【2025年】太陽光パネル容量の目安|プロが教える最適解とは?
公開日:2021/11/07 | | カテゴリ:太陽光発電の基礎知識

- 一般的な家庭であれば太陽光発電は5kW程度で十分。
- 日中に大容量の蓄電池、電気自動車の充電を考える場合は6kWあれば安心。パワコン1台で積載できる最大容量がオススメ。
- 蓄電池は、7kWh~10kWhが最適容量。蓄電池の電気を1日で使い切る分だけで良い
- 災害等に不安な場合は、容量は15kWhまでで放電下限を抑制しておけばOK
目次
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一般的な家庭であれば太陽光発電の最適容量は5kW
約35坪~40坪ぐらいの一般的な住宅で、お住まいの人数が3~5人程度の家庭であれば、太陽光発電の最適な容量は5kWです。 その理由を解説していきます。 まず太陽光発電・蓄電池を検討する時に大事なポイントは、電気を1日でどれくらい・どの時間に使っているか?です。

設置にオススメの5kWの太陽光パネルの概要は?
5kWの太陽光パネルがオススメだとわかったところで、次はそれが実際どれくらいの設置面積でどれくらいの値段なのかを見ていきましょう。5kWの太陽光パネルの設置に必要な面積
メーカーごとに太陽光パネルの発電力や大きさが違いますし、それに伴って必要な枚数や面積も異なるのですが、およそ25平米~35平米くらいあれば大丈夫でしょう。 25平米は畳面積で言うと大体16畳程度となります。 平均延床面積が少なくなりやすい建売住宅が約30坪程度で、30坪程度の屋根面積は低く見積もっても50平米(32畳)くらいはあります。 なので、オススメの5kWの太陽光パネルを設置すると、平均より少し小さいお家でも屋根の半分程度を占めるくらいのサイズとなります。5kWの太陽光パネルの設置にかかる金額
オススメのパネルの面積がわかったところで次はそれに掛かる費用を見ていきましょう。 太陽光発電として利用する為にはパネルの他に以下のような費用が必要となります。- パワーコンディショナー
- 設置架台
- 電気配線等の副資材
- 設置工事費
スマートメーター(+HEMS)があれば使用電力を分析できる
オススメだからと言ってそれが大きすぎても無駄になってしまうので、まずは家庭の電力使用量を的確に把握することがオススメです。 日中の在宅有無は自分ですぐ分かりますが、使用電力まではHEMS等を設置していないとなかなか正確には分かりません。そこで活躍するのが「スマートメーターとHEMS」です。 スマートメーターとは、電気の検針メーターのことですが、ここ数年で普及も拡大してきた通信型の電力検針メーターです。 このスマートメーターは30分ごとに使用電力を計測しており、HEMSへ使用電力を記録するよう連携するサービス等があります。 また電力会社のプラン等によっては、HEMSがなくてもインターネット上で使用電力量を確認することができる場合もあります。![]()
(出典:東京電力エナジーパートナー株式会社「スマートメーター」)
そういったプランに加入していない場合でも、電力会社へ尋ねると日中の使用電力などを教えてくれ、アドバイスまでしてくれる場合もあります。 スマートメーターが設置されているご家庭であれば、お客様相談センターなどに下記を一度聞いてみると良いでしょう。![]()
(出典:株式会社Looop「スマートメーターって知ってる?仕組みから設置の手続きまでまとめて紹介」)
- 1日の平均電力使用量
- 日中の電力使用量
- 夜間の電力使用量
- 深夜の電力使用量
蓄電池は10kWh以上がオススメの容量
2021年度までは蓄電池のオススメの容量は一般的な家庭であれば7~10kWhと紹介していましたが、2022年に電気代が高騰し、2024年度以降もその上昇が懸念されている状況では10kWh以上のものも選択肢としてありだと思います。 以前に挙げた7~10kWhがオススメだった理由としては、時間帯別契約で高い単価の電力(特に日没~寝るまでの時間の電力)をカバーできれば、普段使いとしては良いという考え方でしたが、最近は夜間帯に安く利用出来る電気プランの新規申込みを受付停止しているところも多く、太陽光発電と蓄電池をセットで導入したとしても、結局そのプランを利用出来ないのであれば、安く電気を買うことが結果的に出来ないからです。 先ほどの太陽光発電でも解説したように、2020年代以降は「高い電気代を買わないための防御策として」太陽光発電や蓄電池が設置されます。 太陽光発電だけでは、自給率としては約3割ですが、これが蓄電池があることによって5割以上も自給率になり、節約につながります。上図のように、パナソニック調べでは太陽光発電だけでは自給率が34%に対して、![]()
(出典:パナソニック株式会社「パナソニック・蓄電池カタログBEYOND」)
- 蓄電容量3.5kWhとの併用:自給率50%
- 蓄電容量5.6kWhとの併用:自給率60%
- 蓄電容量11.2kWhとの併用:自給率86%
深夜電力は買う・余剰電力は貯める

