用語集
バンク逆潮流
読み
ばんくぎゃくちょうりゅう
意味
バンク逆潮流とは系統連携された事業者や家庭から逆潮流で送られてくる余剰電力が、変電所の受電レベルを超えた状態を指します。
バンク逆潮流は系統に下記のような支障をきたす原因となります。
- 電圧品質の劣化
- 保護強調の不良
- 電力安定供給の阻害
太陽光発電による発電量は日照に影響されるため、安定した売電量ではありません。
よって、買い取る電力会社では不安定な逆潮流による電力の受け取りに足して、様々な対策を持って対応しています。
しかも、近年は売電目的の投資家によるメガソーラ発電所の建設が増えたため、日照に影響されるメガソーラからの大量電力の受け入れは大きなブレが生じるため、管理する電力会社にとっては大きい負担となります。
そんな理由もありメガソーラ発電所の系統連系が断られる事例が多発したのです。
そこでこの事態を打開するため「電気設備の技術基準の解釈」と「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」が改正され、発電事業者にバンク潮流の配電用変電所設備対策工事の費用負担を求めることでメガソーラ発電所の系統連系が認められるようになりました。
しかし、改修工事が多発しており、工事待ち状態が長いことで、採算性の問題からメガソーラ発電所の建設がストップしているのが実情で、この問題が解決されたわけではありません。
化石燃料から再生可能エネルギーへのシフト変換において、これは今後解消しなければならない問題と言えるでしょう。
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