太陽光発電の様々な疑問を解決!設置する際のシミュレーション方法はコレ!
公開日:2022/04/04 | 最終更新日:2023/02/20 | カテゴリ:太陽光発電の基礎知識

太陽光発電を設置したいけど、実際にどれくらい発電するのかな?設置したときに光熱費はどうなるの?といった疑問があると思います。
今回の記事では、自分の住んでいるエリアや家族構成でどれくらい設置したらいいのか、といった部分まで解決していきましょう。
ご自身で簡単にシミュレーションできる方法もお伝えしていきますので、太陽光発電の設置を前向きに検討している方には必見の内容です。
それでは、まず今回の記事のポイントをお伝えしていきます。
- 日照時間に左右されるが、ごく一部の地域を除いて太陽光発電の設置は全国でオススメ(数mの積雪がある豪雪地帯以外)
- 屋根のサイズが、新築時の図面などからわかれば、簡易的にどれだけ太陽光モジュールが搭載できるか?試算ができます。(計算方法は記事内にて!)
- たくさん太陽光モジュールが搭載できる屋根と、そうでない屋根がある
- パナソニックかシャープのシミュレーションが、カンタンで使いやすい
目次
日照時間と発電量の関係
まず、基本的な太陽光発電の仕組みとしては「主に晴れている時間に発電」をします。
そのため当然ではありますが、日本全国どこでも同じ発電量ではありません。
「そうは言っても、私は日照時間の少ない地域に住んでいるから不安」と思う方もいらっしゃると思いますが、地域差はあるものの年間の発電量でみるとそこまでの差はありません。
それでは、日照時間が少ない地域ではどれくらいの発電量なのかを見ていきましょう。
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(出典:シャープ株式会社「サンビスタ・カタログ」)
上記で、平均より少し上と言われる東京都の発電量シミュレーションと、日照が厳しいと言われている北陸~東北地域(日本海側)における発電量が、10%も変わりません。
具体的に見ると、雪が多い金沢・新潟は他地域に比べると冬季の発電量が低いことが影響しています。
しかし、夏季についてはむしろ他地域より発電をしていることもあり、年間を通して考えるとそこまで歴然な差があるわけではないです。
パネルの1枚発電量 × 屋根面積
太陽光発電のシミュレーションをする際に大事なポイントは2つ、「パネル1枚あたりの発電量」と「搭載できる屋根の面積」です。
太陽光発電モジュール(パネル)は東・南・西向きの屋根にしか基本的に設置ができません。
ご自身の屋根を見返してみて、長方形の太陽光モジュールがどれくらい乗るかな?と見てみてください。
新築した時の図面があると正確に算出しやすいです。
ちなみに、メーカーや品番によって差がありますが、代表的な太陽光モジュールのサイズを掲載しておきますので、屋根にどれくらい載るかな?という参考になさってください。
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簡単な計算方法-① 屋根の面積

多くの屋根は斜めになっているため、縦と横のサイズがわかっても、傾斜を考えた屋根の寸法(図では縦に当たる)が求めにくいです。
その場合は、上記の係数を使って計算してもらうと屋根の大きさが算出できます。
例えば、建物寸法から割り出した横幅が7,500mm × 5,000mmだったとします。
屋根の傾斜が3寸屋根の場合、5.0m × 1.044 = 約5,220mmという計算になります。
簡単な計算方法-② 太陽光モジュール搭載可能量
ココでの注意点は太陽光モジュールは設置の際に、屋根の端から端まで載せることはできない、ということです。
各社、屋根の端から200mm~500mm程度の「離隔距離」を設置条件を設けています。
ここでは、パナソニックの太陽光モジュール(VBM375EJ01N)を例にして計算をしてみます。

横幅方向:「7,500mm – 300mm(左離隔)- 300mm(右離隔)」 ÷ 1,765mm = 3枚分 搭載可能(余りは切り捨て)
縦方向:「5,220mm – 300mm(上離隔)- 300mm(下離隔)」 ÷ 1,048mm =4枚分 搭載可能(余りは切り捨て)
この計算から、12枚 × 375W = 4.50kWが搭載可能という試算になります。(※モジュール間の離隔距離はここでは考慮せず)
各社で規定された、屋根の端からの離隔距離を確保する必要がありますが、ある程度参考程度に考えてみましょう。
また、上記のモジュールと大きさは代表的な品番のため、屋根の形状に合わせた三角形のモジュールや、サイズが小さいタイプなどもあります。
屋根の大きさや形状に合わせたベストなご提案は、一括見積と共に業者側が考えてくれますので、ご安心ください。
屋根の形状で搭載できる量が異なる
新築のときの屋根の図面(立面図)を見て、三角形の屋根の場合、1面だけでは意外と搭載できません。
一方で、切妻屋根や、片流れ屋根など1面の面積が大きい屋根は、方位が北向きでなければ35坪ぐらいの平均的な大きさの住宅でも5kW以上の搭載が可能です。
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(出典:ケイミュー株式会社「施工事例集」)
上図のような複雑な屋根形状の場合は、太陽光発電そのものが搭載できない場合もありますが、一般的な寄棟・切妻・片流れ・段違い屋根であれば見積をしてみる価値はあります。
具体的にシミュレーションをする方法
計算式で求める方式もありますが今回は、簡単に求める方法としてメーカーのシミュレーションサイトでご自身の条件を入力していくことが一番良いでしょう。
住んでいる地域と、どれくらい屋根に太陽光モジュールが載るか?が分かればシミュレーションができます。
こちらで、だれでも簡単に発電量のシミュレーションができますので、気になっている方はシミュレーションしてみましょう。
パナソニックのシミュレーション
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(出典:パナソニック株式会社「光熱費シミュレーションエネピタ」)
パナソニックは蓄電池併設の場合もシミュレーションができます。
また、簡易的な会員登録が必要ですが、より細かくシミュレーションしたい方は、「エネピタ詳細版」で試算してみるとよいでしょう。
オール電化なのか、ガスなのか、今の電気代やお住まいの人数などを入力して詳細なシミュレーションが可能です。
また、実際の発電量より少し厳し目にシミュレーションされていますので、実際にエネ発で工事された方もシミュレーション以上の数値が出た、という方が多いです。
シャープのシミュレーション
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(出典:シャープ株式会社「発電量シミュレーション」)
簡易的なシミュレーションで使いやすいシャープのシミュレーションです。
お住まいの地域と、おおよその屋根の形、そして太陽光モジュールの搭載量を2パターンから選んでシミュレーションできます。
今お使いの光熱費も基に、よりご自宅の光熱費のビフォーアフターが試算できます。
京セラのシミュレーション
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(出典:京セラ株式会社「簡単シミュレーション」)
京セラのシミュレーションは、どちらかと言えばプロユーザー向けのシミュレーションになっています。
設置方法・角度や、受電方式なども入力でき、詳細に計算できますが、一般の方には少し難しい内容になっています。
具体的な依頼先はエコ発へ
ここまで、カンタンなシミュレーションのための屋根の面積や、搭載できるモジュール量の試算方法をおつたえしてきました。
屋根の形状や寸法、そして離隔距離まで考えて屋根に一番搭載できる太陽光モジュールは、一括見積の際に業者側で選定できます。
エコ発でも、屋根のサイズからベストなモジュール種類を考えており、設置費用からの節電効果なども併せてご提案させていただきます。
太陽光モジュールが思ったより載るかも?
この機会に太陽光発電システムを検討してみようかな?
このように太陽光発電システムが気になった方は、まずはこちらから一括見積をしてもらうことをオススメします。
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監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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