長州産業の太陽光発電システムは基本に忠実でユーザーファースト!その全貌に迫る!
公開日:2021/08/23 | 最終更新日:2021/11/30

今回は長州産業の太陽光発電システムを紹介していきます。
今回の記事のポイントです。
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目次
長州産業とは
長州産業は、元々1980年に給湯器や温水器のメーカーとして創業した会社です。
山口県が発祥の地ということもあり、現在も山口県に本社および主力工場があります。
太陽光発電システム以外では、半導体の部品や有機ELデバイス製造装置など、様々な商品を製造・販売されています。
販売面でも、産業用だけでなく住宅用としても販売数が伸びている会社でもあります。
広告キャラクターとして、卓球日本代表の石川佳純さんを長らく起用しており、ショッピングモールなどで太陽光発電の案内を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
それでは長州産業の太陽光モジュールに関する特長を、順番にみていきましょう。
長州産業の太陽光モジュールの全体概要
産業用でも多くの実績がある長州産業ですが、今回は住宅用として販売されているモジュールについて紹介していきます。
長州産業の住宅用モジュールは、単結晶モジュールが主力商品で大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は、単結晶・ヘテロ接合構造モジュールのGシリーズ。
こちらはパナソニックHITと似た構造になっている、アモルファスシリコンを入れ込んだ大容量が特長のヘテロ接合構造パネルです。
2つ目は、単結晶モジュールのBシリーズ。
こちらは、Gシリーズに比べて価格・出力を抑えたお買い求めしやすいモデルです。
なお、以前はパナソニックの太陽光モジュール・HITをOEMとして扱っていました(SJシリーズ)
しかし2021年7月時点では、OEMでの販売は終了となっており長州産業自社製造の2シリーズが住宅用として主に販売されています。
パナソニックのHITの詳細に関してはこちらから▼
パナソニックの太陽光発電システム・太陽光パネルの実力とは?「HIT」の特徴などを解説それでは順番にこれらの特長をみていきましょう。
Gシリーズ
長州産業の主力商品であるGシリーズの特長は「ヘテロ接合構造」です。
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
ヘテロ接合構造はパナソニックのHITでも同様の技術が使われており、断面の構造としても似た構図になっています。
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
ヘテロ接合構造とは、電卓等にも使われているアモルファスシリコンを使った層をサンドイッチすることで、電気の元となる電荷の消失を極力減らしているセル(発電する箇所の最小単位)です。
これにより、従来のモジュールに比べて発電ロスを少ない大容量のモジュールができます。
また、ヘテロ接合構造はアモルファスシリコンが高温に強いことから、夏場の表面温度が高温になるときの発電量低下も抑えます。
また、「プレミアムブルー」として他社品に比べても単結晶モジュールでありながら、表面の色が青いです。
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
一般的な単結晶モジュールは黒色が多いのですが、Gシリーズでは表面を青くしている理由が「紫外線を青い光に変換して取り入れているから」です。
従来品は、日光に含まれる紫外線は表面でカットされていましたが、Gシリーズは紫外線を目に見える青い光に変換。
これにより、今まで電気を作るために利用できていなかった青い光で、発電量がアップしました。
モジュールタイプとしては、333W・300W・275Wの3つのラインナップです(2021年7月時点)
ただし、Gシリーズについてはサイズが大きいという点の考慮が必要です。
- 333Wタイプ:幅1634×高さ1003×厚さ35mm
- 300Wタイプ:幅1483×高さ1003×厚さ35mm
- 275Wタイプ:幅1626×高さ840×厚さ35mm
※参考※ パナソニックのHIT(250Wタイプ):幅1580×高さ812×厚み35mm
Bシリーズ
2つ目は、住宅用・産業用ともに使える単結晶モジュールのBシリーズです。
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(出典:長州産業株式会社「太陽電池モジュール」)
Bシリーズは、様々な大きさのモジュールがあり、屋根形状に合わせたプランニングがしやすい設計になっています。
特長は以下の3つで、順番に解説していきます。
- Gシリーズと同様、紫外線を取り込む封止材を採用し、発電量アップ
- 低反射ガラスで、より多くの日光を取り込む
- JIS基準の3倍の耐久性などの高耐久モデル
1つ目の紫外線まで取り込む封止材についてです。
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
従来品は紫外線が封止材によって遮断されていましたが、新型封止材の採用によって日光全体の取り込む量を増加させました。
また表面のガラスについても低反射ガラスを採用し、日光の反射量・散乱量を減らすことにより、モジュール内部へ日光へしっかり取り込みます。
そして最後の特長としては、長州産業製のモジュールに共通して言える特長ではありますが、高耐久かつ高品質である点です。
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
日本ではJIS規格により、製品の品質担保基準が設定されていますが、このJIS規格以上の耐久性を保持するモジュールになっています。
