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電気自動車(EV)の知ってトクするランニングコスト!

公開日:2021/11/26 | 最終更新日:2023/02/09 | カテゴリ:EVに関する記事一覧

電気自動車(EV)の知ってトクするランニングコスト!

今回は、電気自動車、EVを所有した時のランニングコストを深堀していきます。

今、ガソリン車に乗っている方も、普段車に使っているコストを意識しながら比較して読んでみてください。

結論からお伝えすると、「EVはランニングコストが激安」!

筆者はEVに乗って2年以上経過していますが、このランニングコストの安さに助かっており、そんな体験も踏まえてお伝えしていきます。

それでは、「電気自動車(EV)の知ってトクするランニングコスト!」のポイントを冒頭にまとめています。

今回の記事のポイント
  • EVの走行にかかる電気代は、一般的なガソリン車(10km/L)と比べると約3分の1
  • ハイブリッド車(20km/L)と比べても3割ぐらい安い
  • 深夜電力での充電を利用すれば、ガソリン車との差はさらに開きオトクに運用可能
  • 太陽光発電や蓄電池との組み合わせで、余剰電力を有効活用できる
  • EVは税金やメンテナンスコストも安く済む

ガソリン代と電気代の比較

(出典: 株式会社TBSホールディングス「ガソリン代の値上がり」)

ガソリンが昨今値上がりしてきて心配、という方も少なくないと思います。

まずはEVの動力源である電気のコストについて紐解いていきます。

電気代が再生可能エネルギー賦課金や、燃料調整費の値上がりなどで高くなってきている件も別の記事で紹介していますので、不安になる方もいるのではないでしょうか。

ただ、結論的には電気代が高騰していても、それでもガソリンに比べれば「安い」です。

電気代の実態

車種によって異なりますが、今回は筆者のテスラ・モデル3(パフォーマンス)をモデルに考えていきます。

EVでは、ガソリンの燃費にあたる「電費」というものがあります。

上図の例では、31,412km走行時の電費が166wh/km。

これは平均すると1km走行ごとに166whの電気を消費している、という意味になります。

そのため過去の約31,400km走行で、5,210kWhの電気を使ってきたというわけです。

実際には電気自動車は、放置しておくと自然放電を行ったり、駐車監視モードによる消費がありますので、この数値より何割か総消費量は多いです。

まずは、5,210kWhが結局いくらかかっているのか?という気になる点についてです。

電気代は時間帯や契約によって単価が異なるので、正確にいくらなのか?は正直不明ですが、仮定で考えていきます。

パターン①:全て自宅充電(平均単価:28円 ※再エネ賦課金等を考慮し高めに設定)
145,880円(5,210kWh×28円)

パターン②:全てテスラのスーパーチャージャー(専用充電施設)使用
約100,000円(300km分=約1,000円 ※時間制の為あくまで概算・車種により異なる)

公共充電施設を利用できるカードや、日産のディーラーの急速充電を利用できるカードは、月額費用+利用料がかかります。

そういったカードを所有していれば、コストはもっとかかると思いますが、私は自宅充電ができるので、そういったカードも不要のまま2年以上経過しました。

また、道の駅やショッピングモールでは無料で充電できるスポットもありますので、こういった施設をお買い物と一緒に利用していると便利です。

自然放電などを加味して仮に2割悪化したと仮定したとしても、実質のランニングコストは約17.5万円~12万円(約3万km走行時)となります。

無料で充電することもありますので、実態としては17.5万円もかかっていないと思われます。

ガソリン車との比較

それでは、約17.5万円~12万円(約3万km走行時)ということを念頭に置いて、同条件で一般的なガソリン車と比較をしてみましょう。

(出典: トヨタ自動車株式会社「ランニングコストはEVが一番安い」)

