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    V2Hといえばニチコン?デンソー?メーカー比較でオススメの種類も!

    公開日:2022/09/26 | | カテゴリ:V2Hに関する記事一覧

    V2Hといえばニチコン?デンソー?メーカー比較でオススメの種類も!

    V2Hシステムを具体的に検討している方で、どこのメーカーのどの商品にしたらいいか分からない、という方にピッタリの記事になっています。

    価格を重視している方、出力を重視したい方など、V2Hシステムを選ぶ上で比較したいポイントからおすすめの機種や仕様を紹介します。

    また主要メーカー別でも、機器の細かい内容を紹介していますので、ぜひ機器選定の参考にしてください。

    それでは、まず今回の記事のポイントです。

    今回の記事のポイント
    • 価格重視の方は、ニチコンのEVパワー・ステーションのスタンダードモデルがおすすめ
    • 出力(家への給電)や、太陽光発電・蓄電池との連携を重視したい方は、ニチコンのトライブリッドシステムがおすすめ
    • ニチコンの特徴は、ラインナップが多く選択肢が多い点
      ※22年時点では受注逼迫で納期遅延が注意事項
    • デンソーの特徴は、シルバーで住宅の外観にマッチしやすいデザイン(性能はニチコンのEVパワー・ステーションのプレミアムモデルと同等)
    • 東光高岳のV2Hシステムは、電力使用量の少ない方におすすめ
    • EVの購入はこれから、初期費用を抑えたい方にはシャープのV2Hレディ型パワコンがおすすめ

    ニチコンのV2Hシステム

    世界初でV2Hシステムを開発したニチコンは、日本のメーカーです。

    あまりまだ一般的に浸透しきっている会社名ではありませんが、蓄電池業界ではナンバー1メーカーと言っても過言ではない有名なメーカーです。

    ニチコンでは、22年時点で大きく4つのV2Hシステムを販売しています。

    ニチコンのV2Hシステム
    • EVパワー・ステーション(スタンダードモデル):シンプルな機能で価格もリーズナブルなV2Hシステム。停電時に100V出力のみなど、ベーシックタイプ
    • EVパワー・ステーション(プレミアムモデル):停電時に200V出力であったり、本体保証も5年であるなど充実したモデル
    • EVパワー・ステーション(プレミアムプラスモデル):プレミアムモデルの機能に加えて、停電時のEV→家への放電操作が本体ボタンをワンタッチで使える
    • トライブリッドシステム:太陽光発電・蓄電池・EVを1つのトライブリッドパワコンで制御するシステムで、一式を導入する場合に便利

    この中から、V2Hシステムを導入するにあたり、おすすめなプレミアムプラスモデルについて詳しく紹介します。

    プレミアムプラスモデル

    プレミアムプラスモデル

    21年に発売された、EVパワー・ステーションのシリーズのおける最上位モデルです。

    プレミアムプラスモデルの特徴

    太陽光発電や蓄電池の同時導入でなくても、V2H単体で採用しやすいEVパワー・ステーションですが、下位グレードとの大きな違いは、停電時の操作がカンタンになっていることと、UPS機能(無停電電源装置)がある点です。

    旧来のスタンダードとプレミアムでは、停電時にV2H本体の電源もシャットダウンするため、本体を動かすための電源を車のシガーソケットから取る必要がありました。

    この手間が、プレミアムプラスでは無くなっており、本体もしくはスマートフォンからV2Hでの電気自動車からの放電操作で、給電を開始できます。

    そしてUPSとは、通常は突然やってくる停電に対して、例えばテレビやデスクトップパソコンなどは電源がシャットダウンされてしまいます。

    UPSは、電源異常が発生した際に備えて、常に一定時間電力を供給し続けることができる体制にしておくシステムで、ノートパソコンのバッテリーを想像してもらうとわかりやすいのではないでしょうか。

