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EV(電気自動車)を自宅充電をする時のコツと注意点

公開日:2021/12/20 | 最終更新日:2021/12/20 | カテゴリ:EVに関する記事一覧

EV(電気自動車)を自宅充電をする時のコツと注意点

今回は、EVの最大のメリットである「自宅充電」に関するコツと注意点を解説していきます。

自宅充電は便利な反面、電気の契約などを見直す必要が出ることも多く、電気契約の基礎的な内容についても触れていきます。

EVを購入、もしくは自宅充電できる環境にカンタンなリフォームをする際などに、事前に知っておくべきポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

それでは、今回の記事のポイントです。


  • EVを自宅充電する場合は、契約アンペア数を上げることをオススメ。
  • EVの購入前に比べて+3kVAは必要。一般的な4人家族であれば、9~10kVAへ契約アンペア数を変更しておくとブレーカーが飛ぶリスクを減らせる。
  • 車両側で受電する電力量を調整することができる車種もある。
    家側の充電器では倍速充電である6kW充電機もあります。
  • 深夜電力をうまく活用すると、さらに安いコストで運転できる!

契約アンペア数の見直しが必要!

EVを購入された場合、一般戸建の場合は自宅充電を行いやすい環境です。

昨今は、ハウスメーカーも「いつかの備え」として標準装備として「駐車場付近に200Vコンセント」を設ける会社も増えてきました。

新築時に設置するEV用コンセントは数万円以内で設置ができますので、まずEVを購入しようかと思っている方は必ず設置することをオススメします。

そして、戸建てなどで自宅充電ができる環境において、EV(電気自動車)を購入された場合に気を付けるべき点は「契約アンペア数」です。

まずは「契約アンペア」とは何?という点についてカンタンに解説していきます。

契約アンペア数は一度に利用できる最大電力量

まず、ご自宅の分電盤(ブレーカー)を見ていただくと、左右いずれかに黒いボックスで「40A」とか「60A」と書いたメインブレーカーがあります。

(出典:東京電力パワーグリッド株式会社「分電盤ってどんな仕事をしてる?」)

上図では、左にある赤枠で囲った部分です。

一度に家電製品を多く使いすぎると「ブレーカーが落ちる」状態になりますが、その「ブレーカー」の部分に記載があります。

例えば、40Aと記載してある分電盤であれば一度に40アンペア、すなわち4kW(4000W)までの電気しか使えません、という契約なっているわけです。

そのため、例えばエアコン×2台(1500W)・電子レンジ(700W)・ドライヤー(1200W)・照明(200W)・冷蔵庫(200W)・テレビ(300W)・パソコン(300W)を一度に使ったとします。

これらの家電製品での消費電力を合計すると、4400W(4.4kVA)になり契約アンペア数である40Aをオーバーします。

この使用電力が一時的にオーバーすると、メインブレーカーが「電気を使い過ぎている」と判断し「ブレーカーを落とします」。

すなわち、使い過ぎている状態を一旦、家全体の電気を止めてリセットする仕組みになっています。

そのため、オール電化契約をしている家庭、蓄電暖房機など多大に電気を消費する機械がある家庭などは、契約アンペア数を想定される使用電力に合わせて契約する必要があります。

この契約アンペア数が使用電力量に対して低すぎると、「よくブレーカーが飛ぶ家」になってしまいます。

なお、電力の話しをする上で「kW」の考え方がイマイチよく分からない…という方は、こちらも記事も合わせて読んでみてください。

【豆知識】以外と知らない?!蓄電池を選ぶ時に重要になるkWとkWhの違いを再確認しよう!

契約アンペア数に応じて基本料金が異なる

それでは、最大に使う電力量を想定して大きなアンペア数で契約しておけば不自由ない!と思いますが、契約アンペア数に応じて基本料金が変動してきます。

■東京電力の従量電灯における契約アンペア数ごとの基本料金

10A(従量電灯B) 286円00銭
15A(従量電灯B) 429円00銭
20A(従量電灯B) 572円00銭
30A(従量電灯B) 858円00銭
40A(従量電灯B) 1,144円00銭
50A(従量電灯B) 1,430円00銭
60A(従量電灯B) 1,716円00銭
60A以上(従量電灯C) 286円00銭 × 契約kVA
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従量電灯とは、従量課金制すなわち使ったら使った分に応じて、電気の単価が加算される最も一般的な家庭用のプランです。

ガスを併用しているご家庭に多い電力契約です。

それではオール電化を取り入れているご家庭の契約アンペア数による、基本料金をみていきましょう。

■東京電力の時間帯別契約における契約アンペア数ごとの基本料金

10A(もしくは1kVA)につき 286円00銭 × 契約kVA
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このように、オール電化のご家庭に加入が多い時間帯別契約である「スマートライフプランS / L」での基本料金は286円 × 契約アンペア数(kVA)になっています。

つまり、契約アンペア数が上がると、基本料金も上がってしまいます。

ちなみに、一般的な4人家族であればおおよそ40A~主流は60A(6kVA)になっています。

電気自動車は主に3kVAで充電が主流!

