【2024年度は受付終了】FIT制度の導入申請は毎年お早めに
公開日:2024/09/13 | | カテゴリ:見積もり・価格比較・購入に役立つコンテンツ

太陽光発電の設置の主な目的が自家消費となってきた近年は停電対策や光熱費削減の部分が大きく取り上げられますが、普及当初の太陽光発電というのはいわゆる投資目的として設置されることが大半だったことを知らない人も多いと思います。
その発端となったのはFIT制度(固定価格買取制度)で2009年から2024年の現在でもこの制度は続いています。
今回はそのFIT制度の内容をおさらいしつつ、契約するまでの流れについて詳しく説明いたします。
FIT制度(固定価格買取制度)とは
FITとはその正式名称が示すとおり、売電単価を固定して買い取る制度です。
この制度を申請した年から10kWh未満のものは10年間、10kWh以上であれば20年間もの長い期間でずっと同じ単価で売電することが出来ます。
2020年度以降のFIT制度では50kWh未満の設置容量の場合は余剰買取となるため、自家消費で生み出した電力の30%以上を使用しなければならない決まりとなりましたが、自家消費の需要そのものが高まっている現在では特に気になるものではないでしょう。
ここで重要なのが太陽光発電を新規で設置する場合、FIT制度は絶対に申請したほうが良いという点です。
現在の売電価格を引き合いに出しながら説明していきます。
売電単価について
まず大前提として、太陽光発電で生み出した電気を使い切れなかった場合、その余剰分はFIT制度の申請を行っていなくても電力会社との契約次第で売電することが出来ます。
ではFIT制度を経由して売電することと何が違うのか。
単価が圧倒的に違います。
- FIT制度に申請した場合:16円
- 東京電力に売電する場合:8.5円
なんと2倍もの差があります。
FIT制度を通して売電する際は、契約する電力会社に関わらず常に一定の金額でしかも10年間変わらないというのが確約されています。
東京電力に売電する場合と上述しているのは、電力会社によって買い取り価格が違うからで大手電力会社で一番価格の安い九州電力であれば、7円という単価になってしまいます。
FIT制度は途中で中止したり価格を変更したりは出来ないデメリットがあり、各電力会社がFITの売電価格よりも高い金額での買い取りを設定した場合は損をしてしまう可能性はあります。
ただし、この制度が2009年に始まってから今年で16年目となりますが、ただの一度も固定価格を各電力会社の買い取り価格が上回ったことはありません。
FIT制度における売電単価は年々下がり続けていますが、それでもFITに申請せずに売電するよりも大きな利益があります。
FIT制度についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
太陽光発電の買取価格・売電単価はなぜ年々下がる?その仕組みについて
FIT制度の重要性を理解したところで、次はその申請の方法を紹介していきます。
FIT制度の申請手順
FITを利用するためには国からの設備認定が必要となります。
認定条件を満たすためには申請時に接続同意書類を提出することや条例を含む関係法令を遵守することが求められるので、電力会社や各自治体ごとに違いがあります。
大手電力会社による接続同意に関する書類は以下のURLから確認が出来ます。
資源エネルギー庁
接続の同意を証する書類について(低圧)地方自治体に関しては出来れば太陽光発電設備を設置する前にFIT制度を利用して売電する旨を伝えておくと、円滑に進めることが出来るでしょう。
申請までの期限
2024年度のFIT制度の申請期限日は以下のようになっています。
- 太陽光(10kW未満)の新規・変更認定申請期限:2025年1月7日(火)
- 太陽光(10kW以上)、風力、水力、地熱の新規・変更認定申請期限日:2024年12月13日(金)
- バイオマスの新規・変更認定申請期限日:2024年12月2日(月)
いわゆる家庭用の太陽光発電設備であれば基本的には低圧(10kWh未満)で抑えているはずなので、2025年1月7日(火)までに申請を通していないと2024年度のFIT制度は受け付けられないということになります。
※申請とは期限日(1月7日)の23時59分までに電子申請システム上で申請状態が「申請書出力済」または「申請書出力済(認証済)」となるまで(50kW未満太陽光の場合は「設置者承諾済」となるまで)手続を行うことを指します。
各電力会社の接続契約締結までの期限
ここで重要なのが期間が迫ってくると国の事業計画認定審査などで相当の混雑が予想される上に、申請に必要な各電力会社との接続契約を結ぶ際にもさらに一定の期間が必要であるという点です。
そのため、各電力会社においても資源エネルギー庁が定める申請期限よりも前に接続契約締結期限を設けています。
どの電力会社も標準処理期間は約1ヶ月と設定していますが、それぞれ微妙に期限は異なっています。
参考までに2024年度の各電力会社の締め切り日を記載しておきます。
- 北海道電力:
2024年10月25日(金) 終了 - 東北電力:
2024年10月18日(金) 終了 - 東京電力:
2024年11月8日(金) 終了 - 北陸電力:
2024年10月25日(金) 終了 - 中部電力:
2024年11月1日(金) 終了 - 関西電力:
2024年11月27日(水) 終了 - 中国電力:
2024年11月5日(火) 終了 - 四国電力:
2024年11月1日(金)終了 - 九州電力:
2024年11月8日(金) 終了
- 北海道電力:
2024年9月13日(金) 終了 - 東北電力:
2024年10月4日(金) 終了 - 東京電力:
2024年10月11日(金) 終了 - 北陸電力:
2024年10月4日(金) 終了 - 中部電力:
2024年10月11日(金) 終了 - 関西電力:
2024年10月30日(水) 終了 - 中国電力:
2024年10月11日(金) 終了 - 四国電力:
2024年10月11日(金) 終了 - 九州電力:
2024年10月11日(金) 終了
それぞれ太陽光パネルの規格によって申請期日が異なっており、2024年度のFIT認定を受けるための期限は既に終了済となっています。
国の申請日まではまだ1ヶ月程度残っていますが、電力会社の申請期限を上記の日程までに行えていない場合は今年度に固定価格買取制度の認定を受けることが出来ません。
これが実質的な最終期限となりますので、来年度のFIT認定を受けたい方は出来るだけ早めに申請の準備を始めていきましょう。
太陽光発電をつけたいけど迷ってる方のために
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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