそ確認すべきポイントなどがあります。

それでは、災害および停電時に「自立運転機能」を使用する際に注意すべきポイントを確認していきましょう。

使用前に故障していないか安全確認

地震や台風の被害に遭い自宅が停電した際は、まず身の安全を確保するのが最優先です。

そして、在宅避難が可能な場合は、避難生活の準備を整えながら太陽光発電の状態も可能な範囲で確認します。

たとえば、ソーラーパネルが落下・破損していたり断線していたりしている場合には、使用できませんのでブレーカをOFFにしておきます。他にも浸水によってパワーコンディショナや機器類の故障が故障していた場合は、感電リスクもあるため触れないようにしておきます。

少しでも危険と感じた場合は、無理にブレーカや太陽光発電システムに触れないようにするのが大切です。

既設コンセントは使用できない

前半でもお伝えしていますが、「自立運転機能」で発電した電気を使用できるのは、自立運転コンセントのみです。そのため、日常生活で使用しているコンセントから電気は使用できません。

自立運転コンセントの場所が分かりにくいと感じる時は、設置箇所をメモしておくのもいいでしょう。

これから太陽光発電を設置する方は、自立運転コンセントの設置場所を確認するのも大切ですし、既に設置している方もこの機会に確認してみてはいかがでしょうか。

電力量に上限がある

住宅用太陽光発電の「自立運転機能」で使用できる電力量は、上限1,500Wです。

家庭用コンセントが以下の規格のため、上限1,500Wとなっています。

  • 家庭用コンセントの規格:15A×100V=1,500W

そして、家電製品やその他機器類の消費電力は異なり、合計1,500Wを超えない範囲で使用しなければいけません。

たとえば、洗濯機やIHジャー炊飯器、食器洗い乾燥機、アイロンなどの消費電力は1,300W前後です。いずれか1種類の電気機器を使用した場合、同時に他の機器を使用することは難しいといえます。

その他電気機器類の消費電力は、以下の通りです。

【目安】
ドライヤー 1,200W前後
電子レンジ 500W~1,000W程度
冷蔵庫(450L) 250W前後
液晶テレビ 40W~200W程度
電気ケトル 1,200W前後
スマホの充電 5W程度

スマホの充電やテレビの視聴などは、同時に行うことができます。また、冷蔵庫や電子レンジも同時に使用できる可能性があります。

特に冷蔵庫は、停電によって食品の腐敗が進むリスクもあるので、なるべく太陽光発電から常時電力供給しておきたい家電製品の1つです。

普段から停電時にどの家電製品を優先的に使用すべきか、考えてみるのがおすすめです。

他にも家庭用蓄電池の導入を行うことで、太陽光発電単体の運用と比較して安定した電力供給を期待できます。

なお、停電時には思わぬリスクもあるので、以下記事から停電リスクと家庭用蓄電池の実用性について確認してみてください。

突然の停電!蓄電池があれば安心?!

夜間は太陽光発電システムが停止

太陽光発電の「自立運転機能」は、夜間に運転停止してしまいます。

そして、翌日以降も太陽光発電を使用しなければいけない時は、手動で運転スイッチを入れ直す必要があります。日をまたいで「自立運転機能」を利用する時は、手動で再運転させなければいけない点を覚えておきましょう。

コンセントに接続できない電気機器や照明は供給できない

太陽光発電で発電した電気は、自立運転コンセントでのみ使用できます。そのため、自立運転コンセントに接続できない照明設備は、太陽光発電の設置後も利用できません。

他にも自立運転コンセントに接続できない電気機器類は、太陽光発電で発電した電気を使用できない点に注意が必要です。

特に照明機器類は停電時にも役立つので、充電式LEDライトなどを購入しておくのが大切です。

メーカーによって操作方法が異なる

各メーカーのソーラーパネルやパワーコンディショナ、その他周辺機器は、それぞれ操作方法が異なります。また、「自立運転機能」への切り替え方法もメーカーによって異なるため、使用前に取扱説明書を読んだりメーカーサイトから注意点などを確認したりするのも大切です。

