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オール電化は災害に弱い!はウソ?実は災害に強いエコキュート

公開日:2022/03/05 | | カテゴリ:エコキュートに関する記事一覧

実は災害に強いエコキュート

オール電化は災害に弱い!という声も未だに聞きます。

ただ、本当にそうでしょうか? 今回は各エコキュートメーカーの説明書などまで確認しながら、災害時におけるエコキュートのパフォーマンスを見ていきます。

結論的には、エコキュートは停電時も断水時も活躍します!

災害対策であれば、むしろオール電化にしてエコキュートを導入した方が良い理由がわかります。

それでは、まず今回の記事のポイントです。

今回の記事のポイント
  • 災害時においてライフラインの中でも電気は復旧が早く、オール電化は災害時に早く設備機器が使える
  • エコキュートは停電だけであれば、蛇口からお湯が使える。ただし、湯温の調整ができない場合も多く、高温のお湯が出てくる可能性がありヤケドに注意
  • 断水している場合は、貯湯タンクから直接お湯または水が取り出せる。ただし、飲用は推奨できない
  • 最新のエコキュートは、気象警報と連動して停電に備えて、お湯を沸かしてくれる機種もある。蓄電池でバックアップする場合は、200V出力のタイプを導入する

災害時において復旧が一番早いのは「電気」

まず阪神淡路大震災や熊本地震のような、大規模な災害が発生したとします。

電気・水道・ガスといった主要なライフラインが寸断した場合、過去の大災害をみても電気が復旧にかかる時間としては最も早いことが分かっています。

(出典:中国電力株式会社「災害時は停電が心配ですよね?」)

上図は、東日本大震災と新潟県中越沖地震におけるライフライン復旧状況です。

電気は数日で過半数のエリアを復旧し、1週間もあればほとんどのエリアで復旧します。

東日本大震災のように津波で町ごと被災した場合など、災害の規模によっては難しいエリアもありますが、ガス・水道と比べても早いことが分かります。

給湯器はもちろん、まずは水道が必要なため電気だけ復旧しても実質的には使えないことはありますが、ガス給湯器は水道・ガス・電気の全てが揃っていないと基本的に運転ができません。

(出典:リンナイ株式会社「停電モード」)

ガス給湯器も災害対応モデルとして、車のシガーソケットから電源を取れるタイプもありますが、こちらはガスがないと使えません

こういったデータから、水道と電気が復旧すれば使えるエコキュートは、災害時において復旧する時間が短い可能性が高いと言えます。

エコキュートは停電時でも蛇口からお湯が出る

そして2点目ですが、停電になったらエコキュートはお湯が使えない、と思い込んでいる方が多いのではないでしょうか。

(出典:中国電力株式会社「災害時は停電が心配ですよね?」)

実はエコキュートは「停電でも蛇口からお湯が出てきます」。※断水していないことが条件

ちなみに、ガス給湯器ならガスが寸断されていなければ使えるのでは?というのは間違いで、リモコンや本体は電気で稼動していますので、停電時はガス給湯器は使えません。

※先ほど紹介した災害(停電)対応モデルのガス給湯器であれば、シガーソケットから運転可能

エコキュートは、貯湯タンクに高温のお湯をためています。

この貯湯タンクにためているお湯は、水道圧がかかっていれば水圧によってお湯の蛇口から取り出すことができます。

ただし、注意が必要なポイントは「高温のお湯がそのまま出てくる可能性がある」ことです。

エコキュートは季節や設定によって変わりますが、おおむね60℃~80℃程度のお湯をためているためヤケドに注意してください。

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各メーカーの説明書からも確認

各メーカーから販売されている主力機種では、実際どうなのか?をみていきましょう。

                   
メーカー 停電時の動作(水道供給あり)
三菱 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
パナソニック 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
ダイキン 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
コロナ 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
東芝 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
日立(減圧弁方式) 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
日立(水道直圧給湯) 使用不可(水が出ます)
長府製作所 蛇口からお湯が出る。温度調整されない場合あり
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※一部対象外になっている品番もあるため、詳細は取扱説明書をご確認ください

いずれも、停電しているため浴槽への自動お湯はりなどはできませんが、キッチンや洗面、お風呂のカランのお湯側の蛇口からお湯を取り出すことができます。

日立の水道直圧方式は、仕組みとしてはガス給湯器に似た構造の為、お湯を蛇口から取り出しができませんが、それ以外のメーカー・機種は断水していなければ使えます。

ただし、貯湯タンクにたまっているお湯の量には限界があるため、タンク内のお湯を使い切ってしまうと、通常の水となります。

断水時は貯湯タンクの量だけお湯(水)が確保できる

(出典:ダイキン工業株式会社「エコキュートカタログ」)

