パナソニックの太陽光発電システム・太陽光パネルの実力とは?「HIT」の特徴などを解説 - 太陽光発電の見積もり・価格比較サービス【エコ発】

パナソニックの太陽光発電システム・太陽光パネルの実力とは?「HIT」の特徴などを解説

パナソニックの太陽光発電システム・太陽光パネルの実力とは?「HIT」の特徴などを解説

今回はパナソニックの太陽光発電システムを紹介していきます。

住宅設備で幅広い商品を取り扱っているパナソニックですが、中でも太陽光発電システムを掘り下げていきます。

それでは今回の記事のポイントです。

  • 独自のアモルファスシリコンを活用したヘテロ接合で、曇りの日もしっかり発電。夏の暑い時期も、発電量が落ちにくい
  • EL検査など、JIS規格より厳しい社内独自試験を実施、品質耐久面での安心感は高い
  • モジュールは出力・機器保証25年無償、パワコンの機器瑕疵保証は15年無償
  • パワコン自社製造。蓄電池連携も考えたパワコンもラインナップ
  • 認定施工店のみでの施工による安心感が高い工事

太陽光発電におけるパナソニックの立ち位置

パナソニックは、太陽光発電関連の商品では元々は三洋電機を買収した時に持っていた技術がベースになっています。

三洋電機の電池関連の事業を引継ぎ、太陽光発電ブランド「HIT」は、発電量の高さ・品質の高さから一躍人気になりました。

一時は、特に住宅用ではシャープを超える勢いで販売が多いメーカーでありました。

しかし昨今では品質面が良いことの反面、販売数としては他社に比べると販売減が目立つようになり、2020年に自社製造から撤退を発表。

中国のGSソーラーへ売却する計画があったが、交渉が決裂したこともあり売却先が未定ではあるものの、太陽光発電事業自体は継続の意向となっている。

今後、太陽光モジュールは自社基準を満たす形で外部調達を行い、蓄電池などへ事業の中心を移行していく形のようです。

パナソニックの太陽光発電「HIT」の特長

パナソニックの太陽光発電は信頼性も抜群で、単結晶パネルを中心としたシステムのラインナップになります。

それでは順番に特徴をみていきましょう。

夏に強い、曇りに強いHIT

パナソニックのHITの特徴は大きく2つで、「夏に発電量が多いこと」「曇りや雨でも発電すること」です。

まず1つ目の「夏に発電量が多いこと」についてです。

一般的に結晶系のモジュールは特に、モジュール表面温度が高くなるにつれ、発電効率が落ちる性質があります。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)

そこにHITは着目し、アモルファスシリコンと呼ばれる素材を採用し、発電ロスを少なくしていることがポイントになります。

このアモルファスシリコンを活かした「ヘテロ接合型構造」により、セル(※太陽光モジュールの発電する箇所の1つの単位)1枚1枚の電圧が強く、高温でも出力の低下を抑えることが特徴の1点目です。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)

HITも一般的な太陽光モジュール同様、夏にモジュールが高温になると発電効率は下がっていきますが、他のモジュールに比べると下落率が抑えられています。

これにより、日照時間は長いが高温による発電量の低下が起きる夏に活躍します。

太陽光モジュールの1枚あたりの発電量を規定する公称最大出力は、JIS規格によりモジュール表面温度が25℃で測定した場合と規定されています。

しかし、実際に設置される環境は過酷な屋根の上です。

冬でも晴れていると太陽光モジュールも表面温度は50℃を超えることが多く、実発電量としては、モジュールの公称最大出力が発揮されることはほとんどありません。

その点で高温に強いHITは、年間の実発電量で差が出てくるということになります。

2つ目は「曇りや雨でも発電すること」です。

HITは、先ほど述べたのアモルファスシリコンを活かした「ヘテロ接合型構造」です。

アモルファスシリコンは、身近なところでは電卓のソーラー電池として使われますが、室内にような光が少ないところでも電卓は動きます。

この性質により雨や曇りの日光が少ない時でも、アモルファスシリコン層で発電量を稼ぐことができます。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)

