パナソニックの最新エコキュートは省エネ機能に特化!
公開日:2022/03/10 | 最終更新日:2022/03/02 | カテゴリ:エコキュート

自社で幅広い住宅設備機器を製造・販売しているパナソニックですが、エコキュートも人気が高い設備の1つです。
以前はパナソニックがエコキュート市場においてシェアNO.1でしたが、2020年度以降は三菱電機に1位の座を明け渡しています。
そんなパナソニックのエコキュートの注目すべき機能は、独自の省エネ機能をもつ「エコナビ」や、残り湯の熱エネルギーを有効活用する「ぬくもりチャージ」など、エコな機能が満載。
まず、今回の重要ポイントをみていきましょう。
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目次
パナソニック・エコキュートの最新の機能
それでは、まずパナソニックの最新型エコキュート(2021年~2022年型)の機能を紹介していきます。
ぬくもりチャージ
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
パナソニックのエコキュートでは、残り湯の「熱だけ」をエコキュート側に戻す機能があります。
今までは、あたたかいお湯をそのまま捨てていましたが、独自の機能で「タンクのお湯」と「浴槽の残り湯」を混ぜることなく熱回収をします。
この熱によって、夜間の沸き上げ運転を節約して、翌日分のお湯はりのエネルギーを最大10%節約します。
深夜電力ですら値上がりしている今、少しでもエネルギーの無駄遣いを減らせる嬉しい機能です。
※搭載機種:JPシリーズ・Jシリーズ・Fシリーズ
太陽光発電との連携「ソーラーチャージ」
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
「ソーラーチャージ」は翌日の天気が晴れ予報の場合、深夜電力でお湯を沸かす量を最小限にして、翌日の太陽光発電の余剰電力を活用する機能です。
一般的にエコキュートは、深夜電力で沸き上げを行います。
しかし太陽光発電と連携させることで、深夜の時間帯に沸かす量を最小限にして、日中の太陽光発電の余剰電力を使って沸かします。
現在、電力単価の値上げで深夜電力も昔ほど安くなくなってきていることと同時に、太陽光発電の売電単価も下がってきています。
FIT制度が終わって、売電単価が1桁台になってしまった方も、エコキュートの太陽光発電連携機能を使うことで、余剰電力を有効活用できます。
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
なお、「ソーラーチャージ」を自動で利用するには、HEMSやスマートフォンアプリ「スマホでおふろ」の、いずれかとの連携が必須です。
そして操作としては3パターンあります。
1つは、スマートフォンのアプリ「スマホでおふろ」(無料)で連携する形です。
スマホのアプリ側で、翌日の天気予報(ウェザーニューズと連携)を検知して深夜電力で沸かす量を減らす調整をしてくれます。
2つ目は、パナソニックのHEMS「AiSEG」との連携する形です。
HEMSは、家全体での使用電力量などをトータルで管理しており、AIやインターネットからの情報によって判断をします。
翌日晴れる場合、昼間・夜間で沸かす量を自動で分散して沸き上げを行います。
3つ目は天気予報などを自分でみて、台所側リモコンのボタンを手動で押すパターンです。
いずれかの操作方法によって、翌日の太陽光発電の余剰電力を活用しやすくなりますので、太陽光発電のFIT終了した方などにもオススメの機能になっています。
特にパナソニックはHEMSシェアが業界1位となっており、自社HEMSやアプリ経由でできる機能も充実しています。
なお、太陽光発電との組み合わせ、そしてガス給湯器との比較は、こちらの記事も合わせてご覧ください。「太陽光発電とエコキュートはセット必須の相性の良さ!ガスと比べてオトクなのはどっち?」
※搭載機種:床暖房対応DF・大容量B・コンパクトVを除く全機種
外出先からお湯はり!「スマホでおふろ」
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
パナソニックのエコキュートは、無料のスマートフォンアプリ「スマホでおふろ」と組み合わせることで、アプリからもエコキュートの操作が可能です。
利用料金は無料になっています。