続いて、EVを購入して自宅充電する場合に、メインブレーカーのアンペア数をおおよそ変更する必要が出来てきますが、その変更について解説していきます。

契約アンペア数を+3kVAすると安心

EVを充電すると、3kW(200V × 15A)の出力(最大出力)で充電します。

そのため無難な変更アンペア数は、現状のアンペア数+3kVA(+30アンペア)がオススメです。

現状で40Aであれば7kVA(70A)となります。

ただ、60Aを超えると従量電灯の場合は、契約自体も従量電灯Bから従量電灯Cへの変更も必要になります(特に金額自体は変更ならないでしょう)

オール電化のご家庭は、時間帯別契約になっていると思われますが、アンペア数を60Aから9kVAへ上げることになります。

なおEVへ充電する充電口が100Vの場合は、最大出力が1.5kVA(1500W)になるため、+1.5kVA(+15アンペア)の変更で良いでしょう。

電気契約を変更する手間はなくなりますが、充電口が200Vの場合と比べると充電時間は大きく増えてしまいます。

EVでの充電設備によっては急速充電として6kVA充電タイプもあり

上記の3kW出力のケースは、一般的な200Vによる充電の場合ですが、充電機器によっては6kVA出力タイプもあります。

6kVA出力の場合、充電速度は200Vの普通充電の倍速で充電することができるメリットがあります。

ただし、車両側と家側の充電を6kW普通充電用として設定する必要があります。

まず車両側についてです。

日産リーフは、車載側でメーカーオプションとして6kW普通充電の受け取りができる仕様にするオプションを設定する必要があり、新車購入時に設定が必要です。

テスラは特に車両側でオプション設定などは不要で、全車標準対応になっています。

そして家側の充電器は、6kW用の専用充電器が必要です。

(出典:パナソニック株式会社「ELSEEV hekia S Mode3」)

上図は、パナソニックのEV充電器です。

3kW出力と、6kW出力モデルそれぞれラインナップがあり、コネクターの形状・ケーブルの太さなどがことなりますので、6kW充電したい場合は該当品番を購入する必要があります。

そして、テスラの場合はテスラ純正品があります。

(出典:テスラジャパン合同会社「ご自宅での充電」)

テスラでは純正品で2種類の充電器を用意しています。

モバイルコネクターでは100V / 200Vを差し替えて使用可能な普通充電ケーブルが1つ。

もう1つは、壁固定式のウォールコネクターが6kWの普通充電に対応したケーブルです。

接続口はいずれも同じ形状で、車両側で自動で認識します。

また日産リーフ他の国産メーカーでもテスラでも、6kW出力充電をする場合、先述した契約アンペア数を電気工事屋・電力会社に相談する必要があります。

一般家庭で一気に6kW(6000W)消費する機器は、通常想定していないため、分電盤の入替・電力プランの切り替えなど、大掛かりな変更が必要です。

もっともEVに普段乗っている私の個人的な感想では、自宅充電で6kW出力は正直不要です。(200Vの3kW充電で十分)

毎日、数百km移動して帰宅するようなヘビーユーザーでなければ、寝ている間に200V充電でも十分回復します。

スマートメーターなら電力会社に相談すると最適アンペア数をアドバイスくれる

もちろん、現時点の日常生活でブレーカーが落ちた経験がない場合、契約しているアンペア数に余裕がある可能性もあります。

余裕がある状況であれば、+3kVAする必要もない可能性もあります。

契約している電力会社に相談すると、今までの使用電力量を分析してベストな契約アンペア数やプランを提示してくれるでしょう。
(スマートメーターが付帯していれば、電力会社側で分析可能です)

自宅充電でどれくらいのスピードで充電できる?

答えからお伝えすると、1時間程度の充電を200V出力の場合で行うと、「おおよそ20km~30km分ぐらい」の走行エネルギーを充電できます。

上記は車種(平均電費)によって異なりますので、あくまで参考値ですが以下のような計算になります。

1:日産リーフの場合(40kWhタイプ・電費 WLTCモードで試算)
1時間で3kWh分の充電量 = 3kWh(1時間の充電量) ÷ 40kWh(全容量) = 約7.5%分の充電量

充電走行距離(WLTCモード)322km × 7.5% = 約24km(1時間充電で走行できる距離)

2:テスラ・モデル3の場合(LR・電費 WLTCモードで試算)※21年12月注文モデル
1時間で3kWh分の充電量 = 3kWh(1時間の充電量) ÷ 75kWh(全容量) = 約4%分の充電量