- 蓄電池:太陽光発電の余剰電力で充電・夜間に放電
- エコキュート:太陽光発電の余剰電力で沸き増し
- 電気自動車(EV):深夜電力で充電(容量が6kW以上あれば余剰電力でも良)
- 蓄電池:深夜電力で充電・夜間に放電
- エコキュート:深夜電力で沸き増し
- 電気自動車(EV):深夜電力で充電
- 蓄電池:太陽光発電の余剰電力で充電・夜間に放電
- エコキュート:太陽光発電の余剰電力で沸き増し
- 電気自動車(EV):深夜電力で充電
災害に不安!という場合は使う分を制限する方法も
災害や停電に不安だから、大容量の蓄電池を当初ご希望される方もいらっしゃいます。 台風や地震などで災害を経験したことがある方であれば、猶更その気持ちは痛いほど理解できます。 小さなお子さんや高齢の方・病気の方などがいるご家庭では、より顕著にニーズがありますが、やみくもに大容量の蓄電池は勿体ないことに繋がる可能性もあります。 1日で一般的な家庭が使う電力量は、約15~20kWhと言われています。 エアコンなどを使わない中間期はこれより下がりますし、真冬は暖房によってこれ以上の電力量になってきます。 その1日分をフルカバーできる容量があれば、安心感としては強いです。 ただ大容量の蓄電池も、停電のタイミングで使い切ってしまっていれば、大容量はあまり関係なくなってしまいます。 太陽光発電が設置されていれば、余剰電力で充電できるので容量が大きければ大きいほど、安心感は高まりますが、タイミング次第では何とも言えません。そこで考え方ですが、蓄電池は1日の使用量を制限することができる機種がほとんどです。 最低残量を例えば50%に設定すれば、それ以上放電することなくシステム側で放電をストップします。 これにより、急な停電などでも蓄電池に容量が全然ない!ということが防げます。 停電は何年に1回あるか無いか?の割合ではありますが、不安な方は大容量蓄電池を選ぶことも良いですが、適度な容量の蓄電池で残量設定をする、という方法もあります。![]()
(出典:オムロン株式会社「オムロン取扱説明書」)
まとめ
今回の記事では、太陽光発電と蓄電池のベストな容量と、その理由を中心に解説してきましたが、少し難しい内容だったと思います。 そのため、もう一度冒頭のまとめをご覧ください。- 一般的な家庭であれば太陽光発電は5kW程度で十分。
- 日中に大容量の蓄電池、電気自動車の充電を考える場合は6kWあれば安心。パワコン1台で積載できる最大容量がオススメ。
- 蓄電池は、7kWh~10kWhが最適容量。蓄電池の電気を1日で使い切る分だけで良い
- 災害等に不安な場合は、容量は15kWhまでで放電下限を抑制しておけばOK
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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