エコキュートのデメリットは?導入で気を付けるべきポイント - 太陽光発電の見積もり・価格比較サービス【エコ発】

エコキュートのデメリットは?導入で気を付けるべきポイント

公開日:2022/03/03 | 最終更新日:2022/03/02 | カテゴリ:エコキュート

エコキュートのデメリットは?

エコキュートはオール電化の家庭をはじめとして、現在の技術ではヒートポンプを使った効率性の高い給湯器です。

そんなエコキュートも、導入に際して気を付けたいポイントがありますので、今回はそんなデメリットを客観的に分析し、同時に回避策やメリットも解説していきます。

導入して失敗や後悔しないように、こちらの記事をぜひ参考にしてください。

それでは、今回の記事の重要なポイントを最初にみていきましょう。


  • エコキュートの最大のデメリットは、シャワー圧が低いこと。シャワー圧が気になる方は日立製作所のエコキュートがオススメ
  • 導入に際して気にすることは、設置面積と隣地に配慮した設置場所
  • ガス給湯器に比べて設置コストは高いが、ランニングコストは圧倒的に安いため長い目で考えないと損する可能性が高い
  • 大人数の家族(2世帯以上など)で、お湯の使用量が非常に多い家庭には向いていない
  • オール電化で災害に弱い、というのはウソ!エコキュートは停電していてもお湯が使える(断水していない場合)

シャワー圧が気になる方は機種選定時に注意!

一般的なエコキュートのデメリット1点目は、シャワー圧が弱いことです。

ガス給湯器のときには気になることがなかったと思いますが、シャワーを強く浴びたい!という方はエコキュートを避けるか、対策を行っている機種にすることをオススメします。

まずエコキュートがシャワー圧が弱い理由に少し触れておきます。

ガス給湯器は、水道管を直接あたためることで給湯器内でお湯を作り出します。

一方、エコキュートはお湯を貯めておく貯湯タンクと、熱を作りだすヒートポンプという2つの部品から構成されています。

シャワー圧が低い理由は貯湯タンク側にありますが、その秘密は水道圧によるものです。

水道は常に圧力がかかっているため、お湯を溜めているタンクにも当然圧力がかかってきます。

タンクに水道圧がかかり続けると、タンクに悪影響が出ることから、減圧弁という機器を使って、水道圧を抑えているため圧力が低くなってしまいます。

一般的な水道圧が500kPa(キロパスカル)に対して、通常のエコキュートが170~200kPaと半分以下です。

各社、さらに水圧を上げるパワフル高圧タイプ(メーカーによって呼び方が若干異なる)でも270~320kPaとなっており4割減ぐらいの水圧となります。

キッチンや洗面化粧台で使うお湯の量には、ほとんど変わりはありませんが、シャワーは体感する水量・一度に使う水量が多いので差が顕著に体感で分かります。

シャワーを強い水圧で浴びたい、という方は通常仕様のエコキュートは避けた方が良いでしょう。

シャワー圧を改善した機種もある

(出典:日立グローバルソリューションズ株式会社「エコキュート主な特徴」)

一般的な仕様のエコキュートは正直、シャワー圧は少し物足りないと感じる人が多いようですが、パワフル高圧タイプであれば過半数の方が許容範囲となってきます。

しかし、それでもシャワー圧にはこだわりたい方へのオススメは、日立製作所の「ナイアガラ出湯」シリーズ(水道直圧給湯)です。

日立製作所の水道直圧給湯タイプは、貯湯タンクにたまっているお湯を直接使うのではなく、タンクの熱だけを使うことでシャワー圧を落とさないエコキュートを実現しています。

(出典:日立グローバルソリューションズ株式会社「エコキュート主な特徴」)

上図のイラストを解説していきます。

給水管から来た水が、貯湯タンクへいく経路と、シャワーなどへ直接繋がっている経路に分岐しています。

シャワーや蛇口へ辿り着く途中に、「プレート式給湯熱交換器」というものを使い、貯湯タンクにたまっているお湯の熱だけを、給水管に伝達してお湯を作ります。

これによって、シャワーは水道圧を落とすことなく利用することができます。

また日立製作所は、井戸水などにも対応した機種もありますので、水質や水圧に困っている方は日立製作所のエコキュートから検討してみるといいでしょう。

なお、日立製作所のエコキュートの特徴は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

またシャワーヘッドで若干の改善もできますので、機種選定などで回避の方法は存在します。

設置場所はしっかり検討しないとご近所トラブル!

