用語集
リチウムイオン二次電池
読み
りちうむいおんにじでんち
意味
リチウムイオン二次電池は携帯電話やノートパソコン、モバイル端末の二次電池として利用されており、我々の生活には欠かすことのできない身近なものとなっています。
また近年は小型なものだけでなく、中型化、大型化に成功したことにより、大容量の定格放電が可能となったため、今では電気自動車への搭載電池にもこのリチウムイオン電池が採用されています。
この点からも実に広範囲で多様な機器に使用されていることがお分かりいただけるかと思います。
リチウムイオン電池はプラス極に二酸化コバルト、マイナス極にリチウムイオン、そして電解液に炭酸エチレンが主に使用されており、マイナス極のリチウムイオンが化学反応によってイオン化して電子を生み出し、それがプラス極に流れ込んで電力を発生させます。
またリチウムイオン電池は他の二次電池と比較して定格放電が3.6Vから3.8Vと高いのが大きな特徴です。
これはイオン化傾向が強いリチウムイオンの特性をうまく利用した結果で、イオン化傾向が強いことから高い電気エネルギーを生み出すことが可能になっています。
この電圧性能は他の二次電池と比べれば段違いの性能であることがお分かりいただけるでしょう。
自動車の鉛蓄電池(バッテリー)は電圧2Vのものを6直列にした12V、ニッケルカドミウム電池とニッケル水素電池12Vですが、リチウムイオン電池は32Vから38Vと、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池の約3倍もの高電圧です。
そしてエネルギー密度もニッケル水素電池の体積エネルギー比で約1.5倍、重量エネルギー比で約2倍と性能の高さを実証している点も見逃せませんし、電解液に有機物である炭酸エチレンを使用することで液漏れの心配が一切ないのも特徴の1つです。
こまで性能の高さを見せ付けられれば、それまで主流だったニッケル水素電池に変わって、その座を射止めたのも当たり前の話ですね。
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