また、パワコン側でも高い変換効率により少ない光を効率的に電力へ変換できるシステムになっています。

JIS規格より厳しい試験

パナソニックの太陽光モジュールは、JISで規定された試験はもちろんですが、それにプラスして独自の社内試験をクリアした試験を行っています。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)

製造工程における不良を全数確認している中でも、特に「EL検査」という試験があります。

EL検査とは、いわばレントゲンのような試験となっており、人間が見ただけでは分からないようなセルの欠け・割れ・配線ミス・発電していない箇所などを見つけます。

これは出荷される試験工程で全数行っており、安心感の高い品質を担保しています。

そして、もう1つ特徴的なポイントは、出荷される全てのモジュールで、「公称最大出力値以上の出力」が出ているモジュールのみ出荷される点です。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)

太陽光モジュールの製造は、シリコンから製造されていきますが、物質の性質等の影響もあり、例えば公称最大出力が250Wと規定されているモジュールでも、全てのパネルが250Wピッタリになるわけではありません。

実は、パナソニックに限らず生産されるモジュールの出力には、結構バラツキがあります。

このため、JIS規格によって公称最大出力の前後10%までの出力があるモジュールは出荷が許可されます。

いわば、カタログ上250Wというモジュールでも225W以上の発電量があれば「250Wの商品」として出荷が認められています。

パナソニックは、公称最大出力から下振れしたパネルは全てラインから弾かれるため、公称最大出力以下のパネルが交じることがないことも、信頼性が高いと言えます。

蓄電池後付け可能パワコン

パナソニックでは、「太陽光発電を設置はするけど蓄電池までコストが回らない」「蓄電池は後々ほしい」という方のためのパワコンが発売されています。

蓄電池後付けが可能なパワコンは2種類あります。

  • パワコンR
  • パワーステーションS+

この2種類です。

違いとしては、どちらも蓄電池を後付けできるパワコンではありますが、設置できる蓄電池のラインナップの幅などが違ってきます。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用創蓄連携システムS+」)

パワコンRは、2021年現在販売商品では5.6kWhの蓄電池のみが後付け可能です。

パワーステーションS+は、3.5kWh・5.6kWh・の蓄電池を組み合わせて、各家庭の使用電力量に応じた容量に組み合わせができることです。

その組み合わせは、

3.5kWh、5.6kWh、7.0kWh、9.1kWh、11.2kWhとなっており、蓄電池用のコンバーターを付加することで最大33.6kWhまで増設することができます。

また停電時に、200V機器(IHやエアコンなど)を使用したい場合は、200Vトランスユニットを組み合わせることで200Vの出力が可能になります。

汎用性が高いのはパワーステーションS+になっており、太陽光発電は設置を決めたけど蓄電池の導入を迷っている方は、このパワコンがおすすめです。

価格

パナソニックの代表的な太陽光モジュール、パワコンの定価がこちらです。

  • 単結晶HIT・外つば工法・250Wタイプ(VBHN250SJ33):190,300円(税込)
  • 単結晶HIT・外つば工法・243Wタイプ(VBHN243SJ56):190,300円(税込)
  • 単結晶HIT・PS工法・252Wタイプ(VBHN250SJ33):191,950円(税込)
  • 集中型屋内用 5.5kWパワコン(VBPC255NC2):451,000円(税込)
  • マルチストリング型 5.5kWパワコン(VBPC255GM2):506,000円(税込)
  • パワーステーションR(VBPC255GM1R):500,500円(税込)
  • パワーステーションS+(LJRC41):605,000円(税込)

保証内容

パナソニックでは、太陽光発電システムとしての保証内容も充実しています。

モジュールのHITおよびパワコンの保証内容は、次の通りです。

(出典:パナソニック株式会社「パナソニックは安心できる長期保証」)

  • モジュール出力保証:25年(モジュール公証最大出力に対する発電量の保証)
  • モジュール機器保証:25年(モジュールの故障への保証 ※243LP除く)
  • 機器瑕疵保証:15年(パワコンおよび接続箱、標準架台等の故障に対する保証)
出力保証の年数ごとの保証値
~10年 モジュール最大出力の81%
11~25年 モジュール最大出力の72%

パナソニックは、モジュールの保証に関しては無償になりますが、認定施工店での施工などの条件があります。

(出典:パナソニック株式会社「住宅用太陽光発電システム リチウムイオン蓄電システム」)