ガソリン車は馴染みのある燃費で考えていくと、31,400km走行でかかるガソリン代は以下の通りです。

  1. 燃費8km / Lの車両:588,750円(レギュラー150円 / L)
  2. 燃費10km / Lの車両:471,000円(レギュラー150円 / L)
  3. 燃費15km / Lの車両:314,000円(レギュラー150円 / L)
  4. 燃費20km / Lの車両:235,500円(レギュラー150円 / L)

※EV平均値の15万円で走行しようとすると、燃費は約31~32km / L 換算が必要(150円 / L時)

ガソリン車は高速道路では燃費が伸びますが、EVは構造が異なるので走っている道路で左右されます。

モーターと回生エネルギーを利用している特性上、高速運転では電費は伸びにくいのです。

むしろ街中でゆっくり静かに走っている方が、電費は向上するという事情が異なるとはいえ、これだけの差があります。(筆者は高速道路での移動も約半分程度あり)

また、車種によってこの電費が異なりますが、日産リーフはだいたい同じぐらいのようです。

EVは太陽光併用や深夜電力利用で更に安い!

(出典: 東京電力エナジーパートナー株式会社「主にオール電化住宅を検討のお客さまに」)

さきほどの事例は、全て自宅充電の場合で3万km走行で、約17.5万円かかる解説をしました。

このときの単価として計算した28円は、従量電灯契約での実際の平均単価といったところですが、深夜電力・太陽光併用を使うとさらに安くできます。

深夜電力ではさらに約17.5万円の3割減~半分程度、太陽光使用で理論上は0円も!

まずは分かりやすい深夜電力について解説です。

深夜電力は各電力会社によって異なりますが、電力単価としては各社以下の通りです。

■各電力会社の深夜電力まとめ(21年11月時点)

北海道電力
※エネとくスマートプラン
平日・土曜日(22時~8時) 17.63円 / kWh
日曜・祝日(終日) 17.63円 / kWh
東北電力
※時間帯別電灯A
平日・休日(23時~7時) 11.12円 / kWh
東京電力
※スマートライフプランS/L
平日・休日(深夜1時~6時) 17.78円 / kWh
北陸電力
※エルフナイト8
平日・休日(23時~7時) 9.14円 / kWh
中部電力
※スマートライフプラン
平日・休日(22時~8時) 16.30円 / kWh
関西電力
※eスマート10
平日・休日(22時~8時) 15.36円 / kWh
中国電力
※エコノミーナイト
平日・土曜日(23-8時) 13.26円 / kWh
四国電力
※時間帯別eプラン
平日・休日(23時~7時) 14.49円 / kWh
九州電力
※時間帯別eプラン
平日・休日(22時~8時) 11.89円 / kWh
沖縄電力
※時間帯別電灯
平日・休日(23時~7時) 12.05円 / kWh

上記の単価に、再生可能エネルギー賦課金が加算されてきますので、実際には約12円~20円となります。

この深夜電力で、さきほどの例としてEVを充電した時のコスト(約3万km走行)は、

  • 北陸電力のエルフナイト8で充電
    65,125円
    ※5,210kWh×(9.14円+3.36円)
  • 東京電力のスマートライフプランS/Lで充電
    110,139円
    ※5,210kWh×(17.78円+3.36円)

結果的には、約6.5万円~11万円となり、元々の従量電灯の平均単価で充電している場合に比較して安くなりました。

リッター150円のガソリンで換算すると、約72km~42km / L となり、ハイブリッド車でも到底成しえない燃費となります。

自然放電の分を加味しても、電気自動車(EV)が圧倒的にランニングコストが安いことがわかります。

太陽光発電を併用で理論上は0円ライフ!

(出典: 日産自動車株式会社「売電から自家消費へ。卒FITをきっかけに電気自動車(EV)の蓄電池利用を考える。」)

戸建てにお住まいの方で、太陽光発電がある方にはさらに朗報です。

太陽光発電は固定買取制度で高い単価で売電を買い取ってもらう制度がありますが、10年の期限付きです。

10年経過してしまうと各電力会社での買取単価は、約6~10円 / kWhとなり安価での買い取りになってしまいます。

それであれば、日中の余剰電力をEVへ充電すると、さらにランニングコストを抑えることができます。

「安い単価でしか売れない!」と困っているのであれば、EVへ充電することで有効的に余剰電力を使えます!