ご家庭に、無線LANルーターでインターネットに接続されている環境が必須ですが、お使いのiPhone端末やAndroid端末に対応しており、気軽に利用しやすい機能です。
この遠隔操作で、できる操作・確認事項は下記の通りです。
- 遠隔操作:ふろ自動・ふろ予約・タンク沸き増し・休止設定 など
- 見える化:給湯設定温度・ふろ設定温度・モニター など
- エマージェンシー沸き上げ設定:警報・注意報発令で自動沸き上げ設定
- ソーラーチャージ設定
このような操作が、具体的にどんなシーンでメリットがでるのか?を少しみていきましょう。
■アプリ操作による実生活上のメリット
1つ目の遠隔操作は、帰宅してすぐにお風呂に入りたい!という方にオススメの機能です。
帰宅時間がバラバラな方は、「ふろ予約をしていても、なかなかその時間に合わせて帰宅するのも…」と思われますよね。
そんな時に便利な機能が、スマートフォンからの遠隔操作です。
帰宅する少し前に、お湯はりのボタンを遠隔で操作すれば、帰宅後すぐに沸いたばかりのお風呂に入ることができ、省エネにもなります。
ただ当然ですが、浴槽を前日や朝のうちに使ったお湯を流しておく・風呂栓をしておくこと、は必須になります。
また、エコキュートは1日に1回、お湯を作る運転をしますが、長期旅行などで使わない時は電気代が余計にかかるため、沸き増しを停止することができます。
そして長期旅行から帰る前日に、沸き上げ再開することで帰ってお風呂がすぐに利用できます。
2つ目の「見える化」については、毎日使ったお湯の量を把握することができます。
お湯の量を把握することで、湯切れのリスクを減らす意識や感覚がつくことがメリットです。
普段なにげなく生活していると、家で使っているお湯の量は分かりませんよね。
エコキュートのデメリットの1つである「湯切れ」ですが、普段は節約モードで必要最低限しか沸かさないことが一般的です。
普段、使っているお湯の量を把握していることで、来客時などで普段より多くお湯を使ったときに、湯沸かしをするタイミングなども分かりやすくなります。
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
そして「エマージェンシー沸き上げ」は、気象警報が出ると満タンまで沸き上げを行う機能です。
停電などに備える意味で、自動でお湯の量をしっかり確保していきます。
※搭載機種:床暖房対応DF・大容量B・コンパクトVを除く全機種
AIエコナビ
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
AIエコナビは、センサーを活用したパナソニック独自の省エネ機能で、保温時のエネルギーを最大35%オフ。
浴室側リモコンについている「ひとセンサー」によって、入室を検知してから設定温度まであたためを開始します。
また、浴槽ごとの断熱性を判断して、浴室に人がいないときの追い炊きの頻度を調整することによって、入浴していない間の頻繁な追い炊きを抑えます。
※搭載機種:フルオート全機種
温浴セレクト
温浴セレクトは、それぞれの好みの温度に合わせた調整がカンタンにできる機能です。
入浴前に、台所リモコンで「あつめ」「ふつう」「ぬるめ」を選んで、設定の湯温になったらメロディーでお知らせしてくれる機能です。
それぞれの温度はリモコンで設定可能で、人によって異なる温度調整が入浴前からできるため、入浴してから追い炊き・たし水などで調整する手間が不要です。
※搭載機種:JP・J(フルオート)・FP・F(フルオート)
気になるシャワー圧・お湯はり時間
エコキュートのデメリットの1つでもあるシャワー圧についてです。
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
パナソニックのエコキュートでは、シャワー圧は以下のとおりです。
- パワフル高圧タイプ:280kPa
- 高圧タイプ:170kPa
シャワー圧が気になる方は、「高圧力パワフル給湯タイプ」を選ぶと、シャワーを浴びているときのストレスが少なくなるでしょう。
また、お湯はり(40℃・180L)の目安の参考時間は以下の通りです。
- 1階:約12分(パワフル高圧タイプ)
約15分(高圧タイプ) - 3階:約15分(パワフル高圧タイプ)
災害対応!4本脚の耐震設計
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(出典:パナソニック株式会社「エコキュートカタログ」)
パナソニックのエコキュートは災害対策は2つのポイントです。