高温高湿試験・湿度サイクル試験・耐荷重試験など、様々な気象条件を想定した過酷な試験を行っており、日本の四季に耐えうる高品質なパネルです。
Bシリーズでは、主力のモジュールが315Wのモジュールになっており、他に出力別に4種類の長方形のパネルがあります。
また屋根レイアウトに合わせやすいよう、正方形と三角形のモジュールもあります。
価格
長州産業の太陽光モジュール、パワコンの定価がこちらです。
■Gシリーズ
・333Wタイプ(CS-333G51):237,600円(税込)
・300Wタイプ(CS-300G51):214,500円(税込)
・275Wタイプ(CS-275G51S):196,680円(税込)
■Bシリーズ
・315Wタイプ(CS-315B61 / B63):204,490円(税込)※フレームの違い
・284Wタイプ(CS-284B61):185,900円(税込)
・260Wタイプ(CS-260B61S):170,170円(税込)
・124Wタイプ(CS-124B61S):81,180円(税込)※ハーフモジュール
・124Wタイプ(CS-124B61L/R):81,180円(税込)※台形モジュール
■パワコン
・屋内用 5.5kW 集中パワコン(SSIT55E1CS):440,000円(税込)
・屋外用 5.5kW マルチパワコン(SSITL55B4CS):489,500円(税込)
保証内容
長州産業は、保証も充実しており安心して導入することができます。
また他社と異なる特長は、施工における保証をメーカー側が行っている点です(条件有)
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
出力保証(無償)
モジュール自体の発電出力に関する保証で、年数に応じて保証値が異なります。
- 保証期間:25年
1~10年間:公証最大出力から81%以上
11年目から15年間:公証最大出力から72%以上
機器瑕疵保証(無償)
こちらの保証は、機器を正常に使用していた場合に、機器内部のトラブルなどでの故障に対する保証です。
- 保証期間:15年
※モニター・リモコンは2年保証
雨漏り保証(無償)
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
太陽光発電システム機器を保証する制度は各社ありますが、建物側の雨漏りをメーカーとして保証を公にしているメーカーは長州産業のみです。(2021年7月時点)
- 保証期間:10年
※長州産業が認定する施工認定店又は施工認定店が管理する業者が当社の標準架台を用いたにもかかわらず、その架台の施工によって不具合が生じた場合に限る。
※長州産業の標準架台以外を用いた場合、および陸屋根架台、金属折板屋根用架台を用いた設置の場合は施工保証(雨漏り保証を含む)の対象外。
※屋根材・家屋構造によって施工保証(雨漏り保証を含む)の対象外となる場合あり。
(例:茅葺屋根、土葺屋根 等)
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蓄電池やHEMSとの連携
長州産業でも蓄電池やHEMSがラインナップとして用意されています。
蓄電池は4つのタイプの蓄電池で、様々なパターンや要望に応じて使い分けができるようになっています。
また、2021年6月よりスタートした「令和3年度 DER補助金(令和3年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業)」で唯一対象となっている蓄電池も長州産業製のものです。
補助金の詳細はこちらから▼
【2021年度最新版】家庭用蓄電池の補助金の条件や金額を徹底解説【DER補助金】![]()
(出典:長州産業株式会社「蓄電システム」)
上図が長州産業の4タイプの蓄電池で、全てDER補助金対象です。
■Smart PV Multi(9.8kWh / 16.4kWh)
スマートPV マルチは、工事の方法次第で、ハイブリッド型・単機能型どちらにも対応できる珍しいシステムです。
また全負荷・特定負荷についても工事によって自由にアレンジできるため、生活スタイルに応じた蓄電池の回路設計が可能です。
非常にマルチな蓄電池かつ、耐久サイクル回数も11,000回と品質面も安心の製品です。
■Smart PV Plus(7.04kWh / 14.08kWh)
スマートPV プラスは、ハイブリッド型・全負荷対応の蓄電池です。
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(出典:長州産業株式会社「太陽光発電・蓄電システム」)
最も特長的なポイントは、1日で1回以上の充放電を行うことです。
一般的な蓄電池は、深夜電力をためて日中もしくは夜間に放電するか、太陽光の余剰電力をためて夜間に放電するか、のどちらかになります。
スマートPV プラスは、この動作を1日で同時に行います。
これによって、できる限り割安の電気を活用することができます。
また、この繰り返しの充放電に耐えうるサイクル回数12,000回と高耐久の電池を搭載しています。
■Smart PV(6.5kWh)
スマートPVは、ハイブリッド型で特定負荷の蓄電池です。
太陽光と同時設置の場合は、最も一般的なシステムとなります。
蓄電池自体もコンパクト設計になっており、屋内で邪魔になりにくいです。
■Smart PV e-STORAGE(6.5kWh / 9.8kWh)
スマートPV イーストレージは、単機能型で特定負荷の蓄電池です。
単機能型は、太陽光のパワコンと独立しているタイプのため、既存の太陽光発電システムのパワコンがまだ使える、もしくは太陽光を設置していない場合に導入しやすいシステムです。
まとめ
長州産業の太陽光発電システムを中心とした製品を紹介してきました。
冒頭で紹介した結論に少し補足を入れて、もう一度みてみましょう。
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