認定施工店とは、パナソニックの試験をクリアした認定者が施工する工事店を言います。

パナソニックでは施工工法の実技を含む研修を行い、試験の合格者のみを施工士として登録しています。 登録店のIDを実際の施工実績と合わせて管理をしていることで、高い施工品質水準を確保しています。

施工の際には、必ず認定施工店にて工事を行ってもらうことを確認しましょう。

また保証も充実していますが、故障時の対応についても安心感が高いこともポイントです。

パナソニックは国内に多くの営業所・サービスセンター・提携業者が多く、メンテナンスの際には迅速に対応してくれる体制が整っています。

パナソニックのエネルギー機器との連携

パナソニックは、太陽光モジュールの実力は国内メーカーでもトップクラスですが、住宅にまつわるエネルギー機器(HEMS・蓄電池・エコキュートなど)も製造しており、関連機器との連携の良さも定評があります。

エコキュートに発電した電気をためる

パナソニックはエコキュートのシェアも高いですが、エコキュートとの連携によって太陽光発電の発電した電気をうまく運用できる仕組みになっています。

(出典:パナソニック株式会社「ソーラーチャージで太陽光発電の余剰電力を有効活用!」)

昨今は、太陽光発電の余剰電力の買取単価が下がってきており、売電しても安い単価でしか売れません。

反対に電力会社から買う電気の単価は、年々上昇傾向です。

様々な要因がありますが、燃料費の高騰などにも増して再生可能エネルギー賦課金も高額になってきています。

地域の電力会社によっては、深夜電力の単価+再生可能エネルギー賦課金の単価が、売電単価を上回っている地域もあります。

こうなってくると、高い電気をわざわざ買ってエコキュートなどを運転するより、太陽光発電の余剰電力を有効活用した方がトクです。

パナソニックの最新のエコキュートは、HEMSなどの接続をしなくても、スマートフォンアプリと連携することにより、天気予報情報を取得します。

天気予報で翌日が晴れると判断した場合、エコキュートは深夜電力で沸かす量を最小限に抑えます。

そして翌日の太陽光発電の余剰電力によってエコキュートを沸かす運転をします。

しかも、天気予報情報が1時間おきのデータを取得するため、午前中が晴れている、午後から晴れてくる等の情報を加味して、エコキュートを運転します。

これにより太陽光発電の余剰電力の有効活用がしやすくなります。

HEMS・蓄電池との連携

パナソニックの最も魅力的なポイントは、家電から住宅設備機器まで幅広い機器を生産していることで、これらの機器とHEMSを介して連携できる点です。

蓄電池も例外ではなく、HEMSを使うことでエコキュートと同様、天気予報情報から電力契約の単価を判断して最適な運転を行ってくれます。

(出典:パナソニック株式会社「AiSEG2(HOME IoT):安心」)

また台風などの気象情報も取得することで、暴風警報や大雨警報を察知し、蓄電池を自動的に満充電にして、停電に備えてくれます。

今後もサービスは拡充していくことが見込まれており、HEMSとインターネットを介することで、利便性が上がっていきます。

今から太陽光発電を検討されている方は、ぜひHEMSや蓄電池、エコキュートとの併設をすることをおすすめします。

まとめ

ここまでパナソニックの太陽光発電システムを中心とした、エネルギー機器を紹介してきました。

冒頭で紹介した結論に少し補足を入れて、もう一度みてみましょう。

  • アモルファスシリコン層のある独自のヘテロ接合で、実発電量が高いモジュール
  • EL検査などを全数行っていることと、公称最大出力以下のモジュールは出荷しない、厳しい基準があり、安心感は高い
  • モジュールは出力・機器保証25年無償、パワコンの機器瑕疵保証は15年無償
  • 蓄電池連携を考えるとパワーステーションS+がおすすめ
  • エコキュートやHEMS、蓄電池との連携も良い

以上で、パナソニックの太陽光発電HITを中心とした紹介になります。

価格は他メーカーより若干高いことが多いパナソニックですが、実発電量とのバランスを考えると、おすすめなメーカーの1つです。

売電終了で卒FITを迎えた方へ
最大5社から一括見積もり