    デスクトップパソコンなどのバックアップとしても考える方は、プレミアムプラスが良いでしょう。

    基本機能に加えて、このような機能が付帯しており普段使いにも、停電の緊急時にも安心感の高いモデルです。

    プレミアムプラスモデルの機能・仕様
    • EVパワー・ステーション・プレミアムプラス:VCG-666CN7K
    • 外形寸法:幅 809 × 奥行 337 × 高さ 855 mm(突起物除く)
    • 重量:91kg
    • ケーブル長:7.5m
    • 出力(系統連携):最大6kW
    • 出力(自立運転):最大6kW
    • EV充電:最大6kW
    • 保証年数:5年 ※書類提出など必要
    プレミアムプラスモデルの価格

    VCG-666CN7K-1WH30(Wi-Fiタイプ・30m CTケーブル)/ 定価:1,707,000円(税抜)
    VCG-666CN7K-1WH50(Wi-Fiタイプ・50m CTケーブル)/ 定価:1,723,500円(税抜)
    VCG-666CN7K-1LH30(LANタイプ・30m CTケーブル)/ 定価:1,710,000円(税抜)
    VCG-666CN7K-1LH50(LANタイプ・50m CTケーブル)/ 定価:1,726,500円(税抜)

    納期に注意(22年時点)

    納期に注意(22年時点)

    ニチコンより、受注ひっ迫と生産の滞りによる深刻な納期遅延がニチコンのホームページでも告知されています。(22年9月時点)

    「なお、新規のご商談及び、ご商談中の商品の一部につきましても、2023年2月以降の納入となります。」

    となっており、これからV2Hを検討しようという方は、22年度内は工事が難しいですが、順番待ちという状況は変わらないため、導入したい方は早めに発注を入れることをおすすめします。

    デンソーのV2Hシステム

    デンソーのV2Hシステム

    (出典:株式会社デンソー「デンソーV2H-充放電器」)

    デンソーでは、ニチコンのOEM(他社のブランド名を表記した製品を製造すること)としてV2Hシステムを販売しています。

    デンソーのV2Hシステムは、22年時点では1機種のみです。

    デンソーのV2Hシステムの特徴

    機能としては、ニチコンのプレミアムモデルと同等機能となっています。

    デンソーならではのポイントは、デンソーのHEMSと連携する点です。

    デンソーのV2Hシステム

    (出典:株式会社デンソー「デンソーV2H-充放電器」)

    基本的にはV2H単独で成り立っており、太陽光発電の余剰電力も利用することができるシステムとなっていますが、HEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)と連携させることで更に賢く運用することができます。

    過去の発電量や、自宅の電力プラン、翌日の天気予報をもとに、余剰するであろう電力を予測し、できるだけ自家消費できるような制御をします。

    翌日が晴れと予測した場合(たっぷり余剰電力を確保できる)、深夜電力で充電をせず、翌日の発電量から充電するように運転します。

    反対に、翌日が雨と予測した場合(余剰電力が期待できない)、あらかじめ単価の安い深夜電力でEVに充電をしておきます。

    デンソーのV2Hシステムの機能・仕様

    • V2H-充放電器:DNEVC-D6075
    • 外形寸法:幅 809 × 奥行 337 × 高さ 855 mm(突起箇所除く)
    • 重量:91kg
    • ケーブル長:7.5m
    • 出力(系統連携):最大6kW
    • 出力(自立運転):最大6kW
    • EV充電:最大6kW
    • 保証年数:5年

    デンソーのV2Hシステムの価格

    定価:オープン価格
    ※ただし、補助金の額を決めるための基準額として設定されている価格は1,100,000円

    東光高岳のV2Hシステム

    東光高岳のV2Hシステム

    (出典:株式会社東光高岳「東光高岳V2Hカタログ」)

    東光高岳のV2Hシステムは1機種のみです。

    東光高岳は、電力インフラ向けの変電・配電設備などを製造販売しているメーカーです。

    こちらも一般的には馴染みの薄い会社名ですが、エネルギー業界では名の通った会社でもあり、昨今は高速道路のSAなどにあるEV急速充電器も東光高岳製のタイプが置いてあることがあります。