充電走行距離(WLTCモード)614km × 4% = 約24km(1時間充電で走行できる距離)

3:テスラ・モデルXの場合(100D・電費 WLTCモードで試算)
1時間で3kWh分の充電量 = 3kWh(1時間の充電量) ÷ 100kWh(全容量) = 約3%分の充電量

充電走行距離(WLTCモード)565km × 3% = 約17km(1時間充電で走行できる距離)

車重が大きく電費が最も伸びにくいモデルXでも、1時間あたり約17km分の電力を充電することができます。

車両側で充電容量を調整することもできる(テスラの場合)

テスラでは、車両側で受け取る充電量を調整できます。

これに伴い、充電時間の調整はもちろんですが、充電量を抑えることができるためブレーカーが飛ぶリスクを抑えることができます。

私の自宅は40Aでの契約となっており、最大出力の充電を行うと容量の4分の3をEVへの充電で消費することになります。

そのため、ちょっと電子レンジを動かしただけでもブレーカーが飛びます。

よって私は、あえて充電スピードを落として充電しています。

契約ブレーカーを上げればいいのですが、基本料金が上がることと、私個人的にはそこまで遠出を頻繁にするわけではないので、充電速度が遅くても特に問題ないため、このように5Aでゆっくり充電しています。

リチウムイオン電池に対しても、ゆっくり充電するほうが負担が少なく劣化を抑えることができます。

時間帯を予約して充電することもできる(深夜電力の活用)

EVでは、時間帯別契約を有効活用するため、タイマー充電が可能な車種が多いです。

例えば、上図のように日産リーフやテスラでは、時刻に合わせて充電が可能なため、契約されている深夜電力の時間帯に合わせて充電することが可能です。

深夜電力は、日中の電気代の半分~約3分の1程度。

同じ充電量を充電しても、単価が安くなるため充電にかかる料金も大幅に安くすることができ、日産リーフでは曜日ごとの設定ができるため、曜日で単価が異なる時間帯別契約でも安心です。

時間帯別契約は日中の単価が大幅に上がることに注意!

(出典:中部電力ミライズ「スマートライフプラン」)

深夜電力を利用するためには、時間帯別契約が必要です。

時間帯別契約の特徴は、深夜電力が安い分、日中(特に平日)や朝夜の単価が比較的高額に設定されています。

そのため単純に従量電灯での契約をしている方が、時間帯別契約に変更すると電気料金が高くなってしまう恐れもあります。

共働きなどで日中は不在にしていることが多い場合、EVの走行距離が多い方、エコキュートなどを同時に導入する場合は時間帯別契約がオススメですが、トータルでの使い方を考慮して契約形態は検討しましょう。

オール電化とEV自宅充電の組み合わせはコスパ最強!

また、時間帯別契約のデメリットである日中の単価が高い点は、太陽光発電を導入することで大幅にカットすることできます。

EVでの自宅充電を考える場合、戸建てであれば「太陽光発電」+「EV工事」+「エコキュートへ変更」+「電力契約を時間帯別契約へ変更」をセットで行うと、デメリットを最小限化し、メリットを最大化することができます。

オール電化のオトクな部分を最大化、すなわち安い深夜電力で、消費電力の多い「車の充電」「給湯」を行います。

そしてオール電化(時間帯別契約)のデメリットの部分を最小化、すなわち「太陽光発電の自家消費」を行うことで時間帯別契約のデメリットである日中の高い電気を買わずに生活ができます。

EVを購入する際には、太陽光発電・エコキュートといったオール電化への変更工事も同時に検討するとメリットを最大化できます。

まとめ

EVの自宅充電に関する疑問は解消できましたでしょうか。

EVの自宅充電は寝ている間に充電もできる上に、深夜電力を組み合わせるとなおオトクです。

また時間帯別契約や、契約アンペア数をアップすると基本料金も高くなるため、太陽光発電や蓄電池、エコキュートなどを同時に設置するコトで、さらにオトク度がアップします。

ご自身の家庭における使用電力量や、使用時間帯などを総合的に考えてリフォームすると、一気にランニングコストを下げることもできます。

災害にも強いオール電化・EV、ランニングコストを見直すと共に様々な観点からもオトクなメリットが大きい組み合わせと共に、自宅充電を行うとメリットが最大化。

EV購入と同時に、ご自宅の電力事情も見直しましょう。

それでは再度、今回の記事のまとめを復習しておきましょう。


  • EVを自宅充電する場合は、契約アンペア数を上げることをオススメ。
  • EVの購入前に比べて+3kVAは必要。一般的な4人家族であれば、9~10kVAへ契約アンペア数を変更しておくとブレーカーが飛ぶリスクを減らせる。
  • 車両側で受電する電力量を調整することができる車種もある。
  • 深夜電力をうまく活用すると、さらに安いコストで運転できる!

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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