EVから自宅の分電盤側へ電気を供給しようとすると、V2Hシステムが必要になってきますが、太陽光発電の電気を充電するだけであれば100V / 200Vのコンセントで充電できます。

太陽光発電の性質上、曇りなどで出力が落ちるので現実的には100%余剰電力で充電は不可能ですが、HEMSと連携できるシステムがあり賢く利用することも。

(出典: パナソニック株式会社「[EV・PHEV充電用] 充電器 ELSEEV hekia S Mode3(エルシーヴ ヘキア エス モードスリー)」)

例えば、パナソニックのEV充電器「ELSEEV hekia S AiSEG連携タイプ」であれば、同社のHEMSと連携させることで、最適な充電量に調整してくれます。

18時に翌日の天気予報をみて、翌日が晴れる場合は、太陽光の余剰電力での充電を期待して、深夜電力での充電量を抑えます。

そして晴れたら余剰電力での充電割合を増やして、余剰電力を有効活用させます。

昨今は、太陽光発電を新規設置する場合も、売電単価が20円以下となっており自家消費しないと勿体ない状況になっています。

エコキュートを昼間に運転させることで、余剰電力を自家消費することも同じようにHEMSやエコキュート側の操作で可能ですが、EVへ充電することで自家消費量を上げることができます。

太陽光発電の電気は、いわば無料のソーラーパワーです。

これをガソリン代に変換できれば、車のランニングコストをさらに抑えると同時に、地球環境にもやさしいと言えるでしょう。

そのため自動車をEVへ買い替えると同時に、太陽光発電や蓄電池の同時設置がオススメです。

電気自動車(EV)は税金もメンテナンスも安い!

2021年時点ではありますが、電気自動車は税金の面でも優遇されています。

自動車税は排気量に応じて決められていますが、排気をしない電気自動車は最も安いグレードに位置づけられます。

(出典: 経済産業省「新車の「自動車税」が毎年減税!(自家用車に限る)」)

毎年払う自動車税ですが、EVは軽自動車と同じカテゴリーになり、新車登録の翌年度分は6,500円と破格の安さ。

さらに2021年時点では、東京都では新車登録から6年、愛知県では新車登録から5年、自動車税が免税になります。

そして車検時の自動車重量税は、登録時期によっては初回車検は免税、その後もエコカーの税額が適用されます。

また車両重量が1~1.5tの場合、一般的な乗用車が24,600円に対して、電気自動車は15,000円となっており、車検時の税金も安くなります。

このように走行にかかるコストだけでなく、税金の面でも優遇されているのがEVです。

そしてガソリン代を払わない、ということはガソリンにかかっている税金、特に二重課税と批判されている部分の税金も支払う必要はありません。

さらに車の特性上、部品も少なくガソリン車に比べてメンテナンスコストも抑えることができます。

ガソリン車と異なる例はこちらです。

  • EVではオイル交換不要
  • 回生ブレーキを利用できる車両は、ブレーキパッドの減りが少ない

このように、メンテナンスの面でも優位になっており、冷静に考えるとかなりオトクな車と言えます。

まとめ

以上から、電気自動車(EV)がランニングコストの面でガソリン車に比べてトクな点がわかってもらえましたでしょうか。

最後に冒頭のポイントまとめに、記事の内容を踏まえてもう一度まとめておきます。

今回の記事のポイント
  • EVの走行にかかる電気代は、一般的なガソリン車(10km/L)と比べると約3分の1
  • ハイブリッド車(20km/L)と比べても3割ぐらい安い
  • 深夜電力での充電を利用すれば、ガソリン車との差はさらに開きオトクに運用可能
  • 太陽光発電や蓄電池との組み合わせで、余剰電力を有効活用できる
  • EVは税金やメンテナンスコストも安く済む

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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