自立運転コンセントの設置位置によっては延長タップも必要

自立運転コンセントの設置位置によっては、家電製品のコードが届かない場合もあります。

万が一自立運転コンセントと家電製品の距離が2m・5mと離れている場合には、延長タップで補うこともできます。また、コンセントの数が足りない場合は、6口や8口の電源タップで対応可能です。

ただし、電源タップを使用する時は、定格電力1,500Wを超えないよう各機器の消費電力を確認しておくのも重要です。万が一電源タップへ接続している家電製品の合計消費電力が、1,500Wを超えると発火してしまう可能性もあるためです。

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太陽光発電と蓄電池の組み合わせで得られるメリットや注意点

停電時に太陽光発電を使用可能な点は大きなメリットといえますが、夜間に発電できないといった点や不安定な発電量といったデメリットもあります。

しかし、家庭用蓄電池と太陽光発電を組み合わせた場合は、上記のデメリットも抑えられる可能性があるので、検討してみる価値があるといえるのではないでしょうか。

それでは太陽光発電と家庭用蓄電池の組み合わせで、どのようなメリットや注意点があるのか確認していきます。

夜間も電気を使用できる

住宅用太陽光発電に家庭用蓄電池を連携した場合は、日中に発電した電気を蓄え、夜間に使用できるようになります。

【夜間の電気使用で得られるメリット】

  • 常時冷蔵庫を使用でき、食品を長持ちさせることができる
  • 夜間にもテレビや充電式ラジオなどで情報収集できる
  • 冬場の場合、気温の下がる夜間にも暖房器具を使用できる
  • 電気ケトルやIHクッキングヒーターを使用して、夜ご飯もスムーズに作ることができる

特に情報収集は、余震や津波、その他リスクを回避する上で重要です。また、食品や飲料をいかに長持ちさせるかという点も大切です。

災害および停電時の備蓄や備えておくべきものは、以下記事で説明しているので参考にしてみてください

停電でも蓄電池なら安心!必要な食べ物も紹介

家庭用蓄電池の容量や出力を把握しておく

家庭用蓄電池は、機種によって蓄電容量が異なります。蓄電容量とは、電気を蓄えられる量のことです。

蓄電容量10kWhの場合は、消費電力100Wの家電製品を10時間動かす能力をもっています。地震や台風といった災害で停電してしまった場合は、1日あたりの消費電力4kWh前後です。

災害対策も考慮する場合は、蓄電容量5kWh以上の家庭用蓄電池を検討してみるのもおすすめです。蓄電容量の他には、出力も確認しておきましょう。出力が大きいほど、1度に複数の電気機器を動かしたり大きな消費電力が必要な機器を動かしたりできます。

たとえば、出力1.5kWの家庭用蓄電池であれば、消費電力500Wの電気機器を3個同時に使用可能です。

家庭用蓄電池の具体的な仕組みやメリット・活用事例については、エコ発蓄電池の以下記事から参考にしてみてください。

災害時の蓄電池のメリットや活用事例【停電中も電気が使える!】

実際に太陽光発電が停電・災害時に役立った声【Twitter】

太陽光発電の口コミをTwitterから集めました!【停電・災害時にも役立つ】

まとめ

停電時に太陽光発電を使用するには、ブレーカをOFFにした上で「連系モード」から「自立運転機能」へ切り替える必要があります。また、「自立運転機能」を使用している時は、自立運転コンセントから発電した電気を使用できる仕組みです。

太陽光発電に家庭用蓄電池を組み合わせた場合は、夜間の情報収集や時短調理、その他避難生活に関するメリットを得られます。

災害対策として太陽光発電を検討している方や停電時に電気を使用できるようにしたい方は、住宅用太陽光発電を検討してみてはいかがでしょうか。

「エコ発」では、全国の太陽光発電施工業者から依頼者様に合った業者を5社選び、一括無料見積もりしております。まずはお気軽にお問い合わせください。

監修

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エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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