用語集
メリットオーダー
読み
めりっとおーだー
意味
メリットオーダーとは各発電で1kWhを追加発電する際に、必要となる限界費用を発電所や発電方法ごとに昇順で並べたものです。
ここで重要となってくるのが限界費用という考え方です。
限界費用とは経済学用語の1つで、「ある商品をもう1単位生産する際に必要となる追加費用」を意味します。
この限界費用には短期と長期の2つが存在しますが、今回の発電に限定したメリットオーダーの場合には短期の限界費用だけで説明できるので、長期の限界費用についての説明は省きます。
そしてこの短期の原価費用が表すのはランニングコストであり、発電の場合には燃料費と人件費がそれに当たります。
メリットオーダーを表化すると縦軸が限界費用で、横軸が発電電力量になりますが、電力市場では限界費用が低いものから順に買い手が付くことになります。
これは限界費用が低いほど経済性の面においては、低価格で販売できるため買い手が付きやすいからです。
発電のメリットーダーを作成した場合、基本的には下記の順となります。
- 1位:太陽光発電、風力発電
- 2位:水力発電
- 3位:原子力発電
- 4位:火力発電(石炭)
- 5位:火力発電(LNG(液体天然ガス))
- 6位:火力発電(石油)
限界費用は燃料費と人件費によるランニングコストですから、石油や石炭、LNG(液体天然ガス)のような輸入に頼った化石燃料を燃料として使用する火力発電はどうしても限界費用が高くなってしまいます。
これに対して太陽光発電や風力発電、水力発電の足性可能エネルギーは、燃料費を必要としないため圧倒的に限界費用は低くなります。
売電する事業者の立場から考えると限界費用が高くなればなるほど、そのコストが電気料金に直接影響してくることになってくるため、限界費用が高いほどその種の電気需要が低くなってくるというわけです。
その確認が一目でできるのがメリットーオーダーだと覚えておきましょう。
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