エコキュートのデメリットの2つ目は、深夜に運転することから設置場所によってはご近所トラブルになることです。

先ほどエコキュートは貯湯タンクとヒートポンプで構成される旨の解説をしましたが、今度はヒートポンプ側が起因するものです。

ヒートポンプは、いわばエアコンの室外機と同じものですが、運転時に低周波な騒音や、ファンが回ることで風を発生させます。

よくあるトラブルは、深夜に運転するため隣家の寝室が近いと騒音が聞こえる、ファンが回って隣の家に風が当たる、といったものです。

都心や分譲地などで隣地が近い方は、お互い家の間取りを考えて、迷惑になりにくい場所に設置しましょう。

回避方法は北側への設置もしくは昼間の運転

(出典:公益社団法人日本冷凍空調学会「ヒートポンプガイドブック」)

まずはトラブルにならないための対策として、有効的な手段で北側に設置することで、一般的にはトラブルになるリスクは減らすことができます。

東西にエコキュートを設置すると、隣家が近い可能性がありリスクがありますが、一般的に自分の家からみた北側の土地は、陽当たりを考えて自分の家から離れて建築する確率が高いです。

狭小地などで回避できない場合もありますが、ここについては事前にしっかり工務店や工事店と相談して決めましょう。

また、設置してしまってから移動ができない場合の回避方法は、昼間に運転するしかありません。

割安な深夜電力が魅力のエコキュートのため、時間帯別契約の電力契約で昼間に運転させると電気代としては割高になります。

ただし、昼間に運転すると外気の気温が高いという条件があるため、実は深夜に運転するより機器の発熱効率は上がります。

深夜電力の単価をカバーできるレベルではありませんが、トラブル回避のために仕方ない場合は昼間の運転、そして太陽光発電でカバーすることが理にかなっていると言えます。

ガス給湯器に比べてイニシャルコストは高いが…

3点目はコストの話しです。

(出典:楽天グループ株式会社「楽天市場」)

単純に設置コストを比較すると、材料費・工事費共にガス給湯器の方が安いです。

昔はLP(プロパンガス)でガス業者によっては、給湯器を無料で設置してくれる業者すらいましたが、一般的な工事費を含めた費用相場の比較がこちらです。


  • ガス給湯器:約15万円前後(給湯器本体 8~10万円(24号)+ 工事代 6万円前後)
    ※エコジョーズは給湯器本体、工事代ともの1万円程度高くなる
  • エコキュート:約40万円~60万円(本体 20~25万円+工事代 20~30万円)

このように、ガス給湯器に比べてエコキュートはイニシャルコストが高くなりますので、給湯器が壊れたといった急な事態の場合は、冷静に考えずにガス給湯器のまま交換される方も多いです。

しかし、一方でエコキュートの最大のメリットはランニングコストの安さです。

長い目で見ていくと、設置条件によっては数年でコストが逆転してしまいます。

それではランニングコストまで踏まえたトータルコストをみていきましょう。

LP(プロパンガス)ならエコキュートに変えた方が圧倒的にオトク

ガス給湯器の場合、契約しているガスが「都市ガス」なのか「LP(プロパンガス)」なのかによって、コストが大きく変わってきます。

ちなみに設置費用は両者も同じぐらいの費用ですが、一般的な4人家族以上での月々のランニングコストに注目です。(※引用:セレクトラ・ジャパン調査

  • 都市ガス:6,744円 (東京都での試算)
  • LPガス(プロパンガス):12,471円 (東京都での試算)

都市ガスの平均使用量として、関西電力が出しているデータでも、4人家族以上4,977世帯の平均値で約43m3となっており、ガス使用量から逆算してもほぼ平均値として考慮していいガス代と言えます。

一方、エコキュートのランニングコストは、以下の通りです。

  • エコキュート:約2,000円~2,500円(東京都での試算)

こちらは、パナソニックが算出しているデータからも、年間使用料から月々の使用料を算出した金額です。

このランニングコストを、イニシャルコストと組み合わせると、このような表になります。

エコキュートはイニシャルコストを50万円、ランニングコストを月々2,500円の切り上げ概算コストで試算した結果、10年間(120ヶ月)でのエコキュートの積み上げコストは800,000円になります。

一方、都市ガス・LPガスともにイニシャルコストを15万円で設定します。

ランニングコストは都市ガスを6,700円、LPガスを12,400円と切り下げ概算金額と、ガスに有利な設定で試算します。

10年間(120ヶ月)での積み上げコストは、都市ガスが954,000円、LPガスが1,638,000円となりました。

都市ガスの場合は使用する量や、エコジョーズなどの機器性能によってはエコキュートと同等の勝負をする可能性もあります。

しかし、LPガスはエコキュートと倍以上の差が出ており、試算上はちょうど36ヶ月目(3年)で逆転しており、長い目でみるとエコキュートの方が圧倒的にオトクです。

給湯器が故障する前に、出費を抑える意味からもLPガスの場合は、エコキュートに変えた方が良いでしょう。

エコキュートは湯切れのリスクあり!

全てのエコキュートに共通するデメリットは、湯切れするリスクがあるということです。

これは日立の水道直圧方式も同じで、貯めている熱がなくなると実質的な湯切れを起こします。

ここでよくある勘違いとしては、エコキュートの貯湯タンクの種類が370L・460Lの2タイプが主流ですが、このタンクの容量までしかお湯が使えない?という勘違いです。

エコキュートの貯湯タンクは、例えば370Lであれば最大で370Lの80℃程度のお湯を貯めることができます。

この高温のお湯を水を混ぜることで、一般的に使う40℃前後のお湯にしますので、実際に使えるお湯の量は370Lよりもっと多くなります。

どれくらい使えればいいのか?という観点から冷静に判断しましょう。

エコキュートは貯湯タンク容量の倍以上のお湯が使える

(出典:ダイキン工業株式会社「エコキュートの選び方」)

高温のお湯とミキシングした結果、どれぐらいの量のお湯が使えるのか?を解説していきます。

ダイキン工業のホームページでは、下記のようにエコキュートで使えるお湯の量を説明しています。

◆使用可能湯量のめやす(42℃のお湯が使える量)
370リットルタイプの場合:約650リットル
460リットルタイプの場合:約850リットル

※給水温度9℃、貯湯温度80℃の場合

◆1時間につくることのできるお湯の量(ヒートポンプユニット4.5kW)
42℃換算:約100リットル/h

※給水温度9℃の場合

◆給湯使用量のめやす(42℃のお湯の場合)
お風呂 湯はり:約180リットル/回
シャワー:80~100リットル/回 (約7~8分使用)
洗い物・洗面・手洗い:30リットル/人・日

上記の例は、混合させる水の水温が低い冬を想定したもので、夏場にはこれ以上の量を作ることができます。

このように、貯湯タンクの倍ぐらいのお湯を作ることができるため、普段通りの生活をしていて湯切れするリスクは実は少ないです。

ただ、やはり急に親族が泊りに来てお風呂に入っていく、などの場合は湯切れすることが考えられますので、そういったことが想定される場合はガス給湯器がオススメです。

災害時にエコキュートは使えないはウソ

(出典:ダイキン工業株式会社「エコキュートカタログ」)

「オール電化は災害に弱い」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

実は、エコキュートは停電時においても蛇口からお湯が出る、ということはご存じでしょうか。

国内の主力メーカー、全7社のエコキュートでは停電時における運転方法を取扱説明書に記載していますが、ほとんどのメーカー・機種で断水していなければ、お湯が出てきます。

ただし、浴槽への自動お湯はりなどは停電時はできませんので、キッチンや洗面などからお湯を出すことになります。

注意点としては、機種によっては貯湯タンクにたまっている高温のお湯が水圧でそのまま出てくる場合があるので、火傷には十分気を付けて使う必要があります。

いずれにしても、一時的な停電であればお湯をある程度は確保することができます。

断水時は貯湯タンクからお湯を取り出せる

上記の蛇口からお湯が使える状況は、断水していない場合に限ります。

断水していない状況であれば、ガス給湯器は停電対応キットという車のシガーソケットから電源をとって給湯器を作動させることができるタイプもあります。

しかし断水してしまっているような状況では、このような対応もできません。

災害が発生するタイミングに左右される、ということはありますが、エコキュートは貯湯タンクに370Lもしくは460Lの水もしくはお湯を貯めています。

衛生上の理由から飲用することはできませんが、生活用水として活用することができますので、緊急時に水を確保できるという点ではむしろガス給湯器より便利ともいえます。

倒れないための耐震金具で固定すると良い

(出典:東芝キヤリア株式会社「製品情報エコキュート」)

エコキュートはこのように、災害時においても利便性が高い給湯器ですが、地震で倒壊するリスクがあります。

ガス給湯器は壁に設置されているため、ガス給湯器だけで倒れたりするリスクは少ないですが、エコキュートは貯湯タンクの高さが高いこともあり倒壊する想定もしておきましょう。

外壁に固定する耐震金具が数千円で購入できますので、エコキュートを設置する際にはこちらも同時につけて倒壊リスクを減らしておきましょう。

まとめ

ここまでエコキュートのデメリットや、よくある勘違いに関して解説してきました。

このようなデメリットもふまえて機種を選定したり、ガス給湯器とどちらが自身のご家庭の事情に合っているか?を考えるキッカケにしてください。

最後に、今回の記事のポイントを復習していきましょう。


  • エコキュートの最大のデメリットは、シャワー圧が低いこと。シャワー圧が気になる方は日立製作所のエコキュートがオススメ
  • 導入に際して気にすることは、設置面積と隣地に配慮した設置場所
  • ガス給湯器に比べて設置コストは高いが、ランニングコストは圧倒的に安いため長い目で考えないと損する可能性が高い
  • 大人数の家族(2世帯以上など)で、お湯の使用量が非常に多い家庭には向いていない
  • オール電化で災害に弱い、というのはウソ!エコキュートは停電していてもお湯が使える(断水していない場合)

監修

監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー

曽山

『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。

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