    東光高岳のV2Hシステムの特徴

    V2Hシステムとしてはスタンダードな機能に絞ったシンプルなモデルと言えます。

    電気自動車から家への給電、電気自動車側への充電が可能となっており、V2Hを使った自給自足を目指すエネルギー運用が可能となってきます。

    ただし給電出力が最大3kWとなっており、IHや200Vエアコンを稼働させなければ問題ないものの、デンソーやニチコンのシステムと比較すると少し見劣りしてしまう点が難点ではあります。

    東光高岳のV2Hシステムの機能・仕様

    • SmanecoV2H:CFD1-B-V2H1
    • 外形寸法:幅 580 × 高さ 742 × 奥行 310 mm(突起箇所除く)
    • 重量:約80kg(ケーブル含まず)
    • ケーブル長:約3.7m(標準)/ 約7.5m(オプション)
    • 出力(系統連携):最大3kW
    • 出力(自立運転):最大3kW
    • EV充電:最大3kW
    • 保証年数:1年

    東光高岳のV2Hシステムの価格

    定価:オープン価格
    ※ただし、補助金の額を決めるための基準額として設定されている価格は750,000円

    シャープのV2Hレディ型パワコン ※22年時点ではV2Hシステム完成せず

    シャープのV2Hレディ型パワコン

    (出典:シャープ株式会社「蓄電池連携型パワーコンディショナ」)

    シャープは、これまで太陽光発電モジュールやパワコン、蓄電池は製造・販売を行ってきましたが、V2H機器はありませんでした。

    22年4月にV2Hレディ型(準備のレディ)パワコンが発売されましたので、そちらを少し紹介していきます。

    なお、ここで紹介する機器は、あくまで「太陽光発電用のパワコン」のためV2Hとしては成立しません。

    上図のように23年以降に発売が予定されている、EV用コンバーターがあって初めてシステムが成り立つもので、今後電気自動車を購入したいと考えている方で、太陽光発電システムなどの初期費用を抑えておきたい方におすすめの機器と言えます。

    最終的には、ニチコンのトライブリッドシステムと同様のシステムになります。

    シャープのV2Hシステムの機能・仕様

    • 蓄電池連携型パワーコンディショナ:JH-55NF3(5.5kW)/ JH-40NF2(4.0kW)
    • 蓄電池用コンバーター:JH-WD2111
    • 外形寸法:幅 550 × 高さ 347 × 奥行 194 mm
    • 回路(JH-55NF3):太陽光3回路・蓄電池1回路・EV1回路
    • 回路(JH-40NF2):太陽光2回路・蓄電池1回路・EV1回路

    シャープのV2Hシステムの価格

    • 定価(JH-55NF3):441,100円(税込)
    • 定価(JH-40NF2):364,100円(税込)

    それぞれのメーカー比較!一目でわかる用途別比較表

    まずは、ご紹介する主要メーカーのV2Hシステムを比較表でわかりやすくお伝えしていきます。(シャープのレディ型はシステムが完成しないため比較表からは除く)


    • 価格を比較したい
    • 出力(給電・充電)を比較したい
    • 太陽光発電、蓄電池との連携を比較したい
    • 保証年数、メンテンナンスサービスを比較したい

    この4つの視点から、比較していきましょう。

    V2H機器の価格を比較したい

    価格を比較したい

    価格重視の方におすすめなシステムは、ニチコンの「VCG-663CN7」です。

    主要メーカーのシステムの中ではもっともリーズナブルで、定価も498,000円と手が届きやすい価格となっています。

    ニチコンの上位機種との大きな違いは、停電時の出力が低いことです。

    停電時には100V出力のみになるため、IHやエコキュートをV2Hから運転させることはできません。

    3kVAの出力があるため、100Vのエアコンや冷蔵庫の運転継続などは問題なくできますが、停電時に200V機器が使えなくても良い、と考える方には良いのではないでしょうか。