断水している場合は、蛇口からお湯も水も出ません。

そういった場合、エコキュートは貯湯タンクに370Lもしくは460Lといったお湯、または一部水が貯まっており貯湯タンクの下部から直接取り出すことができます

高温のお湯が出てくる場合もあるため、注意して操作を行ってください。

またお湯を受けるためのバケツなどが必要になります。

具体的な操作方法例

メーカーによって若干操作方法が異なりますが、今回は三菱のエコキュートを参考にしてみましょう。

貯湯タンクの脚部カバーを外す

(出典:三菱電機株式会社「自然災害や停電・断水時の対応について」)

貯湯タンクの下部は、脚部カバーというカバーで配管周りが保護されています。

手で回せるネジで取り外せる機種がほとんどです。

本体の電源を落とします

(出典:三菱電機株式会社「自然災害や停電・断水時の対応について」)

つづいて、本体の電源(漏電遮断器)を落とします。

電源は貯湯タンク本体にあり、カバーを開けると「漏電遮断器」がありOFFに切り替えます。

給水配管専用止水栓を締めます

(出典:三菱電機株式会社「自然災害や停電・断水時の対応について」)

つづいて、給水側の配管の止水栓を締めて、給水の供給を止めます。

写真の絵では、90度回すことで止水できます。

逃がし弁レバーを開けます

(出典:三菱電機株式会社「自然災害や停電・断水時の対応について」)

タンクの逃がし弁を開けます。

写真の三菱の例では、白いレバーを手前に引くことで逃がし弁を開けることができます。

※この時に排水口からお湯が小量出てくる場合があります

非常用取水栓を開ける(ヤケドに注意)

(出典:三菱電機株式会社「自然災害や停電・断水時の対応について」)

最後に、バケツなどで受ける準備をしてから、「非常用取水栓」を回してお湯を取り出します。

写真の三菱は白い小さな栓ですが、黒い色の栓が多いので夜間などは見つけにくいですが、懐中電灯などで位置を確認しましょう。

戻し方は上記操作を逆に行う

お湯を取り出したり、停電や断水が解消された場合は、1~5の操作を逆に行いましょう。

取り出した水の飲用は推奨はできない

タンクにたまっているお湯は、各メーカーの仕様書を確認すると、飲用は避けてください、という文言があります。

この理由は、タンク内部に貯まっているお湯は毎日入れ替わっているとは限らず、衛生的に絶対的に問題ないと言い切れないためです。

水道水は飲用できますが、これには法律上の規定があり、それをクリアした水道水を供給しているからこそ可能になっています。

どうしても飲用水として使いたい場合は、カセットコンロなどで一度煮沸して冷ましてから飲用水とすると良いでしょう。

最新機種は気象警報連動!

(出典:パナソニック株式会社「非常時にできること」)

一部のメーカー(パナソニックや三菱等)では、HEMSやクラウドなどと連携し、気象警報などが発令されると自動的にお湯を沸かす機能があります。

台風などで停電するとお湯が新たに作れなくなるリスクに備えて、深夜でなくともお湯を緊急的に作ります。

気象警報が出るタイミングは年間でもそこまで多くないため、こういった機能があると安心感が高いです。

なお、この機能はネットワークに接続できる最近のエコキュートとなっており、機種やメーカーによっては、別売りの部材が必要になってきます。

ぜひ、この機能を利用したい方は、クラウドや気象情報の連携部材も見積りましょう。

蓄電池でのバックアップを期待する場合は200V対応機種を!

(出典:長州産業株式会社「エコキュートカタログ」)

昨今は蓄電池で災害対策をする方も増えてきています。

蓄電池にも様々なタイプがありますが、災害時にもエコキュートを運転させたい場合は「200V対応・全負荷」タイプを選びましょう。

エコキュートは200Vで動く為、100Vしか出力できないタイプではエコキュートは動かすことができません。

また、家全体の電化製品をバックアップできる全負荷タイプがオススメになっています。

給湯器の入替で、オール電化リフォームをする場合に、太陽光発電や蓄電池も同じタイミングで工事すると、工事の手間も1回で済むこともあり相乗効果も高いのでオススメです。

まとめ

以上のことから、エコキュートは災害時に活躍する設備機器でもあります。

正しい知識などを持ちあわせておくことで、給湯器のリフォームの際により良い選択ができると言えます。

また、オール電化の基本的な部分ではありますが、火を燃焼させないことから火災のリスクは少ないこともエコキュートでは言えます。

阪神淡路大震災のときも、キッチンなどから火災になった事例もあり、火災に対するリスクを少なくする意味では有効な手段のため、この機会にエコキュートへのリフォームを検討してみては如何でしょうか。

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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