1つ目はパナソニックだけのポイントである、クラスS対応の4本脚設計です。
一般的なエコキュートは3本脚ですが、パナソニックはさらに安定性の高い4本脚で耐震クラスS(370Lのみ)になっています。
なお背の高い460LはクラスAになっていますが、耐震強度としてはしっかりした設計になっています。
2つ目は、停電時でも蛇口からお湯が使えることです。
ほぼ全てのメーカーで、断水していなく停電のみの場合はお湯が蛇口から利用できますが、エコキュートの貯湯タンクにたまっている高温のお湯がそのまま出てくるため、火傷には注意してください。(飲用は不可)
パナソニック・エコキュートのおすすめラインナップ
パナソニックの最新エコキュートでオススメのラインナップを紹介します。
角型タイプ(370L・460L)
角型とは一般的な四角柱型のエコキュートです。
エコキュートの機能が充実しているプレミアムモデルと、一般的な機能で十分という方に向けたスタンダード機種の2つを紹介します。
■プレミアムモデルのオススメ:JPシリーズ
スタンダード機種との大きな違いは、
- 温浴セレクト
- リズムeシャワープラス
- ぬくもりチャージ
この3点です。
年間保温効率が370Lで3.9~4.0、460Lでは3.7~3.8と高い保温力があり、タンクのお湯が冷めにくく省エネ性能が高いプレミアムモデルです。
オススメの機能として紹介した「温浴セレクト」「ぬくもりチャージ」以外に、シャワーの水量をストレスなく減らすことができる「リズムeシャワープラス」を搭載しています。
- 370Lモデル / HE-JPU37KQS:定価 932,000円(税抜)
- 460Lモデル / HE-JPU46KQS:定価 1,014,000円(税抜)
■スタンダードモデルのオススメ:NSシリーズ
パナソニックのエコキュートで、最も売れているスタンダードの「NSシリーズ」。
こちらのエコキュートは、一般的に使う給湯機能を揃えたスタンダードモデルです。
今回の記事で紹介した、エコナビやソーラーチャージなどを兼ね備えています。
イニシャルコストを抑えたい方は、こちらのスタンダードモデルがオススメです。
- 370Lモデル / HE-NS37KQS:市場価格 約22~25万円(定価:オープン価格)
- 460Lモデル / HE-NS46KQS:市場価格 約25~28万円(定価:オープン価格)
※2022年1月 楽天市場調べ
パワフル高圧タイプ
シャワー圧が強いタイプがいい!という方にオススメの機種です。
■パワフル高圧角型のオススメ:NSシリーズ
エコキュートに搭載されている機能としては、「NSシリーズ」と同様の標準的な機能になっています。
シャワー水圧は280kPaになっており、シャワーを思いっきり浴びたい方で、コストも極力抑えたい方にオススメの機種です。
- 370Lモデル / HE-NSU37KQS:定価 オープン価格
- 460Lモデル / HE-NSU46KQS:定価 オープン価格
薄型・省スペースタイプ
都心部で、設置場所が確保できない方にオススメの機種です。
■薄型タイプのオススメ:Hシリーズ
パナソニックの薄型タイプで、コスト重視の方にオススメの機種がオススメです。
- 370Lモデル / HE-H37KQS:定価 オープン価格
- 460Lモデル / HE-H46KQS:定価 オープン価格
■薄型・パワフル高圧タイプのオススメ:Wシリーズ
薄型タイプで、かつシャワー圧の強いパワフル高圧タイプがほしい方は、こちらのWシリーズがオススメです。
それぞれ370L・460Lがありますが、両機種ともパワフル高圧で角型と同様、280kPaの水圧です。
- 370Lモデル / HE-WU37KQS:定価 950,000円
- 460Lモデル / HE-WU46KQS:定価 1,040,000円
監修

エコ発事務局 太陽光アドバイザー
曽山
『誠実、スピーディーな応対』をモットーに日々エコ発を運営しています。 お客様への応対だけでなく全国に数百ある提携業者様とのやり取りをはじめ、購入者様へのキャンペーン企画やウェブサイトの改善など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。 卒FIT後の太陽光発電の活用方法など、お困りごとがございましたら、お問い合わせにてお気軽にご相談下さい。
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