    ただし、定価が低い商品は補助金も比例して低くなるため、補助金を考えている方は実際の提示価格と受けられる補助金の額まで考えると、上記の表ほどの差が無くなることも考えられます。

    なお、CEV補助金・公式PDFはこちらから参照ください。

    V2H機器の出力(給電・充電)を比較したい

    出力(給電・充電)を比較したい

    V2Hシステムは、電気自動車から家へ電気を「給電」することと、電気自動車へ「充電」することができます。

    主に、給電側の性能を比較すると良いでしょう。

    ニチコンの「VCG-666CN7」、もしくはニチコンの「トライブリッドシステム」、デンソーの「DNEVC-D6075」がおすすめです。

    理由は、通常時(系統連系時)でも停電時でも、100V・200Vどちらにも対応しており、最大で6kVA出力が可能な点です。

    この出力は、一般的な4人家族であればエアコンを数台フル稼動+IH稼動を併用しない限り、V2Hシステムからの出力でほぼまかなうことができます。

    停電時も同じ出力が可能なため、停電時も通常時と同じような生活が可能です。

    また電気自動車側への充電については、毎日数百km走らせない限りは3kWでも十分と言えますが、6kW出力があれば深夜に帰宅してきても安心感が高いと言えます。

    筆者も電気自動車ユーザーですが、3kW自宅充電ができれば不自由したことはありません。

    V2H機器の太陽光発電、蓄電池との連携を比較したい

    太陽光発電、蓄電池との連携を比較したい

    太陽光発電や蓄電池を併設される方におすすめなタイプが、ニチコンの「トライブリッドシステム」です。

    22年時点では、唯一と言ってもよい太陽光発電、蓄電池、電気自動車の3つの「電池」を統合で制御するシステムになっています。

    この3つを統合しているトライブリッドパワコンによって、それぞれの充放電をDC接続のまま行えるため、変換ロスがなく効率よく電気のやり取りをすることができます。

    また、パワコン自体の数量も減らすことができるため、家の壁面にパワコンがたくさん並ぶことも減らせ、設置場所・デザインの面からもメリットがあります。

    そして、トライブリッドシステムが他のシステムと大きく違うポイント2つ目は、停電時に太陽光発電の余剰電力を電気自動車へ充電できる点です。

    停電が複数日にわたって続く場合、住宅用蓄電池では容量が足りないことが考えられます。

    その場合、容量の大きい電気自動車からのV2Hを期待したいところですが、停電時・晴れている場合に太陽光発電の余剰電力を充電できると、安心感が高まります。

    V2H機器の保証年数・メンテンナンスサービスを比較したい

    保証年数・メンテンナンスサービスを比較したい

    保証年数とメンテナンスサービスの充実さを考えると、ニチコンがおすすめです。

    保証年数は、EVパワー・ステーションでは、スタンダードモデルが2年、プレミアムモデルが5年です(事前確認書、設置完了報告書を提出することが条件)

    またトライブリッドシステムでは、太陽光発電や蓄電池システムと同じように15年の保証年数となっており長期的な使用にも安心感が高いシステムです。

    実際に故障したりした際には、ニチコンのお客様相談室もしくは施工・販売店に相談しましょう。

    なお、ニチコンのお客様相談センターは平日9時~17時(祝日・休業日除く)で、電話番号 0120-215-023 となっています。

    まとめ

    V2Hの主要なメーカー、機器を比較してきました。

    ニチコンを中心として、各メーカーでも機能差がありますので、みなさまの重要視するポイントから選ぶと、失敗の少ない選び方ができるのではないでしょうか。

    実際には、施工費や自宅の駐車場の状況などによって、追加部材なども必要であることや、当然工事費がかかってくるため、気になった方はぜひこちらより見積依頼をしてみましょう。

    なお、ニチコンの紹介の欄でも触れましたが、業界全体的に納期遅れが発生しており、工期や補助金は余裕を持ったスケジュールで、業者と相談してすすめることをおすすめします。

    監修

    監修

    エコ発事務局 太陽光アドバイザー

    曽山

    『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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