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太陽光発電の寿命・耐用年数は20年以上!注意すればメンテナンス費用は10万円以内

公開日:2021/05/28 | 最終更新日:2023/02/20 | カテゴリ:保守・点検・メンテナンス

太陽光発電の寿命・耐用年数は20年以上!注意すればメンテナンス費用は10万円以内

「太陽光発電はメンテナンス費用がかかって元が取れない」という噂を聞いたことある方はいませんか?

住宅用の太陽光発電システムを設置した場合の寿命や耐用年数はどれくらいなのか、またメンテナンス費用は実際どれくらいかかるのか? どれくらいの頻度で発生するのか? といった疑問に対する答えを一緒にみていきましょう。

今回の記事のポイント
  • 太陽光発電の耐用年数は17年、寿命はパネルが30年でパワコンが10~15年
  • 太陽光発電は、多くのメーカーで機器保証を10年~15年設定しており、安心して長期間使える
  • 太陽光パネルの出力は、年々1%程度劣化するものの構造上壊れにくい
  • パワコンでメンテナンスがかかる可能性が高いが、修理で直るケースが多く修理費用は数万円~高くても約5万円/台 が相場。
  • パワコンは全交換したとしても、20万円~30万円/台。平均的に、約20年で1度交換になる
  • 火災保険が適用できる場合があり、建物電気的・機械的事故特約には加入をおすすめ

このように、まずメンテナンス費用はメーカー機器保証により10年~15年は費用がかかるケースは少ないです(持ち主側の瑕疵や天災を除く)

保証が切れた後、修理だけであれば1回数万円で済むケースが多く、20年償却と考えた場合、メーカー保証が切れた後の5~10年で数回のメンテ費用がかかったとしても、約10万円以内で納まる計算になります。

それでは太陽光発電のメンテナンスに関して、具体的な内容をみていきましょう。

太陽光発電の寿命

太陽光発電の法定耐用年数は17年です。ただし、17年が経過した後に性能が落ちる、買い替えなければいけない、という決まりではなく、太陽光発電の資産価値としての17年です。

この法定耐用年数として設定されている寿命は、実際に利用出来る年数よりも短く設定されており、パネルの性能やメンテナンスの頻度によっては30年以上発電することも可能です。

太陽光発電の寿命には、太陽光パネルの寿命と必ず設置しなければならないパワコンの寿命とが分かれており、太陽光パネルの期待寿命はおよそ30年。パワコンの期待寿命は10年~15年とされています。

太陽光発電の寿命についてわかったところで、長く使うためのメンテナンスについて詳しく見ていきましょう。

太陽光発電でメンテナンスが必要な部分が主にパワコン

まずは太陽光発電システム全体として、メンテナンスの可能性が高いパワーコンディショナー(以下パワコン)のよくある故障例やその時の修理コスト、またパワコン以外の故障についても紹介していきます。

パワコンはメンテが必要な場合あり

パワコンは、太陽光パネルで発電した電気(直流)を、家で使える電機(交流)に変換する機械です。パワコンの中身は、この変換する機械であるインバーター、パソコンのような回路基板、冷却用のファンなどの多くの部品で構成されています。

まず故障しやすい箇所としては、心臓部であるインバーター、そして家電でも故障する箇所として多い電子基盤です。家電製品と同じように経年により、部品交換になることが多く、場合によって(部品供給がメーカー側からできない等)は、本体ごとの交換になるケースもあります。

インバーターや基盤の交換費用は、メーカーや部位によって異なりますが、3万円前後~高く見積もっても7~8万円が相場です。

また、パワコンは発電中に機体内に熱を持つため、冷却用のファンがあります。このファンが調子悪く止まり、機体内部が高温になることでパワコンが停止する、などのエラーもあります。

この場合も修理費用は、3万円前後~が相場になります。

このようにパワコンは機械物であることから時に故障が発生するので、一番気をつけたい部品です。

そして、本体を丸ごと交換する場合は相場としては約20~30万円になります。

大幅に発電量が下がった場合は配線の故障も疑う

パワコン自体は故障していなくても、太陽光パネル側で故障が発生することもあります。

ただ、太陽光パネルの表面が発電しなくなる、ということは事例としては少なく、太陽光パネルから発電した電気を送るケーブルの断線・接続不良などが原因となるケースの方が多い印象です。

断線の原因は、経年劣化・施工不良・動物(鳥・イタチなど)による損傷などです。

この場合、配線だけの交換はできないので、太陽光パネルごとの交換になります。

修理金額としては、太陽光パネルは1枚あたり数万円ですが、高所作業になるため作業費が高くなるケースが多いので、特に動物による損傷は気を付けたいです。

たまにあるのが、カラスなどが石を落としてパネル表面のガラスが割れる、といったケースもあります。

パネルはメンテ基本不要

太陽光パネルは壊れることはないの? という疑問ですが、結論としては「非常に壊れる可能性は低い」です。

太陽光パネルの発電する仕組みは、表面のシリコンなどから作られた半導体に日光が当たると、電荷という電気の原料のようなものが生まれます。この電荷が動いて電気が発電されます。

機械的なもので発電しているわけではなく、物質の化学変化による発電の為、構造的に故障しにくいです。

また、この発電効率は年々1%前後劣化していきますが、発電自体は半永久と言われており、メンテナンスは基本的に不要です。

メンテナンスにかかる費用は20年で10万円以内なことも

では、実際に住宅用の太陽光発電システム全体でかかるメンテナンス費用はどれくらいか? をみていきましょう。

点検費用は1回当たり約2万円・修理費用は約3万円~

パワコンは故障をした際に、基板交換などで約3万円~が相場という解説をしました。

これは故障が発生した際に、都度発生する費用ではありますが、メーカー修理サービスなどで有償で点検なども行っています。

経産省では、「故障をしなくとも、発電量維持・安全性確保の観点から定期点検が励行されており、4年ごとに1回以上、 一回当たり2万円程度の費用が一般的な相場(出典:経済産業省・電源種別(太陽光発電・風力) のコスト動向等について)」としており、メンテナンス点検費用としての相場は2万円程度であることがわかります。

4年に1回の点検を行ったとしても、20年で5回の約10万円が点検メンテナンスの費用として考えてもいいでしょう。

点検は有料ですが、メーカー保証があれば故障については、基本的に設置者側に瑕疵がなければメーカー負担で直してくれます。

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パワコン交換の場合は約20万円~30万円が相場

メンテで一番心配なパワコンがもし全交換になる故障を起こした場合はいくら?という疑問ですが、相場としては約20~30万円が相場です。

太陽光パネルとは異なり、内部に機械や基盤を積んでいることから、寿命としては20年前後と言われています。

しかし多くは部品交換で完了するはずのところ、本体を丸ごと交換になるケースとしては、メーカー側に供給できる部品が存在しない、などのケースになってきます。

メーカーとしては、生産終了から7年間は部品保有の義務がありますが、それを超過するとメーカー側としても責任がなくなりますので、部品は在庫限りとなります。

そして、実態としては、同経産省の資料(出典:経済産業省・電源種別(太陽光発電・風力) のコスト動向等について)」で、パワコンはおおむね20年間で一度は交換され、その費用は20万円程度が一般的な相場としています。

パネル洗浄・点検サービス

太陽光発電のアフターサービスの一環として、太陽光パネルの表面を洗浄したり点検してくれるサービスがあります。

結論からいうと、不安であれば依頼してもよいですが基本的に費用対効果を考えた方がいいケースの方が多いと思われます。

効果が高いケースとしては、パネルの至る所に鳥の糞害があって発電量が明らかに落ちている場合などです。

また、シャープなどはメーカー側のサービスとして遠隔監視で発電量を確認してくれているサービスもあり、明らかに発電量が落ちている何らかのエラーメッセージを検知した場合は、メーカーサービスをおすすめしてくれます。

基本的には、洗浄・点検サービスについては「あれば安心」ですが、有償の場合は費用対効果をしっかり見極めましょう。

保証が充実しているメーカーを選ぶと15年間は費用ゼロ!

ここまで、メンテナンスにかかる概算費用についてご紹介をしてきました。

ただ、現在ではほぼ全ての会社が10年以上の初期保証をつけており、保証期間としては太陽光発電は非常に恵まれた商品です。

他の住宅設備で、初期保証をどこのメーカーでも10年以上つけている機器はありません。

そういった意味からも、太陽光発電は長期間安心して使える設備と言えます。

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特に機器瑕疵保証をチェック!

太陽光発電のカタログなどで出てくる保証は、主に2種類の保証があります。

出力保証」と「機器瑕疵保証」です。

出力保証は、パネルの出力が経年劣化で一定以下には劣化しない、という保証になります。

太陽光パネルは初期発電量として、例えば250Wと言った出力を設けています。主要な国内メーカーは、JISという基準に基づいて同じ条件下のもとで光を照射した際に発電する量を定格値として設定しています。

この定格値を、例えば10年で80%以下にはならないようにすることを保証する、というのが出力保証です。

ただ現実的にはこの出力は、屋根に一度設置してしまうとその後は正確な測定は難しいです。

理由として、正確に測定しようとした場合、屋根からパネルを外してメーカー工場に持って行き出荷時と同条件で検査をしないと分からないからです。

屋根から外す費用はもちろん自腹で対応、さらに外している時は発電しないのでダブルで損になります。このため、出力保証はメーカーの言うことを信じるか、毎月の発電量をメモしておき月ごとの平均値を見て、予測するしかありません。

出力保証の落とし穴がここにあるため、元々信頼性の高いメーカーのパネルを選ぶことは非常に大事です。

そして続いてが肝心の「機器瑕疵保証」です。

これは、先程パワコンのインバーターや基盤が壊れやすいと説明をしましたが、こういった機械的な故障をまかなってくれる保証です。

この機器瑕疵保証の年数が長いメーカーはその分安心ですね。

国内で販売されている主要メーカーは最低でも10年、長いメーカーは15年に設定されていおり、期間中は機器側の故障はメーカーが全部面倒をみてくれる、ということです。

もちろん、例えばパワコンにボールをぶつけた、誤った改造をした、ネズミが侵入してショートした、などの機器側に瑕疵が無い故障は対象外ですが、機器不良の故障による費用発生がなくなる安心感は大きいです。

各メーカーの保証期間まとめ

こちらが主要メーカーの保証期間のまとめです。

各社、標準施工を行うことや、専門の販売店での取り扱い工事などの条件があるため、販売店としっかり相談をして、保証を確実に取得してください。

メーカー 出力保証(モジュール出力) 機器保証(パワコン)
東芝 S・Jシリーズ:無償 25年
GXシリーズ:無償 20年
S一部・L・MXシリーズ:無償 10年
S・J・GX一部シリーズ:15年(無償)
GX一部・S一部・L・MXシリーズ:無償10年(有償で15年)
パナソニック HITシリーズ:無償25年 無償15年
シャープ ブラックソーラー:無償20年 無償10年(有償15年) ブラックソーラー:無償15年 無償10年(有償15年)
京セラ 無償20年 無償10年(有償15年)
ソーラーフロンティア 無償20年 無償10年(有償15年)
長州産業 無償25年 無償15年
カナディアンソーラー 無償25年 無償15年
Qセルズ 無償25年 無償15年
エクソル 無償25年 無償10年

※2021年5月 各社カタログから抜粋

各社、このように最も気になるポイントであるパワコンの機器保証に関しては無償で10年以上の保証が付帯されています。

有償で15年に延長されるメーカーもありますが、できれば有償の延長保証には加入しておいた方が安心です。

火災保険で対応できる場合あり

各社の保証が用意されていますが、実は保証期間が切れたとしても、実質無償になる裏技があります。

それは「火災保険のオプション対応」です。

通常、火災保険は火災を中心とした住宅本体の全壊・半壊に対して保険金が支払われる仕組みですが、火災保険は会社によって様々なメニューが用意されています。

その中で、太陽光発電システムを含む「住宅に付随した電気設備機器の保証」というものがあります。一般的には、電気的・機械的事故特約と言います。

火災保険でのオプションの位置づけになっているので、実質は「有償保証」となるため、メーカーの保証との重複が勿体ないと思われますが、35年など長期間で火災保険に加入される場合におすすめのプランです。

また、太陽光発電以外でもたとえばエコキュート、冷房暖房のエアコンなども保証してくれるため、加入しておくと便利な保険特約です。

例)三井住友海上保険

居住用建物電気的・機械的事故特約:空調・冷暖房設備、給湯設備、充電・発電・蓄電設備等の機械設備の電気的・機械的事故による損害を補償します。

例)あいおいニッセイ同和損保

居住用建物電気的・機械的事故特約:電気設備やガス設備等の機械設備に、電気により発生した焦損・炭化・絶縁破壊等の物的損害を伴う事故や、機械の稼働により発生した亀裂・折損・変形・剥離等の物的損害を伴う事故が発生した場合に、1回の事故につき建物保険金額を限度に補償します。

会社によって、この特約自体の有無がありますが、この特約自体の保険金はさほど高額ではなく、もし加入検討中の保険会社にこのオプションがあれば新築時に必ず加入しておくことをおすすめします。(途中からの加入はできません)

まとめ

まとめですが、ここまで読んでいただいた中で、太陽光発電に関するメンテナンスの実態をわかってもらえましたでしょうか。

冒頭に提示した結論も踏まえて、集約すると次の通りです。

今回の記事のポイント
  • 太陽光発電の耐用年数は17年、寿命はパネルが30年でパワコンが10~15年
  • 太陽光発電は、多くのメーカーで機器保証を10年~15年設定しており、安心して長期間使える
  • 太陽光パネルの出力は、年々1%程度劣化するものの構造上壊れにくい
  • パワコンでメンテナンスがかかる可能性が高いが、修理で直るケースが多く修理費用は数万円~高くても約5万円/台 が相場。
  • パワコンは全交換したとしても、20万円~30万円/台。平均的に、約20年で1度交換になる
  • 火災保険が適用できる場合があり、建物電気的・機械的事故特約には加入をおすすめ

メンテナンス費用が心配で、太陽光発電を諦めるのは非常に勿体ないことなので、冷静に保証などを確認して設置を検討してみてはいかがでしょうか。

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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