温室効果ガス

用語集

読み

おんしつこうかがす

意味

温室効果ガスは赤外線を吸収する気体を指し、主には下記のものが挙げられます。・二酸化炭素・フロン・メタン・亜酸化窒素温室効果ガスはその特性から、太陽の日射で温められた地表面が射出する赤外線を大気中で吸収し、その熱の一部を再度地表に放射する働きがあります。また太陽からの日射は短波放射と呼ばれ、大気中を通過しやすい特性を持ちますが、地表から射出される赤外線は長波放射と呼ばれ、待機中の暗室効果ガスに吸収されて大気圏へ放出されにくいという特性を持ちます。よって、大気中の温室効果ガスは地球全体をくるんで温室のガラスやビニールのような効果を発揮し、地表面からの赤外線の吸収と地表への放射を繰り返して、太陽からの日射による熱を大気圏外に放出することなく閉じ込めた温室状態を作り出します。この温室効果が地表の温度上昇を生み出し、昨今、叫ばれている地球温暖化の原因となっているのです。事実、産業革命以降の石油や石炭などの化石燃料の大量使用は、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスを大量発生し、1880年代から数えて100値年間で地球の平均気温は0.3度から0.6度、そしてそれに伴う海水の熱膨張により海水面は10cmから20cmもの上昇を示しています。このペースで行けば21世紀末には平均気温は約3度の上昇、海水面は30cmから最高で1ｍもの上昇が予測され、沿岸地域や低地部の移住が余儀なくされることになるとの見解も出ていることからも、現在はこの温室効果ガスの発生抑制が世界規模の